さらに詳しく 慢性的水不足の平野
九十九里(くじゅうくり)平野の大きな特徴は、佐原(さわら)地区とは対照的に川の水が少ないこと。
図でも分かるように下総(しもうさ)台地は全体に東側が高く、特に南の台地は東側が崖(牛久-東金崖線。海によって浸食された海蝕崖)となっています。
したがって、平野の南部、特に栗山川(くりやまがわ)と一宮川(いちのみやがわ)の間にある川の流域面積は、以下に示すように非常に少ないものとなっています。
- 木戸川(きどがわ) 72.1km2(流路21.5km)
- 作田川(さくだがわ) 111.7km2(流路20.7km)
- 真亀川(まがめがわ) 82.2km2(流路18.8km)
- 南白亀川(なばきがわ) 169.7km2(流路21.7km)
これらの流域面積は、全国1位の利根川(とねがわ:約17,000km2)と比べものになりませんが、栗山川の約340km2、一宮川の約440km2と比較しても1/6~1/2の狭さです。
それに対して、この平野の水田面積は2万haを超す広さ。当然のことながら、水田の水は不足します。この事業が完成する前は、九十九里平野の約72%の水田が天水田(てんすいでん)であったと言われています。
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