住民の力でまちの魅力を発信し、豊かな風景と食文化を後世へ!!
1738やんたん里づくり会(宇治田原町)
近畿農政局では、2025年に開催される大阪・関西万博が関西の食や食文化の保護・継承の契機となるよう、団体、企業、個人が取り組む関西ならではの食や食文化を国内外に発信する活動について「関西 食の「わ」プログラム」として認定する取組を行っています。
今回、「関西 食の「わ」プログラム」として認定された「1738やんたん里づくり会」を訪問し、皆さんにお話を伺いました。(取材:2024年9月)

1738やんたん里づくり会の皆さん

永谷宗円の生家
湯屋谷地域の活性化・発展を目的に発足
1738やんたん里づくり会は、日本緑茶発祥の地といわれる宇治田原町湯屋谷(ゆやだに)地域の活性化・発展を目的に2018年に発足されました。
茶工場をリノベーションした観光施設「宗円交遊庵やんたん」を拠点として、湯屋谷地域の魅力を伝える活動をされています。
湯屋谷地域は、青製煎茶製法を完成させた永谷宗円生誕の地としても知られており、その功績を語り継ぐ取組も行われています。
地元では湯屋谷地域を“やんたん”と呼んでいることと、青製煎茶製法が1738年に完成したことが「1738やんたん里づくり会」の名前の由来となっています。

湯屋谷地域の郷土料理「茶汁」
郷土料理「茶汁」の提供
「宗円交遊庵やんたん」では、湯屋谷地域の郷土料理である「茶汁」を味わうことができます。
「茶汁」は、自家製のみそ玉と地元の食材に番茶を注いで作られる、地域で長年愛される家庭の味で、100年フード(※)に認定されています。
(※)100年フード:地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を100年続く食文化「100年フード」と名付け、継承していくことを目指す取組で、文化庁が認定しています。

茶畑カフェの風景
関西 食の「わ」認定プログラム「茶畑カフェ」
「茶畑カフェ」とは、宇治田原町で最初に茶づくりがはじまったと伝わる湯屋谷地域の「大福谷(おおぶくだに)」で茶摘み体験を行い、茶畑に囲まれながら特製お弁当と新茶が味わえる体験プランです。
毎年、5月~6月中旬に実施しており、日本人観光客のほか、外国人観光客も参加されるなど、まちの魅力を発信する重要な役割を担っています。
お問合せ先
京都府拠点
担当者:総括班
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