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北陸農政局

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ICT給水栓利用に係る農業大学校生徒との意見交換会を開催

令和4年8月24日(水曜日)、新川流域農業水利事業所は、ICT給水栓利用に係る意見交換会を新潟県農業大学校(以下、農業大学校)の稲作経営科学生等と行いました。
本意見交換会は、農業大学校と当事業所とが連携して進めている「農業を志す学生に先進的なスマート農業技術に直接触れて効果や課題を感じてもらう取組」の一環として実施しました。
当事業所は、令和元年度に農業大学校との間で協定を締結しており、農業大学校の学生はこの協定に基づき、実習水田ほ場で各人1ほ場を担当し、耕起から収穫までの一連の機械作業やICT給水栓を利用した水管理等を担っています(1区画48a程度の規模)。
本意見交換会には、ICT給水栓を設置したほ場を担当する学生5名と担当職員2名が参加しました。
意見交換会では、当事業所の職員等から一般的に認知されている「ICT給水栓の導入による効果」や「改善すべきとされている課題や悪影響」を説明した後、学生から実際にICT給水栓を使用して感じた「良い点」や「問題点」を述べ合いました。
主な発言は以下の通りです。

事業所職員等からの説明

導入による効果

  • スマホ操作で手動に比べ作業にかかる労力及び時間が大幅減
  • 遠隔での水位把握が可能で、心理的安心感大
  • 習熟度にかかわらず、誰でも同じように水管理が可能
  • 遠隔で夜間給水でき、時間にとらわれない管理が可能

改善すべきとされている課題や悪影響

  • 導入コストが高額
  • 手動に比べ稲を見る機会が減り、水管理が雑になる可能性

学生からのICT給水栓を使用した感想

良い点

  • 遠隔での水位把握・操作は便利

問題点

  • マニュアルが難しく、エラー表示時の対処が困難
  • 水位測定箇所が水口付近1か所のため、ほ場全体水位と異なる可能性

意見交換の中で一般的に認知されている効果や課題等と実際に使用した感想が一致するものもありましたが、エラー発生時の対処、風の影響等による水位の差異など、その他にも課題があることを確認できました。
本意見交換は昨年度も2回実施し、本年度は引き続き3回の意見交換会を開催する予定です。
農業大学校と連携しながらICT給水栓導入による効果や課題について検討を進めていきます。
また、令和5年度からは大区画化ほ場で直進アシスト機能付き田植機や食味収量コンバインなどのスマート農機を使って、さらなる実証試験を行っていく予定です。
引き続き、水稲作の省力化と余剰労働力を活用した高収益作物導入の可能性拡大、新技術に精通した人材育成等につながる技術開発に貢献できるよう取組を推進していきます。


意見交換会の様子

集約された意見

お問合せ先

新川流域農業水利事業所

〒953-0041 新潟県新潟市西蒲区巻甲5488
電話:0256-73-6200

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