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関東農政局

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1.地域の自然

位置 

   《両総》とは、昔の国名である「下総(しもうさ)・上総(かずさ)」を意味しています。下総と北の常陸(ひたち)との国境は利根川(とねがわ)。上総は下総にくさび形に食い込んでおり、その東側の境が当事業で重要な役割を果たしている栗山川(くりやまがわ)。

   下総の事業地区は、くさびの先端を延長して利根川にぶつかったところ、千葉県香取市佐原(さわら)と神崎町。

   もう一方、上総側の事業地区は、九十九里(くじゅうくり)平野の栗山川沿いの地域と一宮川(いちのみやがわ)に挟まれた平野部で、ここには現在12市町村があります。

  

地形

   房総半島は、真ん中に房総丘陵と下総台地が横たわっていますが、全体になだらかな地形であり、500m以上の山が一つもない唯一の県です(最高は半島南部の愛宕山408m)。

   佐原地区は、利根川対岸の潮来市(いたこし)と並んで日本を代表する水郷地帯。かつては、利根川の水運で栄えた港町ですが、古くから洪水の猛威にさらされ続けてきた地域です。したがって、この地域の農地は利根川の氾濫原であり、肥沃な土壌となっています。

   一方、九十九里平野は南北約60km、東西約10km。十九里浜(くじゅうくりはま)海岸に沿って弓のような弧を描く海岸平野です。面積は約9万haで千葉県の20%を占めています。

   地下水位が高く、ほとんどの土地は砂や粘土でできており、海岸に平行する形で古い砂丘が何本も並んでいます。

 

気候

   千葉県は三方を海に囲まれており、沖合を流れる黒潮(暖流)のため気候はとても穏やか、冬でも霜が降りません。年平均気温は佐原地区が14度前後、九十九里平野は15度前後。年平均降水量は佐原地区が1,400mm前後、九十九里平野が1,300mm前後と日本の平均値(約1,700mm)よりかなり低くなっています。

 

河川

佐原地区

  • 大須賀川(おおすががわ)・・・下総台地の北端より流れ出る流路15kmほどの一級河川。この川は利根川の支流ですが本流の水かさが増すと排水できなくなり、大須賀川の水は道路や農地にあふれ、たびたび被害をもたらしました。本事業により排水対策が施された川です。

 

九十九里平野

  • 栗山川(くりやまがわ)・・・上総・下総の国境となった川。下総台地北端より横芝光町へ流れ出る。
  • 木戸川(きどがわ)・・・成田空港あたりから横芝光町で流れ出る小河川。
  • 作田川(さくだがわ)・・・八街市付近から流れ、途中境川と合流し旧成東町(現山武市)へ。
  • 真亀川(まがめがわ)・・・八街市付近から流れ、北幸谷川などと合流して、九十九里町へ。
  • 南白亀川(なばきがわ)・・・大網白里町から西流、途中大きく南下し、3本の川を合わせて白子町へ。
  • 一宮川(いちのみやがわ)・・・大多喜町から山間を蛇行し、数本の川と合流して北上し一宮町へ。

これらはいずれも、数10kmの2級河川であり、平野が広いわりには川の流量が少なく、慢性的な水不足地帯でした。

 

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