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近畿農政局

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農福連携で作る新京野菜「京の黄真珠」

京の黄真珠生産組合(京都市西京区)

京の黄真珠生産組合(代表 山岸 俊太郎さん)は、令和2年から新京野菜「京の黄真珠」を生産しています。
市内約10軒の農家が京の黄真珠を収穫した後、市内の約20か所の障害者福祉施設で果実の選別を行っており、農福連携を力強く推進しています。(取材:令和7年9月)


「京の黄真珠」の生産は農福連携が必要不可欠

新京野菜の一つである「京の黄真珠」は、直径5~8mm程度の黄色い丸形のとうがらしです。
京の黄真珠生産組合では、現在約2,000株(収量約500kg→乾燥後100kg)を栽培しています。収穫後は、京都市内の生産者から障害者福祉施設に枝についた状態で持ち込まれます。施設では丁寧に手作業で実の選別を行っています。その後は各生産者が乾燥後、香辛料会社が香辛料に商品化する等しています。京の黄真珠からできたスパイスは、フルーティな香りと鷹の爪の約2倍の辛さが特徴で、パスタ等の洋食に合うそうです。生産者にとっては労働力確保、障害者福祉施設にとっては社会的意義や商品化の達成感につながっているということです。


京の黄真珠のほ場


きらめく京の黄真珠

京の黄真珠の栽培状況


完熟前の緑の真珠

その他の新京野菜の種苗も育てる山岸さん

京の黄真珠生産組合の代表である山岸 俊太郎さんは、令和6年に新京野菜種苗合同会社を設立し、新京野菜の種苗の生産に取組んでいます。
新京野菜とは、京都市が京都大学や京都先端科学大学、生産者と連携して開発・導入を進めている新しい品種の野菜で、現在12品目あります。京都の気候風土に合っているだけでなく、栄養価が高く、少ない農薬でも栽培できる等、品目ごとに様々な特徴をもっています。将来的に伝統ある京野菜として定着し、京都の新たな食文化になることを目指しているとのことです。



京唐菜(きょうとうな)の栽培状況



京夏豆(きょうなつまめ)の種子


みずき菜の苗
やわらかい葉が特徴


ハウスで栽培される京の風鈴かぼちゃ


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京都府拠点

担当者:総括班
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