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近畿農政局

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泉州野菜のブランド化と地域の活性化

泉州野菜のブランド化と地域の活性化

泉佐野市でピクルス・ドレッシングの製造・販売を事業とするNSW株式会社を訪問し、代表取締役社長である西出  喜代彦(にしで  きよひこ)さんにお話を伺いました。

(令和4年3月)


【代表取締役の西出氏】

ワイヤーロープ製造から泉州野菜に着目し新規事業にチャレンジ

西出氏の実家は、曾祖父の代から続く地場産業のワイヤーロープ製造工場を営んでいました。家業を継ぐつもりはなく大学院卒業後、企業に就職されましたが小説家を目指し地元に戻られました。その頃、家業の経営が苦しくなり「廃業か、事業転換か」の二者択一を迫られる中で、「泉州の地場野菜を使って、何かできないか」という考えに至ったとのことです。


【原料の玉ねぎの下準備作業】

いずみピクルスの始まり

東京暮らしの頃、地元の水なすの浅漬けやぬか漬けを大阪土産にしたところ、とても喜ばれた経験があったが、賞味期限が短かったり、ぬか漬けは苦手という若者も多かったため、漬物だけではない新しい水なすの魅力を届けようと考え「いずみピクルス」を開発されました。


【型抜きされた人参、再利用します】

「三方良し」のものづくり

こうして2012年に誕生した「いずみピクルス」へは、地元の農家さんから「形がいびつ、採れ過ぎて廃棄等の規格外の野菜」を活かして欲しいとの声が届き、産地に近い私たちが取り組むべき「三方良し」のものづくりが見えてきました。
当然、自社製品を作る中で出る型抜き後の原料も、ドレッシングの原料等に再利用します。


【工場直売のアロマドレッシング】

泉州野菜のブランド向上から地域を元気に

西出氏は「今後はピクルスづくりを核に、広く泉州野菜のブランド価値向上に取り組み、地域を元気にしていくことが私たちの目標です。」と抱負を語られました。
自社の畑での野菜生産も始められ、今夏には会社の横にカフェをオープンする予定とのことです。
また、先日、大阪府拠点が取材した大阪成蹊大学との産官学連携についても、需要があれば引き続き取り組んでいきたいとのことでした。



*大阪成蹊大学生が大阪産(もん)を使った加工品の開発
https://www.maff.go.jp/kinki/tiiki/osaka/2021photo/10_seikei/seikei.html


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