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東北農政局

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震災復興室フォトレポート(令和5年度)

令和5年度

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新着情報

富岡町の復興を願い、ワイン用ぶどうの苗木約2,500本がボランティアにより植えられました(令和6年3月30日、31日)NEWアイコン

一般社団法人とみおかワインドメーヌは、東日本大震災と原子力発電所事故からの復興をめざし、平成28年から富岡町でワイン用ぶどうを栽培しています。令和6年3月30日、31日の両日、JR常磐線富岡駅東側のほ場において、2日間で町民や県内外のボランティア延べ160人あまりが参加し、アルバリーニョやピノ・ノワールなどワイン用ぶどうの苗木約2,500本を定植しました。同法人では、同町の震災前の人口と同じ16,000本の定植を計画しており、達成までの残り約3,500本は来春植えることにしています。

ワイン用ぶどうの苗木を植えるボランティア

富岡町の復興の願いが込められたワイン用ぶどうの苗木

浪江町で畜産施設建築工事安全祈願祭が行われました(令和6年3月19日)

3月19日、浪江町棚塩地内において、浪江町が整備を進めている復興牧場(畜産施設)の建築工事安全祈願祭が行われました。
今後2か年の工事期間を経て整備される復興牧場は、県内最大級の規模を有する畜産施設であり、酪農業の復興・再生の基幹施設として地域の農業を推し進めるものと期待されます。
また、最新のICT省力化技術を活用したロボット搾乳機を整備するほか、研究・研修施設も併設され、家畜の排せつ物からの堆肥やバイオガスプラントから発生する消化液(液肥)は、地域の農地に活用することで、耕畜連携による循環型農業の取組拡大も期待されます。

鍬入れをする吉田町長 挨拶を述べる吉田町長
盛砂に鍬入れをする吉田町長

起工式で挨拶を述べる吉田町長

祝辞を述べる東北農政局原次長 復興牧場完成予想図
来賓祝辞を述べる東北農政局原次長

復興牧場完成予想図【画像提供:浪江町】
(搾乳牛など約2千頭を飼養)

川内村で春の味覚の「タラの芽」が栽培・出荷されています(令和6年3月15日)

川内村の坪井利一さんは、35年にわたりタラの芽を栽培されています。令和5年度は、例年より早い11月から苗木となるタラノキ(穂木)採取を始めました。その後、栽培用ベッドへ約15センチ程度に切り分けた穂木を伏せ込み、約23日後から収穫作業が始まります。
現在は、収穫・出荷作業の最中で、主にJAを通じて、いわきや福島、東京の卸売市場へ出荷されています。作業は5月上旬まで行われます。

畑から切り出したタラノキ 栽培用ベッドに伏せ込んだ様子
畑から切り出したタラノキ(穂木)

穂木を節ごとに切断して栽培
用ベッドに伏せ込んだ様子
出荷間近のタラの芽 タラの芽を切り取っている様子
出荷間近のタラの芽

カッターナイフを使って出荷用の
タラの芽を切り取っている様子

「JA福島さくらふたば地区楢葉町甘藷生産部会」の「栽培指導会」が開催されました(令和6年2月26日)

「JA福島さくらふたば地区楢葉町甘藷生産部会(会員45名)」は、令和5年産かんしょの出荷実績と課題を検証し、令和6年産の改善対策を研修する「栽培指導会」を開催しました。
指導会には、会員等35名が出席し、品質と収量向上に向けた栽培技術等について研修しました。

令和5年産かんしょ 栽培指導会の様子
会員が生産した令和5年産かんしょ
(令和5年10月16日撮影)


楢葉町地域活動拠点施設「まざらっせ」で開催された栽培指導会の様子
参考:「まざらっせ」は「一緒にまざりましょう」という地域の方言
農業普及所の担当者 土壌分析用サンプル
令和6年産かんしょ栽培の改善点等を
説明する農業普及所の担当者
施肥設計を作成するために各生産者から提出された土壌分析用サンプルの一部

川内村で「天使のいちご」を栽培しています(令和6年2月19日) 

川内村で令和3年からいちご栽培に取り組む猪狩義行・房子夫妻は、令和5年度から、果肉が白い品種「天使のいちご」の生産、出荷を始めました。
現在、ハウス2棟(7.2アール)で「紅ほっぺ」を中心に「とちおとめ」、「天使のいちご」の3品種を栽培しており、来年度は、福島県オリジナル品種「ゆうやけベリー」の栽培にも取り組む予定です。

天使のいちご 天使のいちご
栽培中のいちご品種「天使のいちご」1 栽培中のいちご品種「天使のいちご」2
いちごのハウス栽培 猪狩義行、房子ご夫妻
いちごのハウス土耕栽培の様子 パック詰めした主力品種の「紅ほっぺ」を手に取る猪狩義行、房子ご夫妻

ブロッコリーの栽培指導会及び加工用ばれいしょの栽培説明会が開催されました(令和6年2月15日) 

JAふくしま未来は、令和6年2月15日、そうま地区本部においてブロッコリーの高品質生産に向けた栽培指導会を開催しました。ブロッコリーは令和8年に指定野菜に追加されることにより、作付面積の拡大が期待されます。
また、指導会終了後には、ブロッコリーの二毛作として生産者の収益の向上が期待される加工用ばれいしょの栽培説明会が開催されました。

ブロッコリー栽培指導会 加工用ばれいしょの説明
ブロッコリー栽培指導会の様子 栽培方法の映像を使用しながらの
加工用ばれいしょの説明を行う実需者

葛尾村で国内最大規模に向けたエビの養殖事業が取り組まれています(令和6年2月7日)

葛尾村でバナメイエビの陸上養殖に取り組む株式会社HANERU葛尾は、2年間の試験養殖を経て、令和6年度は4トン(約20万匹)の出荷体制を整えています。
ウルトラファインバブル技術による深井戸水を使った人工海水で養殖、将来的には年間数百万匹の出荷を目指すとしています。

エビ養殖プラント 展示水槽で泳ぐバナメイエビ
エビ養殖プラント 展示水槽で泳ぐバナメイエビ
試験養殖用のプール 「ウルトラファインバブル」発生装置
試験養殖用のプール 不純物を吸着し、エビの成長を促進する「ウルトラファインバブル」発生装置

富岡町の旧特定復興再生拠点区域(夜の森地区)において、避難指示解除後初となるキャベツの収穫・出荷が行われています(令和5年12月21日)

富岡町の旧特定復興再生拠点区域(夜の森地区、令和5年4月1日避難指示解除)に新規参入した「株式会社つくば良農(本社:茨城県つくば市)」によるキャベツの収穫が令和5年12月中旬から行われています。
今後は、令和6年度に町内で操業開始予定の野菜加工工場向けのキャベツとたまねぎの作付拡大が見込まれます。

キャベツ苗の定植作業の様子 収穫時期を迎えたキャベツ畑
キャベツ苗の定植作業の様子
(令和5年9月1日撮影)
収穫時期を迎え、福島県による「緊急時モニタリング検査」をクリアしたキャベツ畑
収穫作業の様子 収穫されたキャベツ
収穫作業の様子
(手作業のほか機械による収穫も行われる)
収穫されたキャベツ(品種:銀次郎、収穫されたキャベツは地元JAに出荷)

楢葉町で「ゆずの肥培管理に関する勉強会」が開催されました(令和5年11月30日)

11月30日(木曜日)楢葉町主催による「ゆずの肥培管理に関する勉強会」が町内大谷地区のゆず栽培地で開催されました。
勉強会では、参加した生産者13名を前に福島県双葉農業普及所果樹担当者からゆず栽培の特徴、肥培管理及び剪定作業などについて説明が行われました。

勉強会の様子 剪定作業の説明を受ける生産者 質問をする生産者
双葉農業普及所からの説明にメモを取るなど真剣に耳を傾ける生産者 勉強会会場のゆずの木を参考に剪定作業の説明を受ける生産者 剪定後の切り口の処理について質問をする生産者

富岡町の特定復興再生拠点区域(小良ヶ浜・深谷地区)の避難指示解除(点的、線的)が行われました(令和5年11月30日)

11月30日(木曜日)午前9時、富岡町の帰還困難区域内に設定されていた特定復興再生拠点区域(小良ヶ浜・深谷地区)の避難指示解除(点的、線的)が行われ、居住地や農地などを除く幹線道路、集会所及び墓地などが立入可能となりました。

ゲート開放 記者会見に応じる山本町長
避難指示解除時刻の午前9時に設置されていたゲートを開放する警備員 避難指示解除後の記者会見に応じる山本町長

通行が可能となった県道 放射線モニタリングポスト
避難指示解除により通行が可能となった県道

避難指示解除された道路脇に設置されている放射線モニタリングポスト(表示線量=0.175マイクロシーベルト/時)

広野町が栽培・管理するみかん園において収穫が行われています(令和5年11月29日) 

広野町は「東北に春を告げる町」をキャッチフレーズに、温かい町のシンボルとして「みかんの丘」などで約200本のみかんを栽培・管理しています。現在、役場職員により、みかんジュース加工原料用の収穫が行われています。
また、12月には、こども園児や町民等によるみかん狩りが行われることになっています。

みかんの丘 みかん
町が栽培、管理する役場近くの「みかんの丘」

収穫期を迎えたみかん

収穫の様子 収穫されたみかん
収穫を行う役場職員

収穫されたみかんは、ジュース用、近隣高校などによる特産品開発の原料に無償提供されます。

川内村でぶどう根圏制御栽培の現地検討会が開催されました(令和5年11月28日)

11月28日(火曜日)、川内村において、相双農林事務所双葉農業普及所主催による、ハウスぶどうの早期成園化や早期多収が期待される栽培方法に関する現地検討会が開催されました。
村内の実証ほ場で開催された現地検討会には、生産者や関係機関の担当者約40名が参加し、活発な意見交換が行われました。

ぶどう根圏制御栽培 双葉地域におけるハウスぶどう生産について説明する相双農林事務所双葉農業普及所の滝田主査
ぶどう根圏制御栽培(地面から遮断した盛土150リットルで栽培する方法)の様子

双葉地域におけるハウスぶどう生産について説明する相双農林事務所双葉農業普及所の滝田主査

尾形主任研究員 意見交換を行う参加者
水稲育苗ハウスを利用した、ぶどうの盛土式根圏制御栽培法について説明する農業総合センター果樹研究所の尾形主任研究員 活発に意見交換を行う参加者


ゆずの町をPRする楢葉町では、楢葉町振興公社がゆずの木を所有する町民から買い取りを行っています(令和5年11月14日)

楢葉町振興公社では、11月1日(水曜日)より町民から販売の申し出があったゆずの買い取り(収穫)作業を行っています。集荷されたゆずは「楢葉町特産品開発センター」において、搾汁・パウダー化の処理を行い、ポン酢などを製造することになっています。

ゆずの木 楢葉町産ゆず
町民から販売の申し出のあったゆずの木

収穫された楢葉町産ゆず

集荷されたゆず 楢葉町特産品開発センター
集荷されたゆず
(果汁500リットルを確保するため、7トンが集荷目標)

ゆずの特産品を加工する「楢葉町特産品開発センター」

秋も深まる中、飯舘村内では大豆の収穫作業が始まりました(令和5年11月9日)

農事組合法人13区営農組合(代表理事:細川 强)では、11月9日から村内で栽培していた大豆の収穫作業が始まりました(計8.9ヘクタール)。
同組合の大豆栽培は3年目を迎えますが、中耕培土を入念に行うなど、前年にも増して栽培管理を徹底し取り組んだため、高品質な大豆生産・単収アップが期待されます。

汎用コンバインによる大豆収穫 収穫作業をしていた佐藤理事夫妻
汎用コンバインによる大豆収穫
(大久保・外内地区の圃場)

収穫作業をしていた佐藤理事夫妻

大豆を運搬用フレコンに収納 収穫されたばかりの大豆
収穫した大豆を運搬用フレコンに収納

収穫されたばかりの大豆(品種:里のほほえみ)

川内村でピーマンのトンネル栽培現地検討会が開催されました(令和5年10月12日)

10月12日、川内村コミュニティセンターにおいて、福島県農業総合センター浜地域農業再生研究センター主催による、露地栽培に比べ高収益が期待される栽培方法を紹介する「ピーマンのトンネル栽培現地検討会」が開催され、生産者や関係機関の担当者約30名が参加しました。
会では、トンネル栽培の実証研究やピーマン出荷状況等の説明があった後、村内の実証ほ場の視察が行われました。

「ピーマンのトンネル栽培の実証研究」について説明する浜地域農業再生研究センターの小椋研究員 「ピーマンの出荷・販売実績」について説明するJA福島さくら ふたば統括センター営農課の山田課長補佐
「ピーマンのトンネル栽培の実証研究」について説明する
浜地域農業再生研究センターの小椋研究員

「ピーマンの出荷・販売実績」について説明するJA福島さくら ふたば統括センター営農課の山田課長補佐

熱心に説明を聞く参加者 ピーマンのトンネル栽培の実証ほ場を視察する様子
熱心に説明を聞く参加者

ピーマンのトンネル栽培の実証ほ場を視察する様子
(川内村下川内上ノ台 地内)

大熊町で実証栽培のかんしょ(さつまいも)の収穫が行われました。(令和5年10月4日)

大熊町大字大川原字南平の圃場(20アール)で、実証栽培として5月に「紅はるか、シルクスィート」の定植を行ったかんしょが収穫を迎え、10月4日の雨の中、町農業委員会委員や町職員ら約10名により収穫を行いました。

かんしょの圃場 手掘りでの収穫作業1
収穫前のかんしょの圃場

手掘りでの収穫作業1

手掘りでの収穫作業2 収穫されたかんしょ
手掘りでの収穫作業2

収穫されたかんしょ

川内村で「ぶどう品評会」が開催されました(令和5年9月28日) 

9月28日、生産技術習得と意欲向上を目的として、川内村主催の「第2回川内村ぶどう品評会」が昨年に続き村コミュニティセンターで開催されました。
本年は、昨年より1人多い13人がエントリーし、17点のハウスぶどうが出品されるなど、ぶどう栽培の関心の高さがうかがえました。

審査会の様子 挨拶する遠藤村長
審査会の様子

挨拶する遠藤村長

所長賞(双葉農業普及所)に見事輝いた秋元 英男さん 今回の品評会で受賞された皆さん
所長賞(双葉農業普及所)に見事輝いた秋元 英男さん
(品種はシャインマスカット)
今回の品評会で受賞された皆さん

双葉町でブロッコリーの定植が行われました。(令和5年9月20日) 

双葉町下羽鳥地区と中野地区で、9月20日にブロッコリーの定植(品種:おはよう、グランドーム等)が行われました。今年で2年目となり、昨年度の60アールから本年度は約3.7ヘクタールと拡大されています。

定植前の圃場 ブロッコリーの苗
ブロッコリーの定植前の圃場

定植されるブロッコリーの苗

定植機で定植作業 定植作業が終わった圃場
ブロッコリーの苗を定植機で定植作業

ブロッコリーの定植作業が終わった圃場

大熊町で実証栽培の水稲の収穫が行われました(令和5年9月15日) 

大熊町熊字旭台(特定復興再生拠点内)の水田(20アール)で、実証栽培として5月に田植えをしたコシヒカリが黄金色に実り、9月15日に町農業委員会委員や町職員ら約13人により稲刈りが行われました。

黄金色に実った実証栽培田 コンバインを入れるための手刈り作業
黄金色に実った実証栽培田

コンバインを入れるための手刈り作業

コンバインで刈取り作業 刈り取った籾を乾燥調製へ運搬作業
コンバインでの刈取り作業

刈り取った籾を乾燥調製へ運搬作業

楢葉町でゆずの生産拡大と新たなゆずの特産品作りに向けた取組が始まっています(令和5年9月8日) 

楢葉町(以下「町」という。)は、米(GABA米)、かんしょ、ゆずを柱とした営農再開を進めています。
ゆずについては、町が昭和61年から62年頃に振興作物として全世帯(約1,500世帯)に苗木を1本ずつ無償配布を行った歴史があります。現在ではそれらのゆずの木と生産者グループで栽培されたゆずを用いて、ゆずの酒(リキュール)や化粧品などが販売されており、町の公式キャラクター「ゆず太郎」とともに「ゆずの町楢葉」をPRしています。
今年、町では、ゆずの生産者を拡大するため、町民へゆずの苗木50本を無償配布する「ゆず栽培生産者の募集」を行ったところ、4名の町民から配布希望があったところです。
町では、双葉農業普及所と連携し、新たにゆずの栽培を始めた4生産者に対し、必要な栽培技術指導などを行っていくとともに、全ての生産者を対象とした勉強会のほか、ゆず生産団地などの計画を検討しているところです。
さらに町内に植えられている木では、収穫されないものも多いことから、それらを町振興公社が買い取り、ゆずの特産品開発等に活用する事業も進めています。
町ではこのような取組を通じて、ゆずの特産品開発に向けた取組の強化、さらなる「ゆずの町楢葉」のPRを図っていくこととしています。

ゆずの栽培生産者募集をPRする「広報ならは」4月号 無償配布で植栽されたゆずの苗木
ゆずの栽培生産者募集をPRする
「広報ならは」4月号
無償配布で植栽されたゆずの苗木

楢葉町及び双葉農業普及所による栽培管理状況確認の様子 ゆずの生育状況を説明する生産者グル-プ代表
楢葉町及び双葉農業普及所による
栽培管理状況確認の様子
ゆずの生育状況を説明する
生産者グル-プ代表
町内産ゆずの買い取りをPRする「広報ならは」8月号
町内産ゆずの買い取りをPRする「広報ならは」8月号

葛尾村でハウスぶどうの収穫が行われています(令和5年9月8日) 

葛尾村の阿部 登(あべ のぼる)さんは、避難指示が解除された翌年の平成29年から村内で先駆的にハウスぶどう栽培に取り組んでおられます。現在はビニールハウス3棟(約4アール)に4種類のぶどう約20本を栽培し、本年は8月15日から収穫を始めて主に口伝えで買いに来てくれる方々へ直接販売しています。
福島県奨励品種の「あづましずく」を皮切りに「ピオーネ」、「シャインマスカット」、「BKシードレス」と収穫が続きます。震災前はぶどう栽培の経験が無かった阿部さんにとって、枝の誘引の仕方や摘粒作業、ジベレリン処理(種なし処理)などの仕立て方が品種によって違うため、ぶどう栽培はとても難しく、それだけに収穫時の喜びは大きいと言います。
また、双葉農業普及所によるぶどうの栽培講座が、阿部さんのほ場で年に4~5回行われており、そこに集う栽培仲間たちとの交流を通して、栽培技術の向上を目指したいと意気込みを語ってくれました。

「あづましずく」を収穫する阿部さん 収穫間近の「ピオーネ」
「あづましずく」を収穫する阿部さん

収穫間近の「ピオーネ」

ハウス内のぶどう 栽培講座で摘粒された房(6月29日撮影)
ハウス内のぶどう

栽培講座で摘粒された房(6月29日撮影)

楢葉町で「サツマイモ基腐病に関する勉強会」を開催しました(令和5年9月6日)

9月6日、楢葉町役場会議室において、「サツマイモ基腐病に関する勉強会」を開催し、福島県内外の生産者や関係機関の担当者32名(Web参加者を含む)が参加しました。
福島県内未発生のサツマイモ基腐病について、発生防止対策や病気の特徴などについて学びました。

農産局地域作物課伊藤調整官 農研機構 吉田 重信 氏 参加者
かんしょをめぐる状況について講演する
農林水産省農産局地域作物課の伊藤砂糖類調整官

さつまいも基腐病の防除対策について講演する農研機構の吉田 重信 氏


真剣に講師の話を聞く参加者

富岡町で生産されたパッションフルーツを使用したスイーツを購入・味わえる「お休み処 富憩荘(とけいそう)」が営業中です(令和5年8月4日)

株式会社サン・クリーン(代表取締役高橋雅裕)では、令和元年度に「福島県原子力被災12市町村農業者支援事業」を活用し、パッションフルーツの栽培を始めました。現在、栽培従事者は、社員3名のほかに4月から9月の間に「障害者就労継続支援A型施設の施設外就労の場」として、毎日(土日を除く。)5名の雇用を受け入れ、農福連携の取組が行われています。
生産されたパッションフルーツは、果実や県内菓子メーカー3社の協力を得て、商品開発されたスイーツ(ケーキ、シュークリームなど)が生産施設隣の民家を改造した「お休み処 富憩荘(とけいそう)」において、カフェスタイルで一般消費者に提供・販売がされています。
富憩荘の店名の由来は、パッションフルーツは、花の形が時計に似たトケイソウ科トケイソウ属の熱帯果樹であり、富岡町でちょっと休める憩いの場となるようにとの願いを込め命名されたそうです。
現在、「スイーツ甲子園ふくしまチャレンジカップ」(共催:大熊町、富岡町、楢葉町、産経新聞社)という、高校生を対象とした大熊町のキウイフルーツ、富岡町のパッションフルーツ、楢葉町のさつまいもを使ったスイーツコンクールが実施されており、8月下旬には決勝大会が行われ、これらのレシピを活用した新たなパッションフルーツのスイーツの商品化が期待されています。

パッションフルーツのパイプハウス パッションフルーツの植栽状況 パッションフルーツの花
パッションフルーツのパイプハウス

パッションフルーツの植栽状況

パッションフルーツの花

色づき始めたパッションフルーツ お休み処 富憩荘 スイーツのショーケース
色づき始めたパッションフルーツ

お休み処 富憩荘

富憩荘内のパッションフルーツを使用したスイーツのショーケース

トルコギキョウの栽培ハウスでは出荷の最盛期を迎えています(浪江町)(令和5年7月31日)

浪江町北幾世橋地区の「フラワーファームなみえ」(恒栄電設株式会社)では、トルコギキョウの出荷が最盛期を迎えています。 同ファームでは、原子力被災12市町村農業者支援事業を活用し整備した栽培用ハウス(2棟)で、トルコギキョウ(1万5千株)が栽培されています。今年は7月11日から出荷が始まり、主に株式会社大田花き(東京都中央卸売市場大田市場卸売業者)への出荷のほか、「道の駅なみえ」などで販売されています。
同ファームは、令和3年に異業種から農業に参入し、現在6種類のトルコギキョウを生産しています。栽培管理担当者は、「自社で生産するトルコギキョウは、一般家庭での観賞用に適した丈の短い規格品。冠婚葬祭用と比べると低価格で取引され、購入しやすく花もちが良いのが特徴。」と語られていました。 また、栽培敷地内の自費で整備されたハウスでは、高設の栽培床を設置して土を一切使わないポリエステル培地を使用した養液栽培によるトルコギキョウの試験栽培も行われています。この試験栽培も3年目となり、毎年の試験結果を踏まえ、栽培管理の変更や栽培用設備等を改良するなど、課題の克服に挑戦されています。
同ファームでは、出荷先の市場関係者と連携しながら、サブスクリプション(定額制)市場向けの花き生産にも取り組んでおり、今後、生産拡大を進めることとしています。

フラワーファームなみえ生産拠点 トルコギキョウ栽培の様子
フラワーファームなみえ生産拠点

トルコギキョウ栽培の様子

ハウス内外の環境モニタリングシステム 養液栽培による試験栽培
ハウス内外の環境モニタリングシステム
本社(東京都)でモニタリングが可能
高設床での養液栽培による試験栽培の様子

「お野菜勉強会in川俣町」が開催されました(令和5年7月21日)

令和5年7月21日(金曜日)、おじまふるさと交流館において川俣町女性生産者のネットワーク作りを目指した「お野菜勉強会in川俣町」が開催されました。
町内から、農業に携わっている女性生産者10名が参加し、野菜ソムリエコミュニティ福島所属の野菜ソムリエ4名から「野菜のお話」と題して、旬の野菜のジャガイモとナスについて、栽培歴史、品種、特性、おすすめの調理法などの講演があり、参加者たちは熱心に聞き入っていました。
講演会後、会場を調理室に移し、地元の野菜などを使用した「野菜寿司」や「川俣シャモとトマトの味噌スープ」など6品が調理され、出来上がった料理は参加者でおいしくいただきました。
川俣町では、これを契機に女性参画による地域農業の振興に繋げていく考えです。

講師(野菜ソムリエ)の皆さん 講演会「野菜のお話」の様子
講師(野菜ソムリエ)の皆さん

講演会「野菜のお話」の様子

調理実習の様子 出来上がった料理
調理実習の様子

出来上がった料理

小高園芸団地の引渡式が挙行されました(令和5年7月12日)

南相馬市が整備を進めてきた「小高園芸団地」が完成し、令和5年7月12日(水曜日)に、国、県及び市の行政関係者、JAふくしま未来関係者、設計・建設に携わった事業者等44名の出席の下、発注元の南相馬市から管理運営者のJAふくしま未来への引渡式が行われました。門馬市長から「南相馬市の基幹産業である農業の拠点、象徴の場所になることを期待する。小高住民の帰還を進めてきた中で、農業をしながら生活できるという、ひとつの指標となることを期待したい。」と式辞が述べられました。東北農政局からは北川地方参事官が「小高区は避難指示が解除されて以降、営農の再開を進めると同時に新規作物の導入や集出荷の効率化など新たな形での農業の復興に向けた様々な取り組みを進めている。園芸団地を有効に活用していただくことでこれまでに完成した施設と合わせ小高区における農業の復興を力強く押し進められるものと大いに期待している。」との前島局長の祝辞を代読しました。
この施設は、市が事業実施主体となり福島再生加速化交付金を活用して整備されたもので、管理・運営はJAふくしま未来が担います。鉄骨ハウス5棟、パイプハウス38棟、集出荷複合施設1棟、機械倉庫1棟が整備されており、ハウスでは水稲育苗、きゅうり、スナップエンドウ等の園芸品目が栽培されます。
南相馬市では、原子力災害からの農業再生に向け、主要作物である水稲に加え新たな作物への転換として園芸作物の拡大に取り組んでおり、今後、園芸団地を拠点として園芸振興のさらなる発展が期待されます。
東北農政局としても、被災12市町村の営農再開を最重要課題と位置づけ、一日も早い復興が図られるよう、関係機関と連携し取り組んでまいります。

式辞を述べる門馬市長 祝辞を述べる北川地方参事官 テープカットの様子
式辞を述べる門馬市長

祝辞を述べる北川地方参事官

テープカットの様子

施設の引き渡しの様子 栽培中のきゅうりの様子 パイプハウスの様子
施設の引き渡しの様子

栽培中のきゅうりの様子

パイプハウスの様子

富岡町でなたねの収穫が始まりました(令和5年6月26日)

福島県富岡町では、昨年からなたねの生産が開始され、今年は、3名の生産者により約32ヘクタールが作付けされました。収穫作業は、6月24日(土曜日)より始まり、現在、最盛期を迎えています。汎用コンバインで刈り取られたなたねは、乾燥機で乾燥が行われた後に、ふるい分けなどの調製が行われます。生産者の三瓶忠行さんは「昨年は、10アール当たり200キログラムを超える収量があった。今年は、連作したほ場で収量が落ちている。安定した収量確保が課題。」と話されていました。
収穫されたなたねは、3名のうち2名の生産者は、自分達が設立した会社から搾油会社になたね油への加工委託し、その商品は、町のふるさと納税返礼品にも採用されています。また、もう1名の生産者は、県内二本松市の搾油会社に国産なたね油の原料として出荷し、商品は一年を通して販売をしています。
富岡町では、桜のトンネルとして有名な「夜の森の桜」とともに「菜の花」が新たな花の名所として、さらに今後は養蜂によるハチミツ作りをプラスして、町産業振興の原動力のひとつになることを期待しています。

春の菜の花 なたねの収穫
春の菜の花(4月17日撮影)

なたねの収穫の様子

収穫されたなたね なたね油
収穫されたなたね

富岡町ふるさと納税返礼品に採用されたなたね油

葛尾村で郡山女子大学の学生によるエゴマ定植が行われました(令和5年6月24日)

「食」や「健康」に関する教育と研究を行っている郡山女子大学では、生活習慣病の予防効果が高いエゴマに着目し、原発事故前にエゴマが栽培されていた葛尾村と平成28年に包括連携協定を結び、翌年度から村内の野川地内に畑を借りて学生たちによるエゴマのは種、定植及び収穫作業等に取り組まれています。
6月24日(土曜日)は、同大学の食物栄養学科と短期大学部健康栄養学科の学生35名が、教職員、村職員及び村内農家等約15名の参加協力を得て10アールの畑にエゴマ約4,000株を定植しました。本年度から新たな取り組みとして、葛尾村役場との連携強化により村内2つの畜産業者から牛糞や鶏糞といった堆肥の提供を受けるなど、土づくりにおいて地元資源の有効活用が図られています。
今回定植したエゴマは10月下旬に収穫され、学生たちによる栄養分析や食品開発の研究に一部使用されます。また、栽培したエゴマを使ってこれまでアイス、クッキー、お茶などが製品化されており、この取り組みを通して同大学では、学生たちが地域特産物の栽培や加工品の開発などに携わることで、被災地で活動を担う人材の育成と、農業によって生産された作物への感謝の気持ちを育てて行きたいとしています。

参加した皆さん 作業を指導する村内農家の丹伊田さん
参加した皆さん

作業を指導する村内農家の丹伊田さん

エゴマの定植を行う学生たち 定植されたエゴマ
エゴマの定植を行う学生たち

定植されたエゴマ

「楢葉町特産品開発センター」開発商品第1号の干し芋の販売が開始されました(令和5年6月15日) 

令和5年4月28日(金曜日)に落成式が行われた「楢葉町特産品開発センター」(運営主体:(一財)楢葉町振興公社)において、6月15日(木曜日)から町産のさつまいもを使用した「干し芋」の販売が開始されました。
原料には、昨年秋に収穫され、「楢葉町甘藷貯蔵施設」で貯蔵・熟成された「紅はるか」が使用され、販売商品は高糖度で品質の良い商品に仕上がったとのことです。
販売商品は、5種類のパッケージで、それぞれ120グラム入り432円(税込み・町内特別価格)で町内のスーパーマーケット、町サイクリングターミナル、道の駅ならは物産館の3カ所で販売され、今後は、化粧箱入りなど贈答品アイテムを増やし、取扱い店舗の拡大を目指すこととしています。
なお、販売初日には、スーパーマーケットでは200袋、町サイクルターミナルでは100袋、道の駅では50袋の計350袋が販売されました。

お問い合わせ先:一般財団法人 楢葉町振興公社
住所:福島県双葉郡楢葉町大字前原字大木田77-1
電話:0240-23-7820

開発商品第1号の「干し芋」 スーパーマーケット
開発商品第1号の「干し芋」(パッケージ5種類)

商品取扱い店舗1
スーパーマーケット(ブイチェーンネモト)
サイクリングターミナル 道の駅ならは物産館
商品取扱い店舗2
町サイクリングターミナル
商品取扱い店舗3
道の駅ならは物産館

産学官連携 ふくしま復興 楢葉町×マルトさつまいもプロジェクト苗植え会が行われました(令和5年5月23日)

楢葉町は、福島県及び茨城県でスーパーマーケット等を展開する株式会社マルト(本社:福島県いわき市)と「産地づくりと6次産業化の推進」、「農・食による地域産業の魅力創出と地域間交流の拡大」、「食による健康増進」、「地域産品を使用した商品開発とキャリア教育と将来の人材育成」などについて、包括的な連携に関する協定を昨年7月に締結しました。
この協定の一環として5月23日(火曜日)、株式会社マルトは、白ハト食品工業株式会社(本社:大阪府)が借りている楢葉町のさつまいも畑において、楢葉町、広野町、いわき市の学生(中学校1、高校4)、関係企業・関係機関など130名の参加者の協力を得て「産学官連携 ふくしま復興 楢葉町×マルトさつまいもプロジェクト苗植え会」を行いました。
当該プロジェクトは、産学官連携により、楢葉町産さつまいもを使用した商品開発を通じて、地域の魅力発信や人づくりの取り組みを推進するものです。
当日は、雨天の中、1ヘクタールの畑にさつまいもの苗(品種:ふくしまゴールド)25,000本が植えられました。今後、10月から11月にかけて収穫が行われ、1株から1キログラム程度の収量が見込まれています。また、町による6次産業化の取組を推進する観点から、参加した4つの高校の学生は、収穫したさつまいもを使用した商品開発に取り組み、開発された商品は、株式会社マルトの店舗で来年1月以降に販売されることとなっています。

主催者あいさつをする(株)マルト渡辺取締役 あいさつをする楢葉町松本町長
主催者あいさつをする(株)マルト渡辺取締役

あいさつをする松本楢葉町長

苗植え会の参加者のみなさん さつまいもの苗植えを行う学生のみなさん
苗植え会の参加者のみなさん

さつまいもの苗植えを行う学生のみなさん

楢葉町において農福連携による田植えが行われました(令和5年5月19日) 

楢葉町では、水稲生産を行う農業法人と福祉法人3団体による農福連携の取組が行われています。5月19日(金曜日)は、当番法人である「社会福祉法人希望の杜福祉会(本部:いわき市)」の就労継続支援事業所「ふたばの里(楢葉町)」の職員及び利用者計4名が、農業法人のほ場で田植えの補助作業に汗を流しました。主な作業は、トラックに積まれている苗箱を農業法人スタッフと協力しながら田植機まで運びセットした後、その空箱を回収する作業です。
「ふたばの里」では約30名の障害者が在籍していますが(18~75歳)、障害のレベルに応じて、田植えの補助作業のほかに、豆腐の製造・販売、古紙回収及び老人ホームのリネン交換におけるサポート的な作業に従事しているとのことです。
今後の取組について、ふたばの里の職員は「このような農作業等をもっと請け負ってやっていきたいが、作業現場に付き添っていく職員が不足している。まずは職員数を増やして、作業ニーズに対応できる体制を整えたい。」と話されていました。
農福連携は担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながるだけでなく、障害者等の就労や生きがいづくりの場を生み出す取組でもあります。
東北農政局震災復興室としましても、補助事業や研修に関する情報を町役場や団体に提供することなどを通じて、今後とも支援していくこととしています。

田植機への苗箱のセッティング補助 苗の空箱の回収
田植機への苗箱のセッティング補助

苗の空箱の回収

葛尾村大笹地区で肥育素牛生産施設(大笹牧場)建築工事の安全祈願祭が挙行されました(令和5年5月16日)

5月16日(火曜日)、葛尾村大笹地区で肥育素牛生産施設工事の安全祈願祭が行われ、国、県及び村の行政関係者、工事に携わる事業者など15名が工事の安全無事を祈願しました。
この施設は、福島再生加速化交付金を活用して敷地内に繁殖や育成に必要な牛舎、資材倉庫、堆肥舎、管理棟などを整備して最大320頭の飼養を見込んでおり、村の管理の下で意欲ある村内畜産農家への施設貸与が図られます。
式典では、篠木葛尾村長から「震災前の本村では、肉用繁殖牛300頭、肥育牛3,300頭が飼養されていた。かつて本村畜産業の中心であった大笹地区に、新たな施設として市場相場に左右されない肥育素牛の生産を確保することにより、経営の拡大と移住促進、地域経済の活性化を図って参りたい。」との挨拶がありました。
葛尾村では、同様の施設となる上野川第1、第2牧場の引渡しが既に本年4月に完了しており、更なる畜産業の拡大と本格復興が期待されます。

挨拶する篠木村長 玉串奉奠を行う我妻総括農政推進官
挨拶する篠木村長

玉串奉奠を行う我妻総括農政推進官

鍬入れの儀を行う篠木村長 肥育素牛生産施設予定地
鍬入れの儀を行う篠木村長

肥育素牛生産施設予定地

大熊町熊地区で実証栽培の田植え及びさつまいもの苗植えが行われました(令和5年5月12日)

帰還困難区域のうち、昨年6月に避難指示解除された特定復興再生拠点区域の熊地区旭台の水田19アールで、避難指示解除後初めて食用可能な米の田植え(実証栽培。昨年は試験栽培)が行われました。
田植えは、町農業委員会や役場の職員約30名の参加のもと、コシヒカリの苗が手で植えられました。今後、町農業委員会が中心となって管理し、10月上旬頃に稲刈りが行われる予定です。
収穫される玄米は放射性物質検査(全量全袋検査)が行われ、放射性セシウム濃度が基準値以下であれば出荷・販売ができますが、町農業委員会の根本会長は「収穫される米はイベントなどに提供し、町民の皆さんに味わってもらいたい。」と話されました。
田植え終了後には、大川原地区へ移動し、ほ場20アールでさつまいもの苗植えも行われました。今年4月に新たに開校した「学び舎ゆめの森」の児童等も学習の一環として参加し、歓声を上げながら苗植えを行っていました。
さつまいも栽培は今年で3年目となり、今回は通常の慣行肥料を使用した栽培方法に加えて、化学肥料の代わりにバイオスティミュラント資材(作物の活力、収量、品質及び収穫後の保存性を改善するために、作物の生理学的プロセスを制御・強化する農業資材)を活用した栽培方法も試験的に取り入れるなど、環境に配慮した低コスト化・省力化の実証も進めながら営農再開に取り組まれます。
収穫したさつまいもも、放射性物質検査を行い、イベントなどに提供される予定です。

手植えでの田植え 田植え後の田んぼ
手植えでの田植え

田植え後の田んぼ

さつまいも苗植え 児童たちのさつまいも苗植え
さつまいも苗植え

児童たちのさつまいも苗植え

楢葉町特産品開発センターの落成式が挙行されました(令和5年4月28日)

楢葉町が整備を進めてきた「楢葉町特産品開発センター」が完成し、令和5年4月28日(金曜日)に、国、県及び町の行政関係者、JA等の農業関係者、設計・建設に携わった事業者等42名の出席の下、落成式が行われました。松本町長から「地元農産物を活用し、付加価値の高い特産品開発、商品化を進め生産農家の経営安定を目指すとともに、特産品を通して町の魅力を発信することで、交流人口の拡大や地域の活性化を図っていきたい。」と式辞が述べられ、開所を祝いました。
新施設は、町が事業実施主体となり福島再生加速化交付金を活用して整備されたもので、管理・運営は一般財団法人楢葉町振興公社が担います。かんしょや柚子の洗浄室や加工室、包装室が備え付けられているなど、地元農産物を活用した付加価値の高い特産品の開発や商品化を進め、生産から加工、販売へと一体的な流れを形成する拠点施設となるものです。
楢葉町では、原子力災害からの農業再生に向け、主要作物である水稲に加え新たな作物への挑戦としてかんしょ栽培に取り組んでおり、かんしょの貯蔵施設や共同育苗施設の整備に加え、地元農業者によるJA福島さくらふたば地区「楢葉町甘藷生産部会」が設立されるなど一大産地化に向け一歩ずつ歩んでいます。
東北農政局震災復興室としましても、楢葉町の農業の一日も早い復興が図られるよう、関係機関と連携しながら支援していきます。

式辞を述べる松本町長 来賓祝辞を述べる長友地方参事官
式辞を述べる松本町長

来賓祝辞を述べる長友地方参事官

テープカットの様子 特産品開発センターの外観
テープカットの様子

特産品開発センターの外観


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〒979-1112
福島県双葉郡富岡町中央三丁目6番地
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