さらに詳しく 排水対策が長年の悲願
日本最大の流域面積(約17,000km2。群馬、栃木、茨城、埼玉、東京、千葉と1都5県にまたがる)を持つ利根川(とねがわ)の水が、ほとんどこの佐原(さわら)地区のすぐそばを流れていきます。
利根川は関東平野の大排水路。印旛沼(いんばぬま)、手賀沼(てがぬま)、霞ヶ浦(かすみがうら)などを含む下流一帯は、古くは「香取(かとり)の海」と呼ばれた巨大な湖であり、長い年月をかけて利根川の土砂で埋まり、江戸時代から続く河川工事によって現在のような流路に固定されました。つい近年まで、下総(しもうさ)の国の利根川沿いは小舟の行き交う水郷地帯でした。特に、佐原は江戸と銚子(ちょうし)を結ぶ港町としてにぎわい、小江戸と呼ばれていました。今も江戸時代の風情を色濃く残し、観光地となっています。
しかし、この地域で利根川に流れ込む河川は、利根川の水位が高いと逆流し、道路や田畑にあふれだします。農地の排水対策は長年、農民の悲願でした。
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