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近畿農政局

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大阪と鹿児島 それぞれの強みを活かした有機農業

大西取締役【大西取締役】



大阪府八尾市と鹿児島県鹿屋市の2拠点で有機農業に取り組む「株式会社東山ベジフル」を訪問し、取締役の大西 諒(おおにし りょう)さんにお話を伺いました。
(令和5年9月)

貸農園【企業向け貸農園】

会社概要

株式会社東山ベジフルは、平成24年に設立され、平成27年に営農を開始しました。大西さんは大学を卒業後、農業法人の職員や生協での有機農産物専門バイヤーを経て、「有機農業にはビジネスとしての大きな可能性がある」と考え、8年前に親元就農されました。平成29年には有機JASの認証を受け、有機農産物の認証事業者(生産工程管理者)となりました。大阪府八尾市と鹿児島県鹿屋市に農場を持ち、大阪府では企業向けの貸農園を、鹿児島県ではビーツやにんじん、さつまいも等の栽培を行っています。


栽培品目【企業の要望に合わせて栽培品目を決定】

営農・経営の特徴

大阪府八尾市では、都市に近い立地を活かし、企業向けの貸農園の運営と、そこでの栽培管理を行い、有機農業体験をサービスとして提供しています。農園を借りる企業が有機農業に取り組む目的は、経営する飲食店での有機農産物の提供、社員の福利厚生のための収穫体験、顧客へのPR、SDGsアクションなど様々で、用途に合わせて栽培品目をカスタマイズできることが魅力の一つです。
鹿児島県鹿屋市では、4.8haの広大な農地を活かして作物を栽培し、飲食店や小売店等に向けてB to Bでの販売を行っています。
また、有機農業を広めようと、新規就農者の育成にも力を入れておられます。


貸農園用のトレビス【貸農園用のトレビス】

今後の目標及び将来展望

「大阪には、他県にはできない有機農業の取組方法がある。農業体験等を通じて、農業や有機農産物に対する理解を深めてもらえるよう、都市部に住む消費者と農業を繋ぐ取組を行っていきたい。また、将来的には輸出やASIAGAP(注1)の取得にも取り組んでいきたい。」と大西さんは抱負を語られました。



(注1)ASIAGAPとは
GAPとは、農業生産において、食品安全、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組です。ASIAGAPは、GFSI(Global Food Safty Initiative)から承認を受けたGAP認証制度です。

 

お問合せ先

大阪府拠点

TEL番号:06-6941-9062