持続的な農業経営で農村環境を守る
京丹後森本アグリ株式会社(京丹後市)
京丹後市において、ほ場整備された大区画農地で主に水稲を生産する京丹後森本アグリ株式会社を訪問し、皆さんにお話を伺いました。
(取材:2023年3月)

京丹後森本アグリ株式会社
(左から)取締役 井浪善之さん、代表取締役 矢野直幸さん、取締役 矢野 徹さん
地域が一丸となって農地を守る
京丹後森本アグリ株式会社は、少子・高齢化で後継者が減少する森本地区で、先輩たちが培ってきた優良な田畑を保全していくことを目的に、地域住民が出資者となり2010年に株式会社を設立されました。
現在、大型区画の農地に水稲を中心として、加工用キャベツ、小豆、小菊等を栽培し、農地を守るため、地域住民一丸となって取り組んでいます。

栽培ほ場に飛来するコウノトリやサギ
農村環境を守りながら、おいしいお米を作る
同社では、地域のほ場37haを集約し、化学肥料・農薬の低減、長期中干し、冬期湛水の取組等の生物多様性・環境保全に繋がる栽培を積極的に取り入れています。
同社のある京丹後市大宮町森本地区や隣接地区では、農村環境の再生に向けた取組が積極的に行われており、ほ場では準絶滅危惧種のゲンゴロウやコウノトリをみつけることもできます。

ゲンゴロウ郷の米の手植体験の様子
都市住民との農業体験を通じた交流
地元住民と連携し、都市部の子供達との農作業体験・交流にも取り組み、消費者への農業普及啓発や地域の活性化にも大きく貢献しています。
京丹後森本アグリ株式会社
https://kyotangomorimotoaguri.com/
みどりの食料システム戦略(近畿農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/kinki/keikaku/senryaku/210825.html
お問合せ先
京都府拠点
担当者:総括班
電話:075-414-9015