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九州農政局

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長崎の写真館

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2025年4月~

おいしいそばの「作り方」を体験・・・波佐見町(8月17日)NEWアイコン

活水女子大学健康生活学部食生活健康学科は、来年1月に実施を予定しているみどりの食料システム戦略勉強会に向けたフィールドワークとして、波佐見町で実施されたそば塾に参加しました。
そば塾は、波佐見町観光協会が主催する、そばの栽培から収穫・そば打ちまでを体験する全3回の体験プログラムです。初回であるこの日、一般の参加者とともに参加した学生3人は、廃石膏でできた土壌改良剤の散布、耕運、播種作業に挑戦しました。強い日差しの照りつける過酷な環境でしたが、学生たちは、暑さも跳ね返すように活き活きと、作業に取り組んでいました。作業後はそば打ち体験や作陶体験も行われ、充実した一日となったようです。
「今回の経験が学生たちにとって、調理の時など、折に触れて思い出されるような「学び」となってほしい」という先生の期待を受け、学生たちは、11月の第2回そば塾へ参加を予定しています。
土壌改良剤の散布耕運機播種
蕎麦打ち体験集合製陶体験



おいしく、楽しく、魅力発信・・・長崎市(8月2日、3日)

長崎大学経済学部の木村ゼミは、長崎市琴海地区の野中果樹園で、フィールドワークに取り組んでいます。昨年12月の出前講座をきっかけとしたフィールドワークは、定期的な農作業体験の中で、現状や課題、その解決策を生産者目線で考えることを目的としています。今回は、消費者への魅力発信の試みとして、長崎市内の商業施設で、ぶどうの販売やそれを梱包するオリジナルBOX作成イベントを開催しました。
購入スペースには、立派なシャインマスカットやBKシードレスといったぶどうがずらりと並び、ゼミ生が丁寧に商品の説明をしていました。その隣では、父親に見守られながら女の子がオリジナルBOX作りを楽しんでおり、「思いを形にする力を磨いてほしい」という企画の狙いがしっかりと伝わっているようでした。
このイベントは、企画、仕入れ、販売などすべての過程を学生主体で行っています。学生たちにとっても大きな挑戦となった今回の経験を活かして、フィールドワークは年明けまで続きます。
イベント会場集合写真ぶどう
オリジナルボックスづくりオリジナルボックス準備



『中干し』で健やかな稲づくり  ~生育管理だけではなく環境にもやさしい作業~・・・大村市(7月下旬)

猛暑が続く今年の夏。写真は、本年度新嘗祭の献穀田に選ばれた川本農園さんの水田を撮影したもので、厳しい気象条件下でも力強く育つ稲の様子がうかがえます。 さて、今回ご紹介するのは、稲の生育管理において重要な工程の一つである『中干し』についてです。『中干し』とは、田植え後の生育中期(出穂前)に水田から一度水を抜き、田面を乾かす作業のことを指します。この作業には、根の活性化、分げつの抑制、病害虫の防止、土壌環境の改善など、さまざまな効果があります。また、水田から発生するメタンは温室効果ガスの一種で、二酸化炭素(CO₂)の約28倍の温室効果を持つことから、中干し期間を延長することでメタン生成菌の活動を抑制し、排出量の削減が可能になります。 また、こちらの水田では、ICT技術(水管理支援システム)を活用し、自動測定された水位や水温情報をもとに、水田の見回り等にかかる時間の削減等農作業の省力化も行っています。 来年度は、『中干し』期間を延長し、Jクレジット制度の活用を地域の取組として検討しているそうです。
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「学生と地域がつながる」 みどり戦略勉強会 in 長崎女子短期大学・・・長崎市(7月16日) 

長崎県拠点では、環境にやさしい農業や食のあり方について考える機会として、「みどりの食料システム戦略勉強会」を実施しています。
昨年に続き、長崎女子短期大学における実施となった今回は、波佐見町で進められている廃石こうを活用した地域内循環による米粉生産の取組について、その中心となって活動されている3名の講師の方々に、取組内容や課題、今後の展望をお話いただきました。
講演後のグループワークでは、サンプルとして配られた「陶箱クッキー」や「ポン菓子ショコラ」に、学生たちから「かわいい!」という歓声があがり、笑顔で写真を撮る姿が印象的でした。その喜びが後押しとなったのか、米粉を使った新商品のアイデアや販売方法についての議論も活発になり、時には講師の方々も巻き込んで、にぎやかな時間となりました。地域と学生が互いに刺激を受け合い、食と農について語り合う、実りあるひとときを提供できたようです。

講師1クッキー講師2
グループワーク講師3発表


農産物の環境負荷低減の取り組み~「見える化」に向けて~・・・西海市(令和7年7月8日) 

西海市大島町で造船業を営みながら遊休地を活用してトマトを栽培する大島造船所は、環境に配慮した農業生産に取り組まれていることから、農産物の環境負荷低減への「見える化」の取り組みを検討しています。
大島造船所では、化学肥料は一切使わず、独自に発酵させたボカシ肥料を使用しながら、微生物の力を活かした土壌づくりにより、高品質のトマトを栽培しています。なかでも、糖度8度以上のトマトは、「大島トマト」ブランドで県内外に出荷され、高い評価を受けています。また、トマトジュースなどの加工品にも取組み、販路を拡大しています。
「見える化」の取り組みに当たって、当県拠点の職員、長崎県及び西海市が連携し制度の概要等や、温室効果ガス排出量算定のための簡易算定シートを使用して、入力方法の説明を行いました。

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活水女子大学出前講座・・・長崎市(7月2日) 

活水女子大学健康生活学部健康生活学科で、「食べること」や「食べものを買うこと」についての出前講座を実施しました。今回の講義は、自分で「食」を選択し始める大学生の皆さんに身近に捉えてもらうため、年齢が近い入省2年目の本局職員が担当しました。講義では、食料自給率・合理的な価格形成・食品アクセス問題・食品ロス削減について説明し、その後のグループワークにおいて、講義の感想や疑問を話し合い、発表しました。最初はどこか遠慮がちに話し始めた学生たちでしたが、「なぜ食料自給率を上げる必要があるのか、知ることができた」「食品の値段が上がっている理由をしっかり考えようと思った」など、最後には、「食」について考えるきっかけをつかんでくれたようでした。ぜひ、日々の生活のなかで、国産食材の購入や食事の食べきりのような、ちょっとした実践を積み重ねてくれることを期待しています。

九州農政局の講演グループワークグループワーク


地元食材の魅力、届けます(第3回長崎大学出前講座)・・・長崎市(6月26日) 

例年より早い梅雨明け直後の蒸し暑さの中、長崎大学経済学部における出前講座も3回目(最終回)を迎えました。本講座最後の講演者である(株)エレナの青果担当バイヤー 白石 裕之 さんのエピソードトークを交えた講演は、時折笑いの起こる和やかな雰囲気でスタートしました。(株)エレナの地域貢献や環境配慮の取組について話を聞いた学生たちからは、「みえるらべる」の普及など、自分たちの研究テーマと絡めた質問が次々に飛び出しました。その1つ1つに丁寧に答える白石さんの回答には、地元生産者とのつながりを大切にする姿勢や魅力的な食材を届けたいという思いがあふれており、学生たちの学びも深まったようです。これまでの学びを活かした最終研究発表は、約1か月後の初年次セミナー最終回で行われます。この暑さを跳ね返すような、熱意と意欲に満ちた発表が聞けるのではないかと、期待が高まります。

長崎大学片淵キャンパス新館白石氏質疑応答


宮中献穀田のお田植祭り・・・大村市(6月14日) 

昨年、農福連携に関する意見交換でお尋ねした川本さんご一家の水田が、令和7年度の新嘗祭の献穀田に選ばれました。お田植祭りのこの日はあいにくの激しい風と雨のため、神事は急遽ほ場から地域の公民館に場所を変えて行われました。そこでの「風雨や病虫害から献穀田を守りたまえと」の祝詞の効果か、さっきまでの風雨が嘘のようにおさまり、地域の小学生らによる早乙女、早男の田植えを無事終えることができました。今後、献穀田に植えられた稲は川本さんの管理により育てられ、秋の収穫祭「抜穂祭」を迎えます。

公民館での様子田んぼでの神事田植え


農業は地域経済のエンジン!(第2回長崎大学出前講座)・・・長崎市(6月12日) 

第2回目となる今回の出前講座では、地元の販売業者と一緒に「見える化」に取り組んでおられるBunkou Farms 島原(同)の平 和徳さんをお招きして、農業と地域経済の関係性や島原地域の農業のこれからについて熱く語っていただきました。
農業のイメージは?地域経済との関係性って?将来性のある仕事なの?と様々な質問を織り交ぜた平さんの講演に学生も興味津々の様子でした。講座後半の学生たちによる研究発表では、食品ロス削減、食育、農業のイメージ改善、「見える化」の普及など様々なテーマについて、消費者・事業者のメリット追及やデザイン性向上など、経済学部生らしい切り口で課題や改善策が提案されました。発表を聞いていた平さんや県拠点職員も思わず「なるほど」と呟く場面があり、たくさんの刺激をもらえた有意義な時間を過ごさせていただきました。

グループワークの様子平さんの講演の様子発表会の様子
集合写真


長崎大学出前講座・・・長崎市(5月8日)

長崎大学経済学部では、新入生に対して講義の受け方、資料の調べ方、考え方といったガイダンスを行う「初年次セミナー」(全15回)を行っています。その考える材料の一つとして、みどりの食料システム戦略をテーマにしていただくことになりました。この日は食料・農業・農村基本法改正やみどりの食料システム戦略の概要について説明を行い、それをもとに初めてのグループワークを行いました。当セミナーでは今後、大学側から学び成長するための様々なガイダンスを行うほか、長崎県拠点としては「みえるらべる」に取り組む生産者、販売業者に講演をお願いしたり、学生との意見交換を予定しています。今回は入学して間もないため、初々しく大人しい印象のグループワークでしたが、最終講義ではどのように変化するのか楽しみです。

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田植え準備が進む土谷(どや)棚田・・・松浦市(4月18日)

松浦市の福島にある土谷棚田では、まるで等高線を引いたような水田の畔がそのまま海へと落ちていきます。西向きの傾斜地に広がるこの棚田は夕景色の名所として知られています。一方で水張りや代掻きでできる黄土色のグラデーションが、海の青とのコントラストを描くのは、春のこの時期の昼間だけに見られる景色です。

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