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北陸農政局

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ICT給水栓利用に係る農業大学校生との意見交換会を開催

6月16日(水曜日)、新川流域農業水利事業所は、ICT給水栓利用に係る意見交換会を受益地内にある新潟県農業大学校(以下、農業大学校)の稲作経営科2年生・指導職員と実施しました。

本年2月に農業大学校と当事業所の間で締結した「スマート農業の地区内展開促進に関する協定」に基づき、事業所は本年3月にICT給水栓を4箇所設置しました。

現在、農業大学校の学生が、当該ほ場において、スマホ操作での給水、水位設定等の実習を行っており、各人1区画のほ場耕起から収穫までの管理を担っています(1区画48a程度)。

当日は、ICT給水栓を設置したほ場を管理する5人の学生、3人の指導職員と意見交換を行いました。

学生からは、「スマホで操作可能なので楽」、「積算温度、天気等も容易に把握可能なことに驚いた」、「1cm単位の細かい数値操作も容易」、「強風による吹き寄せでスマホ表示水深がほ場の平均水位ではない場合がある」、「一定水深湛水の許容誤差を1cmで設定すると給水・停止が高頻度となる。そのため許容誤差を2cmに設定変更した」、「スマホ操作を継続しないとすぐログアウトし、その都度ID、パスワード入力となる。一連の作業中はログイン状態が継続されるとよい」、「撮影機能があるとよい(数値情報だけでなく、視覚情報があると安心なため)」等の意見がありました。

今回の意見交換はICT給水栓を本格的に供用開始してから1か月程度の時点で実施しました。再度、収穫期ごろにも意見交換を行い、一作を通して感じたICT給水栓導入のメリット・デメリット、ハード面・ソフト面の改善要望等を農業大学校と連携して精査していく予定です。

引き続きこうした知見の関係機関での共有、学生の就農先での展開(今回参加の5人中3人が来春、法人等で就農予定)、後輩学生への継承等を促進していきたいと考えています。

これらにより、受益地内の水稲作の一層の省力化、高収益作物の導入可能性拡大、人材育成等に貢献できるよう取組を推進して行きたいと思います。


供用中のICT給水栓(6月中旬)

意見交換会の様子

お問合せ先

新川流域農業水利事業所

〒953-0041 新潟県新潟市西蒲区巻甲5488
電話:0256-73-6200