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近畿農政局

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国内レタス栽培発祥の地で、すさみレタスの再興に挑む!

和歌山県すさみ町  みずみやび農園  矢形 孝志さん

  すさみ町太間川(たいまがわ)地区でレタス栽培とすさみ町産レタスの再興を目指す矢形孝志さんにお話を伺いました。

レタス畑でレタスを持ちながら笑顔の矢形さん
〇すさみ町とレタス栽培の歴史

  すさみ町でレタス栽培が始まったのは1941年(昭和16年)ごろで、「国内レタス栽培発祥の地」とされています。
  同町出身でアメリカに移住後、レタス栽培で成功した南弥右衛門(みなみ やえもん)氏(1880~1973年)が、この地にレタス栽培を普及したことをきっかけに、戦後は「関西随一の産地」として町の経済を支えてきました。
  しかし、昭和50年代の最盛期を境に生産者は減少。高齢化や後継者不足により、すさみ産レタスの存続が課題となっています。

〇すさみレタス再興を心に就農
  地元ホテルで食品部門のマネージャーとして働いていた矢形さんは、国内レタス栽培の発祥地でありながら生産者が減っている現状を知り、「すさみレタスの再興に貢献したい」と決意。 2020年に退職し、和歌山県農林大学校 就農支援センター(御坊市)で基礎から農業を学び、2021年に就農されました。


〇矢形さんが育てるレタスの特徴
  矢形さんはレタスの露地栽培に取り組んでおられ、収穫期は11月~翌3月中旬(冬レタス)と、4月下旬から5月中旬(春レタス)の年2回です。
  露地栽培のため、温度管理や水管理に細心の注意を払われています。
  得意先に安定して継続的に出荷できるよう、区画ごとに植え付け時期や本数を調整するなど、日々努力を欠かしません。太間川地区は昼夜の寒暖差が大きく、この気候がレタスに甘味をもたらします。さらに、矢形さんのレタスは太間川の清らかな水で育てるため、えぐみが少なく、早採りすることで保存性も高いのが特徴です。

すくすくと育った春レタス

採れたての新鮮なレタス     

  
写真上はレタス栽培の師匠であるお母様        

  収穫後は、不要な外葉を取り除き、鮮度保持のため、根元の切り口をキッチンペーパーで覆い、一つ一つ丁寧にシートで包装。



すさみのレタスとレタスソルベ



      商品には、「日本のレタス栽培発祥の地 すさみのレタス」と記されています。
    収穫したレタスは町内の飲食店・ホテル・スーパーに出荷され、サラダはもちろん、鍋料理にも使われています。
      また、町内のジェラート店「SWEET TWIST」(すさみ町見老津)では、矢形さんのレタスを使った「レタスのソルベ」が期間限定で登場し、人気を集めています。
      ※SWEET TWISTはこちら(フォトレポートへリンク)で紹介しています。


      〇すさみレタスのPR活動

      すさみレタスのPRチラシ

          すさみ町にレタス栽培が伝わって今年で85年になります。
          矢形さんは、これまで直売所での対面販売や農業体験の参加者に向けて、すさみレタスの魅力を伝えてきました。
          今年の秋には、新たな取り組みとして、町内の小学生を対象に「すさみレタスの授業」を実施し、後継者育成にも力を入れています。
          さらに、毎年12月2日(南弥右衛門氏の誕生日)を「レタスの日」とし、町内の小中学校の給食用にレタスを無償で提供。地元関係者と連携し、さまざまなイベントを通じてPR活動を続けています。

        〇今後の抱負
        矢形さんは 「すさみ町が国内レタス栽培発祥の地であることを広く知ってもらい、ブランド力を高めることで生産者を増やしたい。レタスだけでなく、イノブタ(※1)やケンケンガツオ(※2)などの特産品とともに、すさみ町を“食の町”として盛り上げていきたい。」と強い思いを語ってくださいました。
        ※1昭和45年、和歌山県畜産試験場(すさみ町)で雄イノシシと雌ブタを交配して誕生。
        ※2ケンケン漁法で1匹ずつ釣り上げ、活け締めと冷水処理で鮮度を保ったカツオ。

        <みずみやび農園>
        Instagram: https://www.instagram.com/takashi_yakata/URL(外部リンク)

        広報紙「わかやマガジン」5月号にも掲載しています:わかやマガジン5月号(PDFが開きます)



        (取材日:令和8年4月27日)

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        和歌山県拠点

        ダイヤルイン:073-436-3831