「食料需給表・食料自給率及び食料・農業・農村基本計画」について出張講座(羽衣国際大学)

【説明する有江地方参事官】
令和7年6月13日(金曜日)、羽衣国際大学(堺市)において、有江地方参事官が講師となり、食物栄養学科3年生46名に対して「食料需給表・食料自給率及び食料・農業・農村基本計画」をテーマとした出張講座を実施しました。

【講座の様子1】
食料自給率には、品目別自給率と総合食料自給率の2種類があり、総合食料自給率にはカロリーベースと生産額ベースの2種類があること、昭和40年以降、自給率の高い米の消費が減る一方、畜産物や油脂類の消費が増えたことにより、自給率が低下したこと、畜産物や油脂類の自給率は、飼料や原料の自給率を反映すると低くなることなど、計算式やグラフを用いて説明しました。

【講座の様子2】
また、世界の人口増加や気候変動による農業分野への影響や被害など食料供給をめぐる国内外のリスクや食料自給率を上げるために消費段階でできる食品ロスを減らす取組などについて説明しました。
講義を受講した学生からは、「日本の多くの食料は、海外からの輸入に頼っている状況で、近年、食生活の変化、農業従事者の減少、地球温暖化などの影響で、さらに日本の食料の安定確保が難しくなっていること」や「日本の食料自給率を上げるための取組」について関心を持ったとの感想が寄せられました。
近畿農政局は、次世代を担う若い方々に、食料・農業・農村の現状や、関係する政策等を幅広く紹介することで、将来、社会をリードする人材になってもらえるよう、大学等を対象とした出張講座を実施しています。 農産物の生産、食の安全と消費者の信頼確保、和食に関すること等、学部・学科は問わず、講義・ゼミの1コマ等、御希望に合わせて対応します。 随時受付をしておりますので、下記ページの「出張講座申し込みフォーム」からお申し込みください。
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