犬山頭首工写真集
木曽川の河床低下や、たび重なる洪水などによって低下している安全性を回復するため、基礎・エプロン・護床・ゲート・管理施設・左岸幹線水路などを補修する工事を行い、主な工事は平成18年度に完成しました。
改修工事の概要
改 修 前 |
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改 修 中 |
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「頭首工基礎補修」 |
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頭首工下流の河床低下により、上下流の水位差が大きくなり、頭首工の基礎地盤の安定性が低下していました。 |
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頭首工上流側に止水矢板を設置して、基礎地盤を保護して、頭首工の安定性を確保しました。 |
改 修 前 |
改 修 後 |
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「護床工」 |
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水の勢いを弱め、河床の洗掘を防止する護床工の中に詰めてあった玉石が流出していました。 |
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護床工の中にブロックを設置し流水の減勢効果を回復しました。 |
「水叩き」 |
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ゲートからの流水は硬いコンクリートを削る力があります。流水による磨耗から、コンクリート本体を保護するための弾性板がはがれて、コンクリート自体の損傷が進んでいました。 |
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コンクリートの損傷を補修すると共に、磨耗した弾性板を張り替えました。 |
「右岸魚道」 |
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魚道が左岸側の1カ所のみであったため、右岸側を遡上した魚が堰下流に滞留していました。 |
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右岸側にも新たに魚道を設置しました。 |
「舟通し」 |
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頭首工下流が河床低下のため、水位が確保できず舟通しは使用不能でした。 |
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吊り込み式クレーンによる形式に改修しました。 |
「制水門取替え」 |
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腐食による劣化等で水密性も低下しており、ゲートを閉めても水が漏れていました。 |
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扉体・戸当たりの改修を行い、水密性を確保しました。 |
「管理橋」 |
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一般車両の交通量増加により日常管理を行う場合の通行が危険な状態で、日常の維持管理も困難でした。 |
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新たに管理橋を設置しました。 |
「管理棟」 |
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管理棟と操作棟が別棟で離れていました。また、耐震強度も不足していました。 |
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管理棟と操作棟を1棟にまとめ、耐震性も向上させました。 |
「左岸魚道」 |
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ひび割れや欠損が各所に発生していました。 |
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ひび割れや欠損部を補修し、制水門ゲートの放流の影響も防ぐ構造としました。 |
「右岸沈砂池」 |
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除塵機施設がなく、ゴミ撤去等の維持管理に大きな負担となっていました。 |
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新たに除塵機を設置し、維持管理の負担を軽減できるようになりました。 |
お問合せ先
新濃尾農地防災事業所調査設計課
電話:0586-47-7720