
夏の終わりのゴーヤ R5.9.29
皆さんは、完熟したゴーヤをご覧になったことはありますか。 この夏の終わり、親戚から 家庭菜園で実ったゴーヤをたくさんいただいたのですが、 その中にはいくつか完熟して黄色くなっているものがあり 普段見慣れない私はびっくりしてしまいました。
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収穫前の写真も送ってもらいました。 緑色だったゴーヤは熟すと黄色くなり、 百合のようにひらいて そこから種が落ちるのだそうです。
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種もこんなに真っ赤に! 種のまわりの赤いゼリー状の部分を 食べてみたところ、 果物のような甘さでした。
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黄色くなったゴーヤも 食べられるそうなのですが、 やわらかく傷みやすいので なかなか流通はしないのだとか。 確かに、炒め物にしたらぽろぽろに くずれてしまいそうだったので、 砂糖・酢・醤油で煮て いりごまやかつお節を加え、 佃煮にしてみました。
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ほんのり苦くておいしい。 お弁当にも重宝します。
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完熟すると 苦味もひかえめになる ということだったので、 スムージーも試してみました。 材料は完熟ゴーヤと凍らせたバナナ、 牛乳、それから甘酒も少し。
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なるほど、 緑のゴーヤで作った時に比べると あまり苦味は感じません。 これは飲みやすくていいかも! ビタミンCがたっぷりとれそうです。
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完熟して黄色くなったゴーヤは 日差しをさえぎる「緑のカーテン」や家庭菜園で栽培している方には おなじみの姿かもしれませんね。 買ってきた緑色のゴーヤも、置いておくと追熟して黄色くなるそうです。 もし黄色くなったゴーヤに出会ったら、 完熟ならではの食べ方を試してみるのも楽しいですね。
令和5年9月29日
お月見団子 R5.9.22
Yです。9月も半ばを過ぎ、ようやく暑さもやわらいできましたね。
先日、次のブログのテーマを何にするか悩んでいると 私たち食育班の頼れるリーダーKさんが、 「お豆腐を入れてお団子を作ると、かたくならなくておいしいよ♪」 と簡単なお団子の作り方を教えてくれました。
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材料も、 白玉粉とお豆腐があれば良いとのこと。 十五夜も近いことだし これはお月見団子にもよさそう! というわけで、 早速白玉粉とお豆腐を買って帰りました。
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白玉粉に、同じくらいの量の お豆腐を少しずつ加えて 耳たぶほどのかたさになるように 調整しながらこねます。
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丸めてゆで、 お団子が浮いてきたら 冷水にとります。 今回は真ん中をくぼませていない まんまるの形なので、 中まで火が通るよう、 少し長めにゆでました。
水気を切ったら、もうできあがりです! |
お月見は、平安時代に中国から伝わった風習で、 秋の収穫に感謝をこめて 中秋の名月にお供え物をしたのが由来とされているそうです。
丸いお月見団子は満月、 一緒に飾るススキは 稲の穂に見立てている という説もあるのだとか。 農耕に関わりの深い 年中行事なのですね。
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今年(2023年)の中秋の名月は9月29日です。 美しい月を眺め、豊かな実りに感謝しつつ 秋の夜長を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【おまけ】

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できあがったお団子は、 みたらしあんをかけていただきました。 お豆腐のおかげで、 少し時間がたっても やわらかくモチモチ。 しかも大豆の栄養もとれて ヘルシーなのが嬉しい、 一石二鳥なレシピでした。 お手軽で、 普段のおやつにもおすすめです! |
令和5年9月22日
防災食 R5.9.15
9月1日は「防災の日」、 そして8月30日から9月5日は「防災週間」でした。 みなさんは、いざという時に備えて食料品を買い置きしていますか。
近年、豪雨や台風、地震などによる大規模な自然災害は 全国各地で頻発しています。 災害で食品が手に入りにくくなる場合もあり、 いつ起こるとも知れない災害への備えとして 家庭では最低3日分(できれば1週間分)の食品を備蓄しておくことが 望ましいとされているそうです。
農林水産省では、 食品の家庭備蓄に無理なく取り組むための情報などを集めた ポータルサイト 「家庭備蓄ポータル」を開設しています。
こちらのサイトでは、 缶パンやアルファ化米などの非常食に加え、 普段使いの食事を多めに買い置きし、使ったらその分を買い足す 「ローリングストック」が紹介されています。 賞味期限が近づいたものから普段の食事に使い、 食べた分新しいものを追加して循環させることで 無駄なく備蓄を続けられそうですね。
まずは、 ペットボトルの水、お米、缶詰など 普段の食品を多めに買い、 熱源としてカセットコンロ(ボンベ)を 備えることから 始めてみてはいかがでしょうか。
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さて、今回のブログでは、このローリングストックを活用した 「パッククッキング」に挑戦してみました。 パッククッキングとは、 食材を入れた耐熱性のあるポリ袋を湯煎して 加熱するだけで料理ができる調理法のこと。 ガス・水道・電気などのライフラインが使えなくなっても、 カセットコンロで熱源を確保し、鍋・水・ポリ袋を準備すれば 簡単に料理ができるのだそうです。
パッククッキングについて、詳しくはこちらをご覧ください。 【農林水産省HP 家庭備蓄ポータル 「時短にも非常時にも!パッククッキング」】 https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/imadoki/imadoki01.html
パッククッキングでは 主菜、副菜、デザートなど様々な料理を作れるそうなのですが、 もし災害が発生した時に 温かいごはんが食べられたらうれしいだろうな、 ということで、今回はお米を炊いてみることにしました。
まずは、 ポリ袋(湯煎対応のもの)に 無洗米60gと水90ccを入れて、
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空気を抜いて袋をクルクルねじり、 上のほうを結びます。 |
鍋に湯を沸かして袋を入れ、加熱。 鍋底には耐熱性のお皿やふきんをしくと 袋が破れにくいそうです。 (今回は蒸しプレートを使用。)
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50分湯煎した後、 ポリ袋をはさみで切って あけてみると・・・ |
ちゃんとふっくら ごはんが炊けていました! おにぎり一個分くらいの量です。 これは簡単でいいですね。
加熱に使った水は再利用できるので 節水にもなります。
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火の通り方にムラが出るので、 一袋に入れる食材の量はあまり増やさず 別々のポリ袋で調理した方が良いようです。 そのまま各自の食器にのせられて、洗い物も減りますね。 キャンプの時などにも活用できそうです。
農林水産省Webマガジンaff(あふ)2016年9月号 非常食 (ご飯の炊き方) https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1609/spe1_02.html
もうすぐ台風シーズンでもあります。 無理なく無駄なく、普段から家庭での備蓄をすすめられると良いですね。
【おまけ】
少人数ならパックご飯も便利ですね。 パックご飯といえばレンジでチン、のイメージが強いですが 実は容器のまま湯煎で温められる商品も多いのを御存知でしたでしょうか。 (メーカーによって異なりますので、パッケージの記載を確認してみてください。) 停電で電子レンジが使用できなくても 大体15分程度の湯煎で温められるそうですので、 50分は待てない!という方などは こちらを備えておくのも良いかもしれませんね。
令和5年9月15日
重陽の節句 R5.9.8
Yです。明日9月9日は五節句(ごせっく)の一つ、 「重陽の節句(ちょうようのせっく)」ですね。 5月の食育ブログで、五節句については ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1月7日の人日(じんじつ)の節句 3月3日の上巳(じょうし)の節句 5月5日の端午(たんご)の節句 7月7日の七夕(しちせき)の節句 9月9日の重陽(ちょうよう)の節句
の五つを指し、もともとは中国から伝わった習慣で、 季節の変わり目に豊作や子孫繁栄や無病息災などを祈り、 お供えや食事をして邪気を払うもの。 「五節句」という言葉にはなじみがなくても、 七草がゆ、ひなまつり、こどもの日、などと言われれば、 皆さんよくご存じなのではないでしょうか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ とご紹介したところですが、覚えていらっしゃいますでしょうか。 (こちらの記事です↓)
【食育ブログ 令和5年5月12日 「端午の節句」】 https://www.maff.go.jp/tohoku/syouan/blog/index.html#20230512
端午の節句(こどもの日)などの他の4つの節句に比べると 重陽の節句は、少しなじみが薄いかもしれませんね。
重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれ、 強い香りで邪気を払うとされる菊の花を観賞したり、 花びらを浮かべた菊花酒を飲み長寿を祈る行事なのだそうです。 なかなか風流な習わしですね。
今回は、お酒が飲めなくても菊の花の香りを楽しめる 食用菊のおひたしをご紹介します。
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こちらは食用菊「もってのほか」。 山形県などで多く生産されています。 |
酢を入れてさっとゆでるのが 鮮やかな色を保つコツだそうです。 シャキシャキとした独特の食感が楽しく 見た目も美しいおひたしになります。
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【農林水産省HPうちの郷土料理 山形県 食用ぎくのおひたし】 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/searchmenu/ menu/shokuyogikunoohitashi_yamagata.html
まだまだ残暑が厳しい日もありますが、 美しく香り高い菊の花に秋の訪れを感じながら、 重陽の節句を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【おまけ】
アルバムを整理していたところ、 子供たちが小さかったころに おひたしにする食用菊の花びらを ガクからむしるお手伝いをした写真がでてきて、 とても懐かしくなりました。 部屋に広がった、菊の良い香りを思い出します。
これはお子さんも楽しくできる作業なので、 食用菊が手に入ったら ぜひ親子で一緒にやってみてください。
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令和5年9月8日
デラウェア R5.9.1
Yです。 週末、散歩がてら近所のスーパーに行ったところ、 粒のそろったぶどうが並んでいるのが目にとまりました。 果樹王国として名高い山形県の、置賜地域のデラウェア! これはきっとおいしいに違いありません。
すすめ上手な店員さんに 試食させてもらい、 そのなつかしい甘酸っぱさに 思わず箱買い。 大事に抱えて帰りました。 |
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近年、大粒で皮ごと食べられる シャインマスカットなども人気があり 私も大好きですが、 昔ながらのデラウェアもまた 小さな粒を次々つまんで食べる 楽しさがあって、 良いものですね。 |
開花期前のぶどうの房をジベレリンというホルモンの溶液につけることで 食べやすい種なしのぶどうになるそうです。 一房一房、大変な作業ですね。 日本のように雨の多い気候は本来、ぶどうの栽培に向かず 病害や虫害が出やすいとのことですが、 生産者や研究者が品種改良に取り組み、また栽培方法の研究を進め、 土壌と水の管理を徹底することで 高品質なぶどうが作られているのだとか。 その努力には、本当に頭が下がります。 たくさんの方々の労力に思いをはせながら、おいしいぶどうを堪能しました。
【おまけ】 ぶどうが余ったら凍らせておくと良いという情報があったので、 一房試してみました。 洗って房のまま容器に入れ、冷凍庫に。 好きな時に好きなだけ食べられるので便利です。 シャーベットのようになって、これもまた美味でした。
令和5年9月1日
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