第11回選定結果
全国選定で東海農政局管内から3地区が選定されました
内閣官房および農林水産省は、令和6年11月25日(月曜日)に「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」有識者懇談会を開催し、全国で30地区の優良事例を選定しました。
東海農政局管内からは3地区が選定され、うち2地区は特別賞を受賞しました。
なお、特別賞とは、本年度全国選定された30地区(事例・個人)の中から有識者懇談会委員1名につき1地区選定されるもので、令和6年12月17日(火曜日)に開催された選定証授与式において発表されました。
ビジネス・イノベーション部門
80%山のまちを元気にする協議会(岐阜県加茂郡八百津町) 特別賞(農泊賞)
八百津町の今につながる文化と歴史を体験型ワークショップにまとめ、長期滞在ツアーに詰め込み提供する農泊実施体制を確立。
山の荒廃の象徴ともされている藤づるを祭りの山車に活用する取組や、かつて生活道として使用されていた古道を整備する等の活動をとおして、里山の自然環境整備に取り組んでいる。
地酒体験イベント
藤づるを山車に活用
コミュニティ・地産地消部門
特定非営利活動法人おかざき農遊会(愛知県岡崎市)
「菜園都市おかざき」を掲げ、次世代を担う子供達をはじめ広範な市民を対象に野菜づくりの楽しさを伝える活動に力を注いでいる。
耕作管理する農地は、耕作放棄地再生を中心に約14万平方メートルまで拡大。栽培した野菜は、定期開催する朝市等を通じ、市民へ安価で販売している。
定期的に開かれる朝市での販売風景
サツマイモの収穫体験
服部農園有限会社(愛知県丹羽郡大口町) 特別賞(美しい景観の保全に資する取組賞)
平成30年に耕作放棄地を活用し、約30aの農地にヒマワリを咲かせた。年々花畑の数を増やし、令和3年からは花の種代を同町の企業が支援。種まきや石拾いをイベントとして町の人達と行っている。
令和3年より、毎月第3土曜日の朝に農地のゴミ拾い活動を主催。また、同年より「田んぼの学校」を主催し、家族ぐるみで米作りや身近な昆虫などを学ぶ機会を創出している。
名所となった耕作放棄地のヒマワリ畑
田んぼの学校2023・収穫体験
「東海農政局ディスカバー農山漁村(むら)の宝」として3地区を選定しました
東海農政局では、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第11回選定)に応募のあった44地区から、東海農政局版の優良事例として、次の3地区を選定しました。
個人部門
株式会社寺田農園代表取締役 寺田真由美(岐阜県高山市)
女性活躍の事例収集のための視察や女性農業者の視察を受け入れ、事例発表や講演を行うことで、女性農業者のロールモデルとしての役割を果たしている。
地域住民に対する就業体験や食育ワークショップなどを通じて地元農産業の大切さや地域農産物のおいしさを伝えている。
食育ワークショップ風景
女性農業者活躍促進スキルアップ事業活用
コミュニティ・地産地消部門
中電ウイング株式会社いちご事業部(岐阜県可児市)
障害者に対する差別や偏見をなくすため、地域の小学校と連携し農業体験を通じた多様性教育に取り組んでいる。
農福連携に取り組む地域の事業者とコラボ商品の開発、障害のある社員の交流など、新しい農福連携を実践している。
農福連携商品「贅沢バウム ウイングいちご」
小学生による定植体験
株式会社田原観光情報サービスセンター(愛知県田原市)
田原市内の3つの道の駅を運営しながら地域の活性化に取り組んでいる。
売れ残った野菜を有効活用して六次産業化商品を開発し、道の駅内で加工販売することで生産者の所得の向上とフードロス削減に取り組んでいる。
第2種旅行業の登録を受けて旅行業を開始し、道の駅内に観光案内所を設置。また、農泊推進協議会を設立し農泊の取組を開始するとともに、観光地域づくり法人(DMO)の認定を受けて地域資源を活用したツアーの開発等にも取り組んでいる。
道の駅内の地産地消型六次産業化商品
電照菊の秘密を知る体験プログラム
参考資料
東海農政局管内の選定地区の概要(PDF : 1,197KB)
お問合せ先
農村振興部都市農村交流課
担当者:表彰事業等担当者
代表:052-201-7271(内線2528、2571、2572)
ダイヤルイン:052-223-4630