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近畿農政局

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国営農地整備事業による地域農業の発展を目指して !

佐伯農家組合(亀岡市)

平成26年度(2014年度)に着手した国営緊急農地再編整備事業(亀岡中部地区)により、令和元年、整備が完了した亀岡市薭田野佐伯工区の農地で、水稲、施設野菜を生産する佐伯農家組合 茨木組合長に営農活動や佐伯工区における将来展望などについてお話を伺いました。

アスパラガスを地域の特産物に

アスパラガスを地域の特産物に

集落営農組合設立までの歩み

佐伯工区では、事業開始前から、高齢化等による地域農業の担い手不足を課題とし、農地の維持に係る検討を続けていました。
しかし、整備事業による集約された大区画の農地を目の当りにして、今後の営農に不安を持った生産者から「集落に農作業を委託できる組織があれば、水田を預けたい」という要望に応えるため、工事完了後の令和元年4月、茨木組合長ら3名が中心となって農作業受託機能を有した集落営農組織を設立しました。


空から見た国営農地整備事業佐伯工区 左手前が佐伯農家組合のハウス(亀岡中部農地整備事業所提供)

空から見た国営農地整備事業佐伯工区
左手前が佐伯農家組合のハウス
(亀岡中部農地整備事業所提供)

米と施設野菜で安定的な経営をめざす

同組合では、整備された佐伯工区の農地の約半分となる12haを預かり、GPS機能付きの大型農業機械等を導入し、令和元年度から水稲を作付けし、地元や旅館、飲食店などに直接販売しています。
また、8棟のビニールハウスを建て、2棟を低農薬栽培によるアスパラガスを生産し、京都市内のホテルなどに出荷しています。残りの6棟では水稲の育苗を行い、終了後はミニトマト、キュウリ、ホウレンソウなどの野菜を生産、亀岡市内の各種農産物直売所等に出荷しています。


プチトマトを地元直売所に並べたい

ミニトマトを地元直売所に並べたい

地域農業の発展を目指して

地域農業の発展を目指す茨木組合長は、「佐伯農家組合を令和4年春までには法人化し、更に亀岡中部地区で生産する農産物や併設する加工場で米加工品などを製造・販売する同組合直営の農産物直売所の建設計画も進めており、これらの取組を軌道に乗せ、将来的には直売所周辺に体験農場を開設し、消費者と地元農家のふれあいの場とし、地域農業の発展を目指し頑張っていく」と力強くお話をされました。

国営緊急農地再編整備事業(亀岡中部地区)は、亀岡中部農地整備事業所のHPをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/kinki/kameokachubu/index.html

お問合せ先

京都府拠点

担当者:総括班
電話 : 075-414-9015