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東海農政局

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生協と東海農政局との意見交換会(令和3年9月27日開催)の概要について


農林水産省は、本年5月に食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現させるため、中長期的な観点から戦略的に取り組む政策方針として「みどりの食料システム戦略」を策定しました。
今回、東海農政局では、消費者の団体であり、事業者でもある管内の生協(生活協同組合連合会及び生活協同組合)の役職員の方々に出席いただき「みどりの食料システム戦略」に関する意見交換会をオンライン形式で開催しました。
意見交換会では、農林水産施策への理解や浸透を図り、地域での施策展開における生協との連携を目的とし、情報提供や意見交換を行いました。

日時

令和3年9月27日(月曜日)13時30分から15時15分

開催形式

オンライン形式(Web会議システム「Zoom」使用)

出席団体

全岐阜県生活協同組合連合会
生活協同組合コープぎふ
三重県生活協同組合連合会
生活協同組合コープみえ
(順不同) 

各生協の取組について

全岐阜県生活協同組合連合会(以下「岐阜県生協連」という。)・生活協同組合コープぎふ(以下「コープぎふ」という。)

  • 生協と農協の協同組合間連携の一つとして、めぐみの農業協同組合(本店:岐阜県関市、以下「JAめぐみの」という。)の「ほらどキウイを未来につなごうプロジェクト」にコープぎふがパートナー企業として参加。
    生協組合員に対して果樹の苗木の改植費用のためのクラウドファンディング(資金型)への協力を呼び掛け、コープぎふの生協組合員も含め2か月間で目標金額100万円に対して150万円の支援額(支援者数200人超)が集まった。

    (注)「ほらどキウイを未来につなごうプロジェクト」は、岐阜県関市洞戸地区の特産品である「ほらどキウイ」が直面する生産者の高齢化、後継者不足、果樹の老木化などの課題に対して、産地消滅の危機を感じたJAめぐみのが立ち上げたプロジェクト。キウイ生産者・JAめぐみの・パートナー企業・協力機関が連携し、1ヘクタール分のキウイ苗木の改植(3年間で500本)に取り組むなど、「ほらどキウイ」の生産量拡大や洞戸地域の農業活性化を目指す。
  • 岐阜県生協連に加盟する岐阜市立女子短期大学生活協同組合の学生委員会「ぴーちクラブ」が、岐阜市の代表的農産物である枝豆の農業体験をする取組を行っており、岐阜県生協連も岐阜県農林事務所、ぎふ農業協同組合及び岐阜市立女子短期大学と連携し、10年前からこの取組をサポート。
    学生が生産者と交流し、農業の大切さを知る貴重な場となっている。
    なお、「ぴーちクラブ」は、岐阜県から「令和2年度食の安全・安心功労者表彰」を受けている。
  • 今年度から新設の岐阜県の「清流の国ぎふ 地産地消推進会議」の構成員として参画し、県内の地産地消率向上に取り組む。
  • 「ゲノム編集技術応用食品」をテーマとした「食品の安全・安心シンポジウム」(令和2年11月開催、岐阜県、岐阜市、消費者庁及び厚生労働省が共催)をコープぎふが後援。
ほらどキウイを未来につなごうプロジェクト出陣式 ぴーちクラブのメンバーの方々
「ほらどキウイを未来につなごうプロジェクト」出陣式 「ぴーちクラブ」のメンバーの方々(前列)

三重県生活協同組合連合会(以下「三重県生協連」という。)・生活協同組合コープみえ(以下「コープみえ」という。)

  • 米づくりを通して、食文化を学び、食に関心を持ってもらうよう、毎年「お米づくり体験」を開催。
    現在、新型コロナウイルス感染症の影響により体験活動は休止しているが、農協と協力して、育苗や田植えの様子、お米のおいしい炊き方、保存の仕方などの動画を配信。
    稲刈りの様子をドローンで撮影した動画も配信する。
  • フードバンクの支援、子ども食堂等への支援を進めている。
  • 食品ロス削減をテーマに生協組合員が詠んだ川柳を自宅の見える場所に貼ってもらい、家庭での食品ロス削減の啓発を進めたい 。
ドローンにより撮影した稲刈り動画
ドローンにより撮影した稲刈り動画

意見交換における生協の主な意見

  • 「プロダクトアウト」(作ったものを売る)も大切だが、消費者ニーズを捉えた「マーケットイン」の視点も必要と考える。
    「地元でとれたものを地元で消費するのが一番良い」という県民運動と、「ほらどキウイ」のような産地を支援する取組の両方が機能することにより、地産地消率が向上していくと考える。
    生協だけでは解決できない課題(経営面や担い手問題など)があるため、行政機関と連携して貢献していきたい。
  • 新しい技術を活用した食品(ゲノム編集食品、遺伝子組み換え農産物等)に対して不安を感じる生協組合員の声が多いため、行政も消費者の不安な気持ちに寄り添い、時間をかけて情報提供やリスクコミュニケーションを行ってほしい。
  • 「エシカル消費」推進には、「この行動が誰かの笑顔につながっているか」、「これを購入することで何に貢献できるか」という基本的概念を伝えていくことが必要だと考える。
  • 生協としても地域の農林水産業に活力がなければならないと考えており、農林水産業が抱える問題を地域の課題と捉え、農協や漁協だけではなく、生協や消費者も一緒になって考えていくことや、積極的な情報発信が大事だと考える。

頂いた御意見は農政局内で共有し、今後の業務の参考にさせていただきます 。

意見交換会の様子

意見交換会の様子 意見交換会の様子

各団体のWebサイトはこちら

全岐阜県生活協同組合連合会(外部リンク)
生活協同組合コープぎふ(外部リンク)
三重県生活協同組合連合会(外部リンク)
生活協同組合コープみえ(外部リンク)

お問合せ先

消費・安全部消費生活課

担当者:消費者対応班
代表:052-201-7271(内線2807)
ダイヤルイン:052-223-4651

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