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北陸農政局

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スマート農業実証実験プロジェクト

令和5年5月、新川流域農業水利事業所は、令和元年度に新潟県農業大学校(以下、農業大学校)との間で締結した協定に基づき、農業大学校等の関係機関と連携し、スマート農業実証実験を行いました。本実証実験は、農業後継者の育成や確保に課題を抱える本地域の営農課題に対して、排水機能が整備された基盤の効率的な利用のため、大区画ほ場による営農可能性を示すとともに、水稲作の一層の省力化により節減した余剰労力の活用を検証することを目的としたもので、スマート農業機械による営農作業(春耕起、代掻き、水管理、田植え)を行いました。

春耕起

5月12日、2haの大区画ほ場では、ロボットトラクターによって耕起作業が行われました。GPSから受信した情報により、ロボットトラクターはターンも含めて、無人作業で2haの農地を耕しました。


ロボットトラクターによる春耕起

代掻き

耕起作業に続き、5月17日と19日に、代掻き作業もロボットトラクターで行いました。運転席に人が乗って運転操作をする必要がなく、労働時間の削減が期待できます。


ロボットトラクターによる代掻き作業

水管理

水管理は自動給水栓で行っており、スマホ操作で給水や水位設定が可能です。従来給水栓による慣行営農とは異なり、給水栓操作のためにほ場に行く必要がなく、省力化が図られます。

自動給水栓自動給水栓

従来の給水栓従来の給水栓

田植え

5月22日には、スマート田植え機による田植え作業を行いました。苗補給の関係で、完全な無人作業とはいかないものの、ベテラン農家と遜色ない精度で真っすぐに苗を移植することが可能です。

スマート田植え機による田植え作業
スマート田植え機による田植え作業


春の一連の営農作業は以上となりますが、今後は自動給水栓による水管理を行い、秋には収量・食味コンバインによる収穫作業を予定しています。引き続き、水稲作の省力化と余剰労働力を活用した高収益作物導入の可能性拡大、新技術に精通した人材育成等につながる技術開発に貢献できるよう取組を推進していきたいと考えています。

お問合せ先

新川流域農業水利事業所

〒953-0041 新潟県新潟市西蒲区巻甲5488
電話:0256-73-6200

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