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北陸農政局

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農業法人就農に向けた見学会の実施

令和3年6月~7月、新潟県立巻総合高校と当事業所が連携して農業法人就農に向けた見学会を行いました。

本見学会は、進路実現に向け具体的活動に取り組んでいる食料環境系列選択の3年生に、職業選択肢として「農業法人への就農」を意識づけるために実施しました。(事業受益地内の農業後継者の育成・確保へ向けた教育機関との連携活動)

6月22日(火曜日)フジタファームジェラテリア・レガーロ

食品製造研究班15名がジェラートの製造過程を店頭で見学後、代表取締役からこだわりの温度管理・品質管理、材料選びの姿勢、フルオーダーメード製造機械の導入等について説明がありました。厨房担当者からは、厳しい衛生管理(身支度、手洗い、床清掃等)の実践、販売ストーリーを考えマスコミが報道したくなるよう工夫した情報発信等に加え、若手社員自らの転職経緯やアットホームな職場環境等の紹介がありました。また、就職後のコミュニケーション、協調性、探求心の重要性について意見交換できました。

6月25日(金曜日)フジタファームジェラテリア・レガーロ

草花・造園研究班11名がジェラートの製造過程を見学後、厨房担当者から当日販売するジェラートを天候・季節等も考慮して選ぶこと、栗皮むきや枝豆前処理等の製造過程での苦労、フジタファーム関連会社で取り組んでいる循環型農業等の説明がありました。店舗周りのガーデニング担当者からは、地域特性の強風を考慮した樹種選定、忙しい店舗とも協力し手間がかからず長期観葉可能な樹種選定、雑草管理、夏場のかん水等で苦労するがお客さんのお褒めの言葉がやりがいにつながるとのお話が聞けました。また、意見交換では、生徒からは実習でエディブル・フラワー(食用花)に取組んでいることやガーデニング担当者からは後継者が欲しい等の声がありました。


ジェラート製造過程の見学

関連会社での取組中の循環農業

7月6日(火曜日)(有)米八

作物栽培研究班19名に代表取締役からスマート農業の実施状況、就農で必要となる免許、やりがい、高卒者の採用情報等の説明がありました。直進アシスト機能付の田植機・トラクター、収量センサー付きコンバイン(一部生徒が運転席に座って実感)、農薬散布用ドローン等は各機器のそばで、水位温度センサーは設置ほ場でわかりやすく説明されました。また、他県出身で新潟県農業大学校を卒業後、就農4年目の若手社員からは、学校の実習と実際の就農とでは面積が異なり戸惑いもあったが、最先端機器の利用や技術進歩で対応できること、収穫時に自分の家族と喜びを分かち合った際にやりがいを感じたこと等の説明がありました。生徒からは高校時代にやっておくべきこと、従業員の必要性、経営するほ場の分散程度、他県出身者が新潟県での就農を目指した理由等活発な質問がありました。


左からコンバイン、ドローン、トラクター

水位・温度センサーの説明状況

6月15日(火曜日)事前の出前授業

以上に先立ち「法人就農」について、事業所職員が事前の出前授業を行い、法人訪問に向け意識づけしました。(あわせて、新川流域事業の役割も紹介)

見学会では生徒からの質問も多く、一定の効果を感じました。今回3年生の就職に係る採用選考期日等を考慮し、1学期中に終了することを前提に学校と連携して企画を進めました。また、多忙中にも関わらず生徒の研究テーマ等に合った説明者にお越しいただき、法人の皆様には多大のご理解に感謝申し上げます。なお、今秋頃に2年生対象の企画を実施する方向です。引き続き関係者のご支援を賜りながら、受益地内の後継者育成・確保に貢献できるよう取組を推進していきたいと考えています。

お問合せ先

新川流域農業水利事業所

〒953-0041 新潟県新潟市西蒲区巻甲5488
電話:0256-73-6200