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東北農政局

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ゆきだま日誌

もくじ

Vol.1  ゆきだま日誌スタート!【令和4年7月7日】
Vol.2  成瀬ダムを見学!【令和4年9月13日】
Vol.3 生きものたちの大移動!【令和4年11月1日】
Vol.4 工事安全パトロール!【令和4年12月1日】
Vol.5 ICT活用工事!【令和4年12月20日】
Vol.6 設計VE検討会!【令和5年1月30日】
Vol.7 技術×国家公務員仕事OPEN!【令和5年3月1日】
Vol.8 工事の完成検査!【令和5年4月21日】
Vol.9 水土里のゴミゼロDAY!【令和5年6月26日】
Vol.10 岩手山麓地区見学会!【令和5年12月14日】

Vol.10 岩手山麓地区見学会!【令和5年12月14日】

11月8日に岩手山麓農業水利事業所へ訪問し、国営土地改良事業「岩手山麓地区」で実施されている、導水路・ダムの改修工事等を見学しました!

導水路の改修工事では、老朽化した現況導水路の撤去を行い、新たに地下埋設水路を整備することで、市街化が進んだ近隣地域への被害防止を図ります。
今年度は現況導水路の撤去工事が実施されています。

現地見学の様子 撤去予定の導水路


撤去工事は住宅密集地で行われるため、工事現場に「騒音振動計」を設置し騒音・振動状況を常に把握することで、近隣住民の生活へ配慮した施工に努めていました!

水路撤去工事状況 騒音振動計


岩洞ダムの見学も行いました。岩洞ダムは盛岡市、滝沢市にまたがる1,574ヘクタールの水田をまかなう水源として、国営岩手山麓開拓建設事業(昭和16~43年度)によって造成されました。
造成後40年以上が経過したことや、寒冷な気象条件であることから施設の劣化が進行しており、現在は洪水吐の補修を行っております。

        
洪水吐補修工事


今回他地区の工事現場を見学したことで、その地域の条件を考慮し、地元住民に寄り添った工事計画のもと、事業が進められていることを実感しました!

Vol.9 水土里のゴミゼロDAY!【令和5年6月26日】

秋田県土地改良事業団体連合会(注)では農業水利施設の「ゴミゼロ」運動に取り組んでおり、5月30日を「水土里のゴミゼロDAY」(5:ゴ、3:ミ、0:ゼロ)と定め、県内8支部で土地改良事業に携わる土地改良区、土地改良事業団体連合会、市町村、秋田県、東北農政局が連携して農業水利施設の清掃活動を実施しております。

今年同日、平鹿平野農業水利事業所も平鹿支部の活動に参加し、総勢68名で秋田県雄物川筋土地改良区が管理しているため池である楢沢沼周辺のゴミ拾いに取り組みました!

楢沢沼 ゴミ拾い実施中!


作業前は、一見ゴミが少ないように思えましたが、作業を終えてみると、土に埋まっていた農業用ビニール、飲料用の空き瓶、空き缶、空のペットボトルなど、わずか1時間足らずで130キログラムも収集されました!

小さなゴミも見逃しません! ゴミ収集中!(ほんの一部です)

これらのゴミは、農業用水の維持管理の支障になるだけでなく、水質悪化の原因ともなりかねません。
食の安心・安全を守るためにも、また地域の環境の保全のためにも、農業関係者のみならず、一般の方にもゴミに対する関心を持っていただきたいと感じました。

(注)
土地改良事業団体連合会は、土地改良事業を行う者の協同組織で、土地改良事業の適切な実施や土地改良区等の効率的な運営のため、会員の共同の利益の増進を目的として、会員が行う土地改良事業への技術的援助、情報提供等を行っています。

Vol.8 工事の完成検査!【令和5年4月21日】

令和5年3月22日から3月27日にかけて、検査官による石持川幹線排水路(その9・10)工事、吉田幹線排水路(その21)工事の完成検査を行いました!

現地に赴き、設計にしたがって水路幅・護岸高等の実測値が規格値内で出来上がっているかを確認します!

検査官による出来形の確認


続いて、事業所で書類の検査を行います。入念な検査の結果、合格をいただくことができました!


書類検査中…

無事、合格!


今年度も引き続き高品質な工事に取り組み、事業を推進していきます!

令和4年度施工した吉田幹線排水路(その21)工事

Vol.7 技術×国家公務員仕事OPEN!【令和5年3月1日】

2月21日から2月26日の5日間にわたり、技術系の国家公務員に関心がある方に向け、仕事の魅力を直接感じていただく人事院主催のイベント「2022年度春の技術×国家公務員仕事OPEN」が開催され、平鹿平野農業水利事業所も2月21日・22日に参加し、大学生に農村振興業務の魅力を大いに伝えました!

1日目は事業所で事業概要の説明や意見交換を行った後、今年度実施中の排水路改修工事を見学していただきました!雪が強い中で工事を進める、横手西部地区ならではの難しさややりがいをお伝えできました。


事業概要説明・意見交換

現地見学


2日目はオンライン会議での開催となりました。事業所の工事監督業務内容のほか、公務員試験の勉強方法、官庁訪問の心構えなどについて積極的に質問がなされました。


Web型式でも実施!


両日ともに盛り上がり、ご参加いただいた学生からも「事業所の仕事の流れや工事内容を知ることができた」、「若手職員の方に話を聞くことができて良かった」などの声をいただきました!

他にも東北農政局ではWeb・対面実施ともに様々なイベントを用意しております。ぜひ東北農政局の採用案内ページをご覧の上、ご参加ください!

Vol.6 設計VE検討会!【令和5年1月30日】

横手西部地区を含めた国営かんがい排水事業は、地元の農家のみなさまの申請と同意のもと、事業完了後に費用の一部を負担していただくことを前提に行うことを原則としています。そのため、工事の費用を可能な限り抑える「コスト縮減」が大変肝要になります。

また、職員がより効率的に事業を推進できるよう「事業所の執務環境の改善」も急務となっております。

そこで事業所職員・工事受注者・建設コンサルタントの方を交えてVE(注)検討会を開催し、コスト縮減2班と執務環境改善1班の計3班に分かれてワークショップを行いました!

検討会は1回の講習会と2回の検討会の計3回に分けて実施し、
  第1回(2022年11月) 講義によるVE活動の基礎知識の習得&横手西部地区の工事の特徴や抱えている課題の情報共有
  第2回(2022年12月) 情報収集&アイデア発想と改善案の組み立て
  第3回(2023年 1 月) 実現可能性や効果予測を踏まえた改善案の整理
という流れで実施しました!

(写真:VE検討会のワークショップ状況)

各班から上がった様々な提案の中には大きくコスト縮減が見込めるもの、コスト以上の機能向上が見込めるもの、次年度からでも実施していけるものなどがあり、大変有意義な検討会となりました!

(注)
VEとは、Value Engineeringの略称です。製品やサービスの「価値」をそれが果たすべき「機能」及びそのためにかける「コスト」との関係で捉えて「価値」を向上させる試みで、固定観念にとらわれず自由かつ多角的な発想が求められます。

Vol.5 ICT活用工事!【令和4年12月20日】

近年、ICT(注)が著しい発展を遂げており、その技術を農業農村整備事業に活かす動きが急速に広まっています。ICTの活用は省力化・作業効率化のみならず、人員減による作業安全性や機械制御による工事品質の向上にもつながります。

横手西部地区においても、本年度発注した全ての工事においてICTを活用した工事を実施中であり、12月6日に吉田幹線排水路において近隣の関係機関(田沢二期農業水利事業所及び旭川農業水利事業所、雄物川筋土地改良区、秋田県、横手市)を対象とした現場見学を開催したので、その様子をご紹介します!


1つ目はTLS(地上型レーザースキャナー)を活用した測量です。

タブレットで測定範囲を指定するだけでTLSから該当範囲の高密度な3次元計測データを短時間で取得することができ、そのデータを用いることで従来複数人で行っていた測量作業を1人で、かつ高い精度で行うことができるようになります。

写真でも水路や水路への昇降階段、奥にあるバックホウの様子が一目瞭然ですね!


(写真:タブレットから操作するだけで3次元の図面を描写!)


2つ目は3次元MG(マシンガイダンス)バックホウによる施工です。

MGとは、3次元データの設計面とバックホウのアームの位置の差を運転席にあるモニターに比較表示し、操作者をガイドする機能です。これにより、水中や運転席からは死角となって見えにくい箇所でも、土を掘ったり型を整えたりすることができます。

ゆきだま会員も実際にバックホウに乗って操作を行ってみました!運転席にいながらも、バックホウの動きをリアルタイムで俯瞰的に追うことができ、その利便性を実感しました!


(写真:バックホウの運転席でMGシステムを体感!右下のようなモニターを運転席で確認できます)


(注)
ICTとは、Information and Communication Technologyの略称です。通常、『情報通信技術』と訳されますが、農業農村整備を支える建設現場では『情報化施工技術』として、高齢化等による人手不足の解消とともに生産性・施工品質を向上させる鍵となっています。

Vol.4 工事安全パトロール!【令和4年12月1日】

工事現場で注意すべき点を細かくチェック
(写真:工事現場で注意すべき点を細かくチェック!)

 
現在工事中の横手西部地区内の皆瀬3号幹線用水路と吉田幹線排水路で工事安全パトロールを行いました!

建設業において労働災害を起こさないために、常に細心の注意を払う必要があります。

そのため毎年、秋田労働局横手労働基準監督署の方をお招きし、工事安全対策協議会の会員である各年度の工事の受注者と事業所職員で安全パトロールを実施しております!

安全パトロールでは各現場代理人等から工事概要、進捗状況及び当日の作業内容について説明を受けた後、工事現場をチェックし各自で安全管理上において指摘すべき箇所、もしくは素晴らしいと思った箇所を整理します。
(ゆきだま会員は、上司に工事で注意すべき点をご指導いただきながらパトロールしました!)

指摘箇所・良かった箇所を写真と合わせて説明
(写真:指摘箇所・良かった箇所を写真と合わせて説明)

  
現場パトロールを終え事業所に戻った後、事業所と各受注者が指摘事項と良かった点についてそれぞれ発表します。
指摘された点は見直しを、良かった点については参考に、各々の担当工事で心がけます。
なお、今年度は初の試みとして、パトロール中に撮影した写真を用いて指摘事項等を分かりやすく発表する手法を取り入れました。

最後に、労働基準監督署の方からも講評をいただき安全パトロールを終えました!
今年も安全第一で工事を進めていきます!


Vol.3 生きものたちの大移動!【令和4年11月1日】

水路には体長60cmほどもあるナマズも
(写真:水路には体長60cmほどもあるナマズも!)

 
今年度改修を進めている横手西部地区内の排水路で魚類や貝類の移動を行いました!

排水路の改修を行うにあたり、工事中はどうしても水路を流れている水を半分ずつ止める必要がある(注)ため、そこで生きている魚類や貝類は住みかがなくなってしまいます…。

そのため、このように工事が本格化する前に魚類や貝類を移動させ、工事によって生態に悪影響が及ばないよう努めます。

印をつけて分かりやすくしています
(写真:印をつけて分かりやすくしています!)

  
また、移動させた後も無事かを調べるモニタリング調査を行うため、希少性が高い貝類については個体が識別できるよう印をつけてから放流し、移動場所や周辺の状態などを記録して後の調査に反映させます。

平鹿平野農業水利事業所では今後も環境・生態系に配慮した農業農村整備に取り組んでいきます!

(注)
排水路は常に水を流し続けなくてはならないため、下の写真のように水路を左右半分ずつに仕切り、片方では水を流しつつもう片方は水を止め施工する、それが済んだら左右を入れ替えて反対側を施工する、といった工法を用いています。これを半川締切方式といいます。

半川締切方式


Vol.2  成瀬ダムを見学!【令和4年9月13日】

成瀬ダム工事現場
(写真:成瀬ダム工事現場)

 
2022年8月26日、雄物川筋土地改良区の研修会に同行させていただき、国土交通省が秋田県東成瀬村に建設中の成瀬ダムを見学しました!

成瀬ダムは、雄物川水系成瀬川に建設される多目的ダムです。

成瀬ダムの完成の暁には安定した農業用水を確保することができるようになり、平鹿平野地域にとっても重要な事業で、今後も進捗に目が離せません…!


(写真:KAJIMA DX LABOにて、ジオラマのAR体験)

  
  また、成瀬ダム工事について体感・学習できる施設「KAJIMA DX LABO」も見学させていただきました!

  ジオラマやパネルに組み込まれたARを通じた最先端の土木施工技術や成瀬ダムの完成予想図を体験・学習できました。

  無料での見学が可能なので、学びきれなかったところをまた見学に伺いたいと思います!

  興味がある方は、ぜひ行ってみてください!


Vol.1  ゆきだま日誌スタート!【令和4年7月7日】

鳥海山と横手盆地
(写真:鳥海山と横手盆地)

平鹿平野農業水利事業所の若手職員(通称:ゆきだま会)が、横手西部地区の魅力を、多くの方々へ伝えていくため、「ゆきだま日誌」を始めます!

今後、日誌のような“親しみやすさ”と“読みやすさ”を心がけて、地区のイベントや事業所の情報等を発信していきます。

☆「ゆきだま会」とは?
横手西部地区は、奥羽山脈と出羽山地に囲まれた横手盆地の南部にあり、県内有数の豪雪地帯です。そこで、平鹿平野農業水利事業所では、小さな“ゆきだま”から大きな“ゆきだま”へ、技術力を向上させたい!という想いを持った若手職員らが集まり、「ゆきだま会」と称して活動を行っています。



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お問合せ先

平鹿平野農業水利事業所
〒013-0051 秋田県横手市大屋新町字大平99-39
電話:0182-35-7781