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関東農政局

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国営事業実施による効果 

農業水利施設整備による効果

 農地で安定したかんがい(水管理)が行えるようになったことにより、多様な作物の作付けが可能となりました。水田では水稲や大豆等の転作作物、樹園地では、もも、ぶどう、すもも、おうとう、かきといった多様な果樹類、国内でも有数の果樹地帯として発展を遂げました。

                             

                   水  稲                                           も  も                                       ぶ  ど  う

農家の声

韮崎市旭町:山本倉次さん(栽培品目:梨北武川米)

 徳島用水路が整備されていることで、安定した用水供給がなされ、
雨水に頼ることなく営農ができています。常に用水が確保されているので、
計画的な管理・育成を行え、作物の品質確保にも繋がっています。
古くなった施設を更新し、将来に渡り安定した用水供給なされることが、
これからの稲作のためにも必要であると感じています。



     南アルプス市西野:手塚貴光さん(栽培品目:さくらんぼ加温ハウス)

 研修などでよその農家へ行っていますが、かんがい施設がなく
雨水に頼っている地域は、その年の天候で品質にばらつきが出たりしています。
この地域は、かんがい施設が整備され、生育にあわせた水管理が行えるので、
高品質の果樹が栽培できます。昔は用水確保に苦労したと聞いており、
かんがい施設を維持していくことが、大切であると実感しています。


    南アルプス市落合:依田清登さん(栽培品目:すもも)

 『常習かんばつ地が今や日本一のすももの郷』。扇状地でお月夜でも
落葉すると云われた地域でしたが畑地かんがい施設により、
収益性の高い果樹経営を地域ぐるみで行っています。
安定した果樹栽培には先ず「水」をどうするかです。
水源、水利権、施設資金等個人では大変な困難が伴います。
土地改良区による取り組みが現在の礎となっています。 

農業水利施設の多面的機能

 農業・農村は、人間が生活を営むうえで必要な米や野菜などを生産する場所としての役割を、古来より果たしていますが、農業・農村の役割はこれだけではありません。

 農村で農業が営まれることにより、私たちの生活に様々な恩恵をもたらしていますが、日々の生活の中でそれを実感することはあまりないのかもしれません。

 例えば、水田は雨水を一時的に貯留することが出来るため、水が河川へ流れ出るのを遅らせて、地域の浸水や洪水を防止することが出来ます。また、美しい農村風景は、現代人の心を和ませてくれるなどの役割も持っています。

 このように、農業・農村がもたらす恩恵は、農村で生活する人はもとより、普段農業に接することのない都市で生活する住民にももたらしています。(※1


                                  

                            ~ 棚田の風景 ~                                                ~ 桃の花と富士山 ~
 

 多面的機能とは?

 農業・農村の多面的機能とは、「水源かん養、自然環境の保全、洪水や土砂流失の防止による国土の保全、良好な景観の形成等、農業生産活動が行われる事により生ずる食料等の農産物の供給機能以外の多面にわたる機能」のことを言います。 (※1

農林水産省HPより 

 農業水利施設とは?  

 農業水利施設には、水を貯えるダムやため池、川の水を堰上げて取水する堰(頭首工)、水を運ぶ用水路、水を分ける分水工、排水を集めて流す排水路などの施設があり、全国には21万箇所以上のため池、地球を1周する総延長4万km以上の用排水路が日本中に張り巡らされています。(※1

 そして、これらの農業水利施設は、現在でも土地改良区等の施設管理者が維持管理を行い、使い続けられています。

 釜無川地区には、昭和40年代に実施した前回事業(国営釜無川右岸土地改良事業)にて造成された頭首工、用水路、畑地かんがい施設等の農業水利施設が存在します。


                     

                    徳島頭首工                                         徳島用水                                            畑かん調整池
 

 農業水利施設の多面的機能 

【洪水調整機能】

 徳島用水路は用水路としての機能以外に、排水路としての機能(排水機能)を併せ持っています。これにより、地域の排水排除や洪水防止に大きく寄与しています。

 豪雨時は、施設管理者(徳島堰土地改良区)が用水取水口を閉めて、用水路に流入した排水を土砂吐水門を開けて河川に放流しています。

 
                         【 晴天時の徳島用水路 】                                     【 洪水時の徳島用水路 】
 
                                            

    常時は水門(用水取入口)を開けて用水を取水していますが、洪水時は水門 を締めて排水の流入に備えています。


                                             

     洪水時は、用水路沿いの道路から大量の雨水が用水路に流れ込みます。


                                           

                                           

    徳島用水路には多数の用排水路が接続しており、これらの水路から洪水時は多量の雨水が流入しています。


                                           

    晴天時、土砂吐水門は閉じていますが、洪水時には土砂吐水門を開け、用水路に流入した排水を河川に放流する役割も担っています。


                                           

   晴天時と洪水時の土砂吐水門の河川への放流口の写真です。
   徳島用水路は、地区内に降った降雨を安全かつ速やかに排除し、地域の洪水防止に大きく寄与しています。
 

【防火用水効果】

 徳島用水路の水は、火災発生時に消火用水として利用されています。

 施設管理者である釜無川右岸土地改良区連合は、平成27年7月に南アルプス市消防団協力事業所として認定を受け、地域の消防防災に寄与しています。

                  

 

 南アルプス市消防団協力事業者とは? 

 南アルプス市消防団に積極的に協力している事業所又はその他の団体に対して、消防団協力事業所として表彰制度が設けられています。

 協力事業所として認定を受けるには、以下のいずれかの基準に適合している必要があります。

 (1) 従業員が消防団員として、入団している事業所等

 (2) 従業員の消防団活動について積極的に配慮している事業所等

 (3) 災害時等に事業所の資機材等を消防団に提供するなどの協力をしている事業所等

 (4) 前3号に掲げるもののほか、消防団活動に協力することにより、地域の消防防災体制の充実強化に寄与しているなど
     市長が特に優良と認める事業所等

~ 南アルプス市消防団協力事業所表示制度より ~

   (※1) 農林水産省HP及び農林水産省関東農政局HPより、文章の一部を引用しています。 
 






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そちらの解説も合わせてお楽しみください!


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関連リンク

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お問合せ先

農村振興部水利整備課
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