フォトレポート(令和7年度)
香川県拠点が携わった農林水産施策(会議、イベント等)や農山漁村の風景などを紹介しています。
11月
黄色のコスモス?!~黄色い魔法がかかる町より~
- 撮影場所:香川県まんのう町
- 撮影日:令和7年11月14日
コスモスの花と言えばピンク色の花を思い浮かべると思いますが、まんのう町帆山では黄色いコスモスの花が咲き誇っています。
まんのう町は「黄色い魔法がかかる町まんのう」をキャッチフレーズに春は菜の花、夏はひまわり、そして秋は黄色のコスモスの花が咲き、カリンの産地としても有名です。
このコスモスは地元の農事組合法人が管理しており、今年は40アールの休耕田を有効活用して作付けられ、今はまだ所々にひまわりも咲いていました。
一般社団法人サンフラワーまんのうの齋部正典氏は、「見頃は今月いっぱいなので是非お越しください。」と話されていました。
【関連URL】まんのう町魅力発信ポータルサイト(まんのう町ホームページ)
https://www.town.manno.lg.jp/site/miryoku-hasshin/
10月
高松三越「香川フェア」で「みどり認定者」の農産物を販売
- 撮影場所:香川県高松市
- 撮影日:令和7年10月30日
かがわ地産地消協力店である高松三越において、令和7年10月29日~11月4日の期間、化学肥料や化学農薬の使用低減など環境にやさしい農業に取り組む「みどり認定者」の青果物や香川県産ブランド農水産物などをPRする「香川フェア」が開催されました。
今回は「香川県みどり認定マーク」デザイン公募で最優秀賞を受賞した高校生が1日店長を務めるほか、一次選考通過作品の展示も行われました。
香川フェアを企画した星 雄太食品バイヤーは、「生産者にスポットライトを当てて高松三越という舞台でご紹介することにより、「みどり認定」の認知度向上に加え、新しい価値の創造に寄与していきたい。一過性の取り組みではなく、惣菜ゾーンでの素材使用や催事(物産展)での県産青果物と既存商品を掛け合わせた特別提供品のご紹介など、地元を愛するお客さまや感度の高いお客さまに官民一体となってアピールができるよう取り組みを派生させていきたい。」と今後の展開を語られていました。
【関連URL】みどりの食料システム戦略
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/
東かがわ市で再生二期作に挑戦
- 撮影場所:香川県東かがわ市
- 撮影日:令和7年10月29日
東かがわ市の農事組合法人SWANのほ場で再生二期作の稲刈りが行われました。8月に一度収穫した30ヘクタールの水稲、にじのきらめきを肥培管理し、10月27日から30日にかけて汎用コンバインで収穫を行いました。10アールあたり200キログラムの収穫を見込んでおり、本年は一度目の刈取りの高さや施肥量、水管理など異なる条件での栽培を試みており、来年度の栽培に生かしたいとのことです。
香川県オリジナル品種「さぬきキウイっこⓇ」の収穫が本格化
- 撮影場所:香川県善通寺市
- 撮影日:令和7年10月24日
令和7年10月24日、香川県オリジナルのキウイフルーツ品種「さぬきキウイっこⓇ」の収穫が、主要産地である善通寺市で始まりました。
香川県オリジナル品種「さぬきキウイっこⓇ」は香川県と香川大学が共同開発し、暑さや風に強いシマサルナシと食味の良いキウイフルーツを交配して育成された品種で、県内で7軒の生産者が約9ヘクタールで栽培しています。通常のキウイフルーツに比べ重さは半分程度しかない一口サイズで、糖度と酸味のバランスの良さが特徴となっています。
善通寺市にある島田満沖さんの果樹園では今月から収穫が始まり、作業員がひとつひとつ実を確認しながら丁寧に収穫していました。島田さんは「今年は猛暑で雨も少なかったので生育が1週間から10日程度遅れたが、品質に問題はない。」とのことであり、例年よりやや多めの30トン程度の出荷を見込んでいます。
収穫されたキウイフルーツは1週間から10日程度の追熟期間を経た後、11月上旬ごろから出荷が開始され、認定生産者のECサイトや県内・県外にて販売されます。
【関連URL】香川県ホームページ「さぬきキウイっこⓇ」
https://www.pref.kagawa.lg.jp/seiryu/fruits/sanukisanfruit/items/sanukikiwikko.html
木田郡三木町立田中小学校で出前授業を実施
- 撮影場所:香川県三木町
- 撮影日:令和7年10月8日
三木町立田中小学校において、6年生の児童18名を対象に、ジュニア農林水産白書2025年版を活用した出前授業を行いました。
授業では、「私たちがくらす日本の食料・農林水産業の「今」を知ろう」というテーマで、食料・農業・環境・農山漁村がそれぞれ抱える問題と解決に向けた取組を幅広く紹介しました。子どもたちは手を挙げて発言したり真剣にメモをとったりして熱心に聞いてくれました。また、授業の最後に行ったクイズや質問コーナーでは、子どもたちと楽しく交流することができ、児童からのメッセージも届くなど、非常に好評でした。
パネル展「日本の水産業を守る取組とみどりの食料システム戦略」を開催
- 撮影場所:香川県東かがわ市
- 撮影日:令和7年10月1日
中国四国農政局香川県拠点は、令和7年10月1日(水曜日)から10月31日(金曜日)の間、ソルトレイクひけた体験学習館マーレリッコにおいて、パネル展「日本の水産業を守る取組とみどりの食料システム戦略」を開催しています。
ソルトレイクひけた体験学習館マーレリッコは、日本におけるハマチ養殖発祥の地として知られる安戸池にあり、ハマチの餌やりやタイ釣りができ、触れて、遊んで、学べる体験学習ができる施設です。
そのような施設で、日本の水産業を守る取組を中心に、みどりの食料システム戦略(水産業関連)についての取組を紹介していますので、是非お立ち寄りください。
9月
経済学部の大学生による有機農業への取組
- 撮影場所:香川県高松市
- 撮影日:令和7年9月30日
令和7年9月30日、高松市の峰山で香川大学経済学部の学生達が有機農業を実践している「ちょんまいガーデンプロジェクト」の実践ほ場にて、プロジェクトに参加する学生たちと意見交換を行いました。
当プロジェクトは、学生自身が有機農業や自然農法という環境保全型農業を実践することで有機農業や自然農法の情報発信を行い、地域課題となっている中山間地域の持続的な地域づくりに貢献していくことを目的として、2018年から取り組んでいるものです。
当日はさぬき市小田で有機農業を行っている「TAGATAME」の指導のもと、土づくりの作業として雑草を除去し、肥料になる菜種かすを投入、耕うんを行っていました。
プロジェクトを担当する西成教授は「里山環境の再生と併せ持続可能な農業実践のため、様々な有機農法の中で何が正解かはわからないが、模索しながら実践していきたい」と継続した取組への意欲を語っていました。また、リーダーの高橋さんは「今後の方向性はこれから決めることになるが、経済学部でもあるので、ビジネスの勉強のためにも販売ができるようにしたい。」と展望を話されていました。
【関連URL】<Instagramちょんまいガーデン>
https://www.instagram.com/chonmaigarden/?hl=ja
畑一面そばの 花島ヶ峰
- 撮影場所:香川県まんのう町
- 撮影日:令和7年9月29日
徳島との県境に位置するまんのう町川東の島ヶ峰地区、標高900メートルの山あいにある段々畑で、白く可憐なそばの花が見頃を迎えています。
島ヶ峰地区の地元同志が集まり、2016年に「島が峰の原風景を守る会」を結成、荒廃農地の開墾を始め、さぬきの棚田20選にも選定されています。
寒暖差を利用したそばの栽培は面積を年々増やし、現在は約5ヘクタールで栽培、約3トンの収穫量を見込んでいます。
宝山湖の彼岸花
- 撮影場所:香川県三豊市
- 撮影日:令和7年9月29日
7月から9月にかけて真夏日がつづく厳しい気候でしたが、さすがに彼岸を迎え朝晩の気温も幾分下がり一息というところでしょうか。今年も、宝山湖の山あいでは鮮やかな赤い彼岸花(別名 曼珠沙華)が咲き始め季節の変化を教えてくれているようです。
香川県の宝山湖は、不測の事態にに備え、香川用水を一時的に貯留する重要な湖ですが、彼岸花と青い水連が咲く名所としても知られています。この彼岸花は財田町のご夫婦が約10年前から球根を植え、草刈りなどの手入れを重ねて増やしたものです。
赤色のほか白や黄色のものも植えられ一面に咲き誇っています。
パネル展「みどりの食料システム戦略と農業・農村のはたらき」を開催
- 撮影場所:香川県東かがわ市
- 撮影日:令和7年9月1日
中国四国農政局香川県拠点は、令和7年8月25日(月曜日)から9月17日(水曜日)の間、東かがわ市交流プラザにおいて、パネル展「みどりの食料システム戦略と農業・農村のはたらき」を開催しています。
みどりの食料システム戦略に係るパネルでは、人々の生活や行動が、地球温暖化などの環境に大きな影響を与えること、農業はその影響を最も受ける産業のひとつであり、農産物の生産や流通段階で環境負荷の低減を図ることが重要であることを踏まえ、環境にやさしい農林水産物や食品の消費行動を推進していることなども、「みどりの食料システム戦略」の1つとして紹介しています。
また、農業・農村のはたらきのパネルでは、水田や畑は単に水稲や野菜を作るだけではなく、国土の保全、水源の涵養、生物の保全や景観の形成など多岐にわたり働きがあること、これらの働きは、私たちの生活に恩恵をうけるとともに、持続的な農業生産と豊かな生活環境の維持に欠かせないことを紹介しています。是非お立ち寄りください。
8月
自分の子供が安心して食べられる野菜作り
- 撮影場所:香川県高松市
- 撮影日:令和7年8月26日
令和7年8月26日、環境負荷低減の「見える化」に取り組むひとみ農園(高松市)を訪問し、意見交換を行いました。
ひとみ農園は平成27年に設立したスプリングアース合同会社の農業部門であり、栽培期間中化学肥料・化学合成農薬不使用で少量多品目の野菜や果樹を栽培しています。
土居代表はサービス業からの農業参入であり、管理栄養士である奥様の「自分の子供が安心して食べられる野菜を作りたい」との思いを受け、夫婦で土づくりから栽培方法まで独学で習得し、灌水装置を自ら開発するなど試行錯誤しながら現在の農法にたどり着いたそうです。
販路については、先輩農家の紹介やバイヤー等を介さずに県内の量販店に自ら売り込みを行うなどして確保し、野菜の包装に奥様の写真入りの独自ラベルや「みえるらべる」を貼付して差別化を図っています。その結果、ラベルを確認して購入されるファンも増えてきたそうです。
数年前からアボカドやブルーベリーの栽培も開始し、今後安定した収量を確保できればさらに軌道に乗ってくることが期待されます。
インスタグラムで栽培の様子や農園で収穫された野菜を使った料理の紹介なども行っていますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
【関連URL】
<Instagram(ひとみ農園)>
https://www.instagram.com/hitominouen/
support your local agriculture ~フィールドは世界へ~
- 撮影場所:香川県観音寺市
- 撮影日:令和7年8月21日
株式会社ベイファーム(観音寺市)は、農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律に基づき、スマート農業機械の利用による労働生産性の向上と、その稼働面積を拡大する作期の異なる品種の導入拡大により収益性を向上させる取組で香川県では2例目となる認定を受けました。
香川県拠点は令和7年8月21日、同社を訪問し、生産方式革新実施計画の認定証の交付を行いました。
同社は、自社農園での米麦生産のほか、県内外でスマート農業機械を活用した農業支援サービスも行っています。また、高齢農家へのサポートや休耕田の活用、栽培コンサルティングからマーケティングサポートまで行うなど、地域農業の活性化の一翼を担っています。
高橋社長は、「管理しているほ場やその周辺道路、複数の工場や倉庫の清掃を徹底的に実施することで地域の信頼を得て、GAPやHACCPを取得することにより全国の企業と契約を結ぶことが出来、販路拡大に繋がった。今後は常に情勢を見ながら地域や仲間と力を合わせて、より良い農業を目指していきたい。」と今後の展開を語られていました。
【関連URL】
<スマート農業技術活用促進法について>
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/houritsu.html (農林水産省へリンク)
かがわ女性農業者交流会を開催
- 撮影場所:香川県高松市
- 撮影日:令和7年8月6日
令和7年8月6日、香川県拠点は高松サンポート合同庁舎において、女性農業者13名に参加いただき「令和7年度かがわ女性農業者交流会」を開催しました。
本交流会は、女性農業者同士が情報交換や意見交換を通じて親交を深めて、お互いの課題を解決していくとともに益々活躍いただくことを目的としています。
交流会では、まず、食の劇場 岡本裕介氏より「これからの農業経営のヒント」と題して女性が農業に参画した際の効果や需要と供給による価格決定、事業の目標と計画の設定の必要性等農業経営に役立つ情報を提供していただきました。
その後、情報交換や出席者同士による交流が行われ、農産物の販売方法や閑散期の資金確保、雇用者の働き方など様々な内容で参加者から活発な意見が交わされました。
また、参加者からは「仲間同士で話し合うことで新しいアイディアが生まれるのでとても良い」「とても楽しかった。ためになる事を教えていただきありがたい。」といった感想が寄せられました。
香川県拠点では、今後もこのような交流会を開催し、女性農業者の活動、女性が働きやすい環境の整備等様々な角度から女性農業者を支援していきます。
7月
第54回放魚祭の開催
- 撮影場所:香川県東かがわ市
- 撮影日:令和7年7月30日
令和7年7月30日、東かがわ市で一般社団法人香川県水産振興協会などが主催する第54回放魚祭が開催されました。
放魚祭の式典は、東かがわ市引田公民館において、香川県副知事をはじめ県内水産関係者約80名参列のもと開催され、香川県水産振興協会会長より、本式典の目的として、「水産資源愛護県民運動の協調月間である稚魚愛護月間の中心行事として水産業界が主体となり実施し、県民に広く稚魚愛護と水産資源の保護思想の普及高揚を図る」旨の挨拶がありました。
式典のあと引田漁港岸壁において、式典出席者と東かがわ市立引田こども園の園児らが、稚魚(クルマエビ10,000尾、ヒラメ7,000尾、タケノコメバル2,000尾、クロメバル2,000尾、)を、大きく育ってほしいとの願いを込めて岸壁に設けた放流台から次々と放流するとともに、漁船により各放流地で放流されました。
「みどりの食料システム戦略」等のポスター展を開催
- 撮影場所:香川県宇多津町
- 撮影日:令和7年7月15日
中国四国農政局香川県拠点は、令和7年7月15日(火曜日)から24日(木曜日)の間、綾歌郡宇多津町のユープラザうたづにおいて、「みどりの食料システム戦略」等のポスター展を開催しています。
ポスターでは、人々の生活や行動が、地球温暖化などの環境に大きな影響を与えること、農業はその環境影響を最も受ける産業のひとつであり、農業資材の調達から農産物の生産や流通の段階で環境負荷の低減を図ることが重要であることを踏まえ、環境にやさしい農林水産物や食品の消費行動を推進していることなども、「みどりの食料システム戦略」の1つとして紹介しています。
その他、「米の生産者に向けた今後の米の生産意向に関するアンケート調査」、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝アワード」及び「新たな食料・農業・農村基本計画のポイント」等のチラシも併せて配布、掲示しています。
香川県立農業大学校で出張講座を実施
- 撮影場所:香川県琴平町
- 撮影日:令和7年7月10日
香川県拠点は、令和7年6月19日から7月10日にかけて、香川県立農業大学校において、担い手養成科2年生の学生10名と技術研修科の研修生3名を対象に、のべ8時限に亘り農林水産省の主要施策に関する講義を行いました。
本講義は「農業行政1」の授業として当拠点から講師を派遣して毎年実施されており、今年度は食料・農業・農村基本計画やみどりの食料システム戦略、統計データの活用などについて説明を行い、学生たちも熱心に聞き入っていました。
また、最終日には「業務用野菜の国産シェア奪還に向けて」をテーマにグループ討議を行い、学生らしい対策の提案や積極的な討議が行われ、国内農業に対する理解やディスカッション能力の向上が図られました。
豊かな自然の中で咲き誇るひまわり
- 撮影場所:香川県まんのう町
- 撮影日:令和7年7月9日
夏が訪れた香川県まんのう町の帆山地区、中山ひまわり団地等では、ひまわりの花が満開を迎えています。
当地区では、1992年から町おこしの一環としてひまわりを栽培しており、開花シーズンには多くの見物客が訪れ賑わっています。
また、持続可能な農業を目的に6次産業化にも取り組み、ひまわりオイルやひまわりぽん酢、黄色い魔法のせっけん、ひまわり焼酎等を開発・販売し、地域の特産品として好評を得ています。今年は、ひまわりオイルを使用した新商品「めぐみの飴ひまわり飴」が完成しました。
まんのう町の豊かな自然の中で生まれた最高品質と称される6次化商品を1度手に取ってみてはいかがですか。
チャレンジ精神で新しいフィールドへ
- 撮影場所:香川県東かがわ市
- 撮影日:令和7年7月7日
令和7年7月7日、東かがわ市で化学農薬・化学肥料不使用で主にニンジンやスイカ、ニンニクなどを栽培しているINDEN FARM(引田農園)を訪問し、意見交換を行いました。
引田夫妻は大阪からのUターンで、3年前に新規就農しました。近隣には知り合いがいない環境のもと、人・農地・技術に関する知見がなかった中、自ら有機栽培の理論を学び、農地の確保は地権者に直接交渉。販路開拓は自ら電話やメールで売り込みを行い、市場リサーチも行うなど、独自のアプローチ方式で販売先を確保しつつ、試行錯誤を繰り返しているそうす。
同農園は、令和6年7月に開催された日本野菜ソムリエ協会主催の「野菜ソムリエサミット」において、自ら加工した「OKAN NO 黒にんにく」で銀賞を受賞したほか、令和7年3月にはみどり認定も取得しています。
「誰かの“元気のもと”になる食材を届けるため、自分たちの特色を活かせるフィールドを目指していきたい」と抱負を語る引田代表の目は輝いていました。
【関連URL】
<INDEN FARMホームページ>
https://indenfarm.com/
善通寺スイカ(GI登録産品)の出荷について
- 撮影場所:香川県善通寺市
- 撮影日:令和7年7月1日
7月1日、JA香川県筆岡集荷場では、「善通寺産四角スイカ」の出荷が始まりました。今年は約400個のスイカが出荷予定で、東京や関西方面の大手百貨店を中心に観賞用として販売され、価格も1個約10,000円とされています。
令和元年6月に地理的表示保護制度(GI)に登録された「善通寺産四角スイカ」は善通寺市内の7軒の農家で栽培されている、一片が約18センチメートルの立方体のスイカです。ユニークな四角い形や美しい外観が市場において評価され、善通寺市を代表する特産品となっています。
今年の出来について、JA香川県善通寺西瓜部会の部会長に伺ったところ、「暑さと乾燥した天候の影響を受けたものの、美しく仕上がった。スイカは丸いという概念があるが、四角いスイカのどの方向から見てもきれいなところを見て楽しんでほしい。」と話してくれました。
【関連URL】
地理的表示保護制度(GI)登録産品一覧 (農林水産省へリンク)
6月
量販店で環境負荷低減の「見える化」をPR
- 撮影場所:香川県高松市
- 撮影日:令和7年6月27日
株式会社フジ(本社:広島県広島市)は、6月27日(金曜日)にオープンしたマルナカ上林店(香川県高松市)において、香川県内の量販店で初めて環境負荷低減の「見える化」のコーナーを設置しました。
香川県内で「みえるらべる」を取得した生産者の野菜を、生産者や栽培方法の紹介POPを掲示して販売するとともに、エコファーマーのコーナーと併設し、生産者の環境負荷低減の努力を消費者にPRしました。
今回の「みえるらべる」コーナーを企画した合同会社早瀬(香川県高松市)の早瀬代表社員は、「環境に配慮した栽培方法が可視化されることにより差別化を図ることができる。今後も『みえるらべる』の取得を促進して消費者の目に触れる機会を増やし、お客様のニーズに応え得る売場づくりに努めていきたい。」と語っていました。
【関連URL】
<農林水産省ホームページ:農産物の環境負荷低減の「見える化」>
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/being_sustainable/mieruka/mieruka.html
香川小原紅早生みかん(GI登録産品)の初選果
- 撮影場所:香川県坂出市
- 撮影日:令和7年6月19日
6月19日、坂出市にあるJA香川県坂出みかん選果場で、ハウス栽培した「香川小原紅早生みかん」の初選果が行われました。
平成29年12月に地理的表示保護制度(GI)に登録された「香川小原紅早生みかん」は、香川県オリジナル品種の温州みかんで、約100品種の温州みかんの内で最も紅いと言われ、糖度が高く濃厚な甘みが特徴です。
選果場では翌日の初競りに向け、規格ごとに仕分けされた果実を作業員が手作業で一つひとつ丁寧に箱詰めしていました。ハウス栽培は、高松市内で4戸の農家が取り組んでおり、今年は約30トンの出荷量を見込んでいます。
今年の出来について、JA香川県坂出みかん選果場の所長に伺ったところ、「異常気象の影響で生育遅れの心配もあったが、色上り、酸味と甘味のバランスも非常に良く、例年どおり最高品質の状態に仕上がった。」と話してくれました。
【関連URL】
地理的表示保護制度(GI)登録産品一覧 (農林水産省へリンク)
初夏風物詩「満濃池初ゆる抜き」
- 撮影場所:香川県まんのう町
- 撮影日:令和7年6月15日
6月15日、まんのう町にある貯水量1,540万トンを誇る農業灌漑目的とする国内最大級のため池「満濃池初ゆる抜き」が満濃池土地改良区の主催により行われました。
神野(かんの)神社本殿では、満濃池土地改良区黒木理事長をはじめ、香川県池田知事や中国四国農政局仙台局長ら多くの関係者らが玉串を捧げ、今秋の豊穣を祈願しました。
正午にあわせて、取水塔の取水ゲートのハンドルを回すと(かつては「ゆる」と呼ばれる木製の栓を抜いて水を流していました)、堤防下の放水口から、毎秒5トンの水が勢いよくしぶきを上げ流れ出し、大勢の見物客から歓声が沸き上がっていました。
ゆる抜きされた水は、これから下流のまんのう町や丸亀市など2市3町の水田を潤します。
香川用水水口祭
- 撮影場所:香川県三豊市
- 撮影日:令和7年6月11日
令和7年6月11日、本格的な田植えのシーズンを迎え、農業用水の取水量が増えるのにあわせて、配水の安全と豊潤を祈願し、水源地域の感謝を表す恒例の「香川用水水口祭」が三豊市の香川用水記念公園で開催されました。
「水口祭」の神事には香川県知事、香川用水土地改良区理事長、水資源機構吉野川本部長や自治体の関係者など約30人が参列し玉串をささげました。また、安全と豊潤を祈り、香川県知事など代表者が御神酒を香川用水のトンネルの出口に注ぐと噴水が勢いよく吹き上がりました。
「水口祭」は、早明浦ダムからの吉野川の水がトンネルを通って香川県側に流れ込む香川用水が最初に水面を見せる「東西分水工」を、田に水を引き込む入り口の水口に見立てて1985年から毎年6月11日に開催されています。
香川用水の1日あたりの農業用の取水量は、田植えシーズンには、農業用水の需要が大幅に増えるためおよそ3倍に増え、県内各地で田植えが本格化します。
5月
麦秋の讃岐平野は黄金色
- 撮影場所:香川県丸亀市
- 撮影日:令和7年5月23日
麦秋を迎えた讃岐平野では、小麦の収穫作業が始まりました。この日、好天に恵まれた丸亀市飯山町の黄金色に輝く圃場では、コンバインでの刈り取り作業が行われていました。
気候が温暖で雨の少ない讃岐平野は、良質な小麦の産地として栽培が盛んであり、香川県オリジナル品種で名物さぬきうどんの製麺に優れた「さぬきの夢」が栽培されています。
現在は主に「さぬきの夢2009」が生産されていますが、香川県農業試験場で新たに改良された「さぬきの夢2023」も令和7年産で80ヘクタールほど一般栽培されており、今秋から流通が始まるようです。
本年の小麦の生育状況について、収穫作業を行っていた農事組合法人あぐりらんど飯山の村山理事長に尋ねたところ「平年より少しの遅れは感じるが、生育は順調。」とのこと。
小麦の収穫作業は、6月上旬頃まで続きます。
株式会社禾の米粉製品に関する意見交換
- 撮影場所:香川県さぬき市
- 撮影日:令和7年5月20日
令和7年5月20日、米粉を原料とした商品の製造・販売及び輸出も行う「株式会社禾(のぎ)」(さぬき市)において、輸出等に関する意見交換を行いました。
株式会社禾では「アレルギーのある子もアレルギーのない子も、一緒のお菓子を美味しくたべられる普通を」をテーマに3大アレルゲン「小麦粉・卵・乳製品」を使用しないお菓子の製造・販売をしています。
原料の米粉は、生産者と契約栽培している新潟県産の米粉に最適なお米を使用しています。国内では量販店で販売されており、アメリカ、シンガポール、台湾など7カ国へ輸出しています。
アレルギー反応は命に関わるため、「当社ではアレルギー表示28品目に対応した商品を開発した技術を活かし、相手国のリクエストに応じた商品を製造することにより、アレルギーのある世界中の子供たちにも安心して食べていただけるお菓子を提供したい」と話されていました。
高瀬の新茶 ほんに味よし香りよし
- 撮影場所:香川県三豊市
- 撮影日:令和7年5月1日
八十八夜(5月1日)を前に茶どころで知られる三豊市高瀬町二ノ宮地区で、一番茶の収穫が始まりました。同地区は、香川県のお茶の生産量の9割を占める県内最大の産地で、「やぶきた」や「めいりょく」など14品種を120ヘクタールで栽培しています。1番茶の摘み取り作業は、3月末から4月初旬の冷え込みが影響して、生育がやや遅れ、例年より数日遅いスタートとなりましたが、質・量ともに例年並みの見込みのようです。
摘み取った茶葉は、すぐに緑茶加工施設に持ち込み、加工され、新茶として直売店やスーパーなどで、販売が開始されています。冬の間に蓄えた栄養分を豊富に含む、この時季だけの新茶特有の香りを是非お楽しみください。
また、高瀬茶発祥の地である石ケ谷地区には、茶の木で作られた「茶」の文字があり、輝くような新緑に覆われた山あいに広がる茶畑に、浮かび上がる茶文字は一見の価値がありますので、お近くにお越しの際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
4月
五郷の里に春の訪れ
- 撮影場所:香川県観音寺市
- 撮影日:令和7年4月3日
香川県観音寺市の五郷の里では、春のやわらかな気配が感じられるようになりました。
五郷地区には5大字(井関、内野々、有木、海老済、田野々)、16自治会等が繋がり支え合い地域活性化に取り組む「五郷里づくりの会」があり、1.アイデンティティー(独自性)を大切に、2.民主的な運営、3.小さな経済の循環を基本理念に地域資源を活用した蕎麦打ちやピザづくり体験、里山歩きツアーなど関係人口を増やす様々な活動が行われています。
また、中世ヨーロッパの古城を思わせる景観の豊稔池も、今年で96歳を迎えました。コンクリート造りため池堰堤として、農業土木史上高い価値があることから、平成18年に国の重要文化財に登録されています。
皆さんもこれからの行楽シーズンに、里山探索に出かけてみてはいかがですか。
【関連URL】
五郷公式サイト GOGO五郷! ~文化は山から降りてくる~
http://gogou.jp/
お問合せ先
香川県拠点
〒760-0019 香川県高松市サンポート3番33号
電話:087-883-6500




