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関東農政局

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4.環境との調和に配慮した事業の実施【中信平二期農業水利事業とは?】

  当地区の事業の実施に当たっては、環境との調和に配慮しながら進めています。

以下に当事業所での取組を簡単に紹介します。

 

生物との調和への配慮

  全体実施設計時から改修予定施設の周辺に生息する生物の生息状況調査を実施し、希少種のクマタカ(猛禽類環境省RDB絶滅危惧1B類)、モモジロコウモリ(ほ乳類 長野県RDB準絶滅危惧)、ナガミノツルキケマン(植物 環境省RDB準絶滅危惧)、ヤンコースキーキリガ(昆虫 長野県RDB準絶滅危惧種)などが確認されており、施設改修による土地や施設形状の改変に伴い配慮が必要となる生物、例えば魚道の設置や隧道に生息するコウモリの保護対策等について専門家を交えた検討を行ってきました。

  事業に着手した平成17年度から、これら希少種の配慮対策について検討を進めるため、大学教授等の専門家6名、予定管理者と関係市町村からオブザーバー4名が参加する生物環境検討委員会を設置しました。

  これまでの検討委員会では、主に梓川頭首工と梓川幹線(隧道)における配慮対策やモニタリング計画について検討し、コウモリピットの設置や植物の移植など具体的な対策や、工事中における騒音に対してのクマタカ等猛禽類の生息状況等の調査を進めています。

  今後は、さらに必要な生息調査の結果を報告し、工事実施中における対策等について、工事進捗にあわせて検討委員会の意見をいただきながら、生物との調和に配慮した工事を進めていくこととしています。また、魚道等については工事完了後のモニタリング調査を予定しています。


移植を行ったナガミノツルキケマン


委員会実施状況

 

*RDBとはレッドデータブックの略称。

 

景観との調和に配慮した事業の実施

  中信平二期地区が位置する「中信平」は水と緑の農村景観を形成し、「上高地(水源)」は自然豊かな景観を形成し、地域の人々のみならず、多くの観光客を引きつけ、観光資源としての景観が保存されてきた地域です。

  梓川頭首工は旧安曇村(現在の松本市)の景観条例区域に位置しており、これらの景観との調和に配慮した施設の改修についてワークショップを開催し検討を進めてきました。このワークショップは関係市町村に在住または土地を所有している方(受益者含む)を公募したもので、平成17年度中に4回開催し、改築する梓川頭首工のゲートの色、安全柵の形や色、管理棟の建築様式や色、周辺整備等をテーマに意見をとりまとめとめています。

  平成18年度には、梓川幹線の赤松発電所下流部改修について、景観検討ワークショップを開催しました。こちらも計5回の開催で、水路周辺の景観や水路形状のほか改修工法や維持管理方法などをテーマに意見をとりまとめました。

  また、平成19年度には、農業用水路の安全柵について、4回の景観検討ワークショップを開催しており、形状や色について討議いただいた結果、整備方針をとりまとめました。

  なお、こまでに開催したワークショップの整備方針については、以下のPDFファイルで確認することができます。


ワークショップ実施状況


梓川頭首工の完成イメージ図

 

こまでに開催したワークショップの整備方針

  • 第1弾  梓川頭首工の改修ワークショップ整備方針
  • 第2弾  梓川幹線赤松発電所下流部改修の景観ワークショップ整備方針
  • 第3弾  農業用水路の安全柵の景観検討ワークショップ整備方針



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お問合せ先

農村振興部水利整備課
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