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関東農政局

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1.事業の目的【両総農業水利事業とは?】

    昭和40年に完工した両総用水事業は、利根川(とねがわ)沿岸の佐原(さわら)地区を排水不良から救い、慢性的な水不足に苦しめられてきた九十九里(くじゅうくり)平野を潤し続けてきました。しかし、両総用水は年々施設の老朽化が進み維持管理に関する経費が増高すると共に、農業経営の変化に対応した新しい施設の建設が求められるようになってきました。

   昭和59年から行われた農林水産省の調査の結果、本地区の施設は老朽化が著しいことが判明し、地元からは施設の機能復旧を含む新規事業の早期着工について要請が出されました。さらにこの時期、千葉県東方沖地震や同中部沖地震に遭遇するとともに、佐原地域等では度重なる洪水被害も発生し、新規事業の必要性が一段と高まってきました。

   このため、農林水産省では、特に老朽化の著しい部分を緊急的に改修するため平成5年度から更新事業に着手しました。工事がある程度完成した段階で本来の全体的な施設改修を行うため平成10年11月4日に計画変更を行っています。

本事業の主な特徴は、

  • 水を無駄なく送るため幹線水路系において開水路であったところをパイプライン
  • 九十九里平野の広い地域に公平かつ効率的に水を送るため東部幹線用水路を新設
  • コンピューターを駆使した合理的な管理施設の導入
  • 開水路の中にパイプを埋める浅埋設工法を採用

   などです。これらにより、適正な用水配分を可能にすると共に、維持管理費の低減、事業費のコスト縮減などを図っていくこととしています。

   なお、受益の範囲は旧事業とほとんど変わらず香取市、匝瑳市、東金市、茂原市、山武市、成田市他7町1村で受益面積は17,400haの用水改良と1,600haの排水改良となっています。

   営農計画としては、水稲の品質向上と生産の安定、一部水田畑利用による野菜の導入、畑についての野菜類、いも類、豆類の輪作体系の確立など安定的な農業経営の確立を目指しています。

   こうした農業経営の安定は、食料の自給率を高めるとともに、緑豊かな農地は自然と人々の暮らしをつなぐ重要な役割を果たしています。そして、何より先人が命をかけて築き上げてきたこの地域最大の資産を次世代に継承することを目的としています。



両総農業水利事業所
国営両総農業水利事業とは?

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