よくある質問
質問一覧 |
なぜ沖永良部農業水利事業を行うの? |
地下ダムって何?地下に空洞をつくるものなの? |
地下ダムの水はどのように利用されるの? |
地下ダムの水は農業にしか使えないの? |
いつ頃完成予定なの? |
地下ダムの完成後、その管理は誰がするの? |
地下ダム貯留域内で大雨が降った場合、地表部で洪水被害や陥没することはないの? |
地下ダムができたら貯留域内の井戸水の水質は悪くならないの? |
現在、畑作に必要な水を湧水・ため池・天水等に依存しており、十分な手当がなされていないことから地下ダムによって安定的な水の確保を図り、農業生産性の向上と農業経営の安定を促進させるためです。
地下に止水壁(しすいへき)と呼ばれる厚さ約50cmのコンクリートの壁(下の写真)をつくり地下水を堰き止め、貯めた地下水を使うための施設全般のことを地下ダムといい、地下に空洞をつくるものではありません。沖永良部島の地層は小さな隙間が多い石灰岩でできており、この地層の中に水が貯まります。沖永良部島の石灰岩には1m3あたり75リットル程度の水が貯まります。地下ダムは沖縄県の宮古島、沖縄本島、鹿児島県の喜界島などにつくられてい
ます。
止水壁のサンプル(他地区の事例) |
畑地かんがい用水として農業に利用されます。
さとうきび |
ユリ |
地下ダムは畑地かんがい用水のための施設です。緊急時を除いて他の目的には使用できません。
令和7年度に事業完了予定です。
国営事業完了後の施設の維持管理については、地下ダムの止水壁や揚水機場等から大山吐水槽までの基幹的な施設は両町(知名町、和泊町)へ管理委託、大山吐水槽からパイプライン等の配水施設は土地改良区へ管理委託する予定になっています。
Q.地下ダム貯留域内で大雨が降った場合、地表部で洪水被害や陥没することはないの?
地下ダムの止水壁は地表部までつくるものではなく、地下水位がある高さ(地表から地下約15mの深さ)になると海へ越流する構造になっており、通常、地表に水がたまることはありません。
また、大雨の場合を想定して、さらに排水を促進させるための洪水対策工事を済ませています。
また、地下の強固な石灰岩層の小さな隙間に水をためることから地盤沈下や陥没の心配はありません。
Q.地下ダムができたら貯留域内の井戸水の水質は悪くならないの?
従来の地下水を止水壁によりためるものですので、地下ダム建設が直接の原因で水質が悪くなるとは考えられませんが、汚染された水が地下ダムに流入した場合、従来に比べて地下水の循環が遅いので、水質の回復時間に影響が出ることは想定されます。
そのため、定期的な水質調査や地下水保全の取組などが重要と考えております。
関係機関のホームページ
お問合せ先
沖永良部農業水利事業所
〒891-9214 鹿児島県大島郡知名町知名85番地
Tel 0997-93-1850 Fax 0997-93-0408