「スマート農業推進フォーラム2024 in 東北 ~スマート農業技術の実装による『みどり戦略』の実現に向けて~」を開催しました
食料の安定供給・農林水産業の持続的発展と地球環境の両立が強く求められる中、農林水産省では、令和3年5月に策定した「みどりの食料システム戦略」に加え、令和6年10月に「農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律」(以下「スマート農業技術活用促進法」という。) を施行し、イノベーション等による持続的生産体制の構築の取組として、スマート農業技術や環境負荷低減技術の導入を推進しています。
このような中、これらの技術の社会実装を一層促進するため、令和6年12月18日(水曜日)に「スマート農業推進フォーラム2024 in 東北 ~スマート農業技術の実装による『みどり戦略』の実現に向けて~」を開催し、スマート農業技術実証プロジェクトで得られた成果や「スマート農業技術活用促進法」の取組事例の紹介、「みどりの食料システム戦略」技術カタログに掲載された技術の取組状況等について紹介し、農業者、企業、自治体等から123名の参加をいただきました。
1.開催日時及び場所
- 日時:令和6年12月18日(水曜日) 13時00分~17時00分
(受付及び企業による技術展示・相談会は12時00分から) - 場所:仙台合同庁舎A棟8階講堂(仙台市青葉区本町3-3-1)
- 共催:農林水産省、東北農政局、農研機構東北農業研究センター
協力:東北地域農林水産・食品ハイテク研究会
2.内容
第1部 フォーラム
開会・挨拶
東北農政局 次長 原孝文
農林水産省及び農研機構からの話題提供等
(ア)スマート農業技術活用促進法について
農林水産省 大臣官房 政策課 技術政策室 本間 佳祐
(イ)農研機構スマート農業施設供用推進プロジェクトの紹介(PDF : 2,472KB)
農研機構本部 スマート農業施設供用推進プロジェクト室 ビジネスコーディネーター 深澤 亨
スマート農業技術の研究成果及び取組事例等
(ア)「スマート農業実証プロジェクト」令和5年度採択コンソーシアムによる事例紹介
~秋田県産タマネギの生産性改善による自給率向上モデル実証~(PDF : 768KB)
農研機構東北農業研究センター 畑作園芸研究領域 野菜新作型グループ長 室 崇人
(イ)生産方式革新事業活動の取組事例紹介
- 株式会社おしの農業の取組紹介(PDF : 2,434KB)
株式会社おしの農場 押野 日菜子 - 株式会社山正の取組紹介(PDF : 1,751KB)
株式会社山正 瀬野 雄平
(ウ)東北各県におけるスマート農業技術の開発・実装に向けた取組紹介
- 全体版(PDF : 6,553KB)
- 青森県(PDF : 1,969KB)、岩手県(PDF : 1,144KB)、宮城県(PDF : 1,151KB)
- 秋田県(PDF : 1,347KB)、山形県(PDF : 375KB)、福島県(PDF : 576KB)



第2部 みどり技術ネットワーク会議
みどり技術ネットワーク会議
(ア)みどりの食料システム戦略の実現に向けた東北農政局の取組紹介
東北農政局生産部環境・技術課 中谷 文樹
(イ)「みどりの食料システム戦略」技術カタログ掲載技術等の導入事例紹介
(ドローン生育診断、自動水管理システム活用+流し込み追肥)(PDF : 1,450KB)
岩手県盛岡農業改良普及センター 臼井 智彦
(ウ)パネルディスカッション
コーディネーター:東北地域農林水産・食品ハイテク研究会 齋藤 雅典
パネリスト:農研機構東北農業研究センター みどり戦略・スマート農業コーディネーター 嶝野 英子
岩手県盛岡農業改良普及センター 臼井 智彦
株式会社おしの農場 押野 日菜子
株式会社山正 瀬野 雄平
東北農政局生産部環境・技術課 中谷 文樹


企業による技術展示・相談会
- 農機メーカー等とフォーラム参加者がスマート農業技術等について情報交換を行う、技術展示・相談ブースを設置しました。
出展企業名 | 紹介された技術・製品 |
エゾウィン株式会社 [外部リンク] |
Reposaku ● 農作業の「今」と「過去」がハッキリ見える、誰でもできる農業DXです。 ● 農作業の進捗をリアルタイムで確認し、無線では難しかった細かな進捗状況を手にとるように把握。 ●レポサク端末を、車両の電源に挿すだけですぐに使い始められます。 |
北菱電興株式会社 [外部リンク] |
「Aquaport」は上限用センサー・下限用センサーのふたつのセンサーで水位を感知し、自動で給止水する水田用の自動給水機です。 「水管理の負担を少しでも減らして生産者の皆さまのお役に立ちたい」という思いから生まれた製品であり、通信機能を持たず、また電池駆動のシンプルな構造とすることで、コンセプトである「手頃で手軽」を実現しています。 2024年より、給水時刻を調整してより繊細な水管理を実施できる「Aquaport Plus」、センサーとケーブルを排除し、時刻と給水時間を設定して給止水する「Aquaport Timer」の二機種がラインナップに追加されました。 |
CKD株式会社 [外部リンク] |
スマートフォン一つで農場を遠隔操作・監視。 当社が持つ電磁弁やセンサなどの機器制御のノウハウとIOT・クラウドのテクノロジーを組み合わせる事により農業分野に「手軽」な遠隔自動制御をご提供します。 |
株式会社NTT e-Drone Technology [外部リンク] |
初心者にもプロにも好評の国産農業ドローンAC101connect 日本の農業に最適化したから"小型化""軽量化""シンプルな自動化""バッテリー効率最大化"を高めた農水省補助金対象の機体です。使いやすさを追求し、農業現場に適したドローンをご覧ください。 |
株式会社ほくつう [外部リンク] |
水田水管理省力化システム「水まわりくんシリーズ」の展示 水まわりくんシリーズは、決めた時間・周期・給水栓開度で自動給水することにより水田水管理を省力化・合理化でき、営農規模拡大及びほ場の大区画化、間断灌漑などによるコメの品質収量の確保、夜間灌漑による高温障害対策、掛け流し防止による節水、施肥量低減による流域水環境保全が図れます。 またICTの活用により、インターネットを利用した遠隔地からの監視・設定や給水管理データの蓄積による水管理技術の継承が図れます。 |
株式会社エアトリビューン [外部リンク] |
アグリフライヤーTypeR ・ボディにはマグネシウム合金を採用しており、耐久性に優れた国産の農業用ドローンです。 NEWアグリフライヤー(仮称) ・現在の市場には存在しない「廉価な日本製のエンドユーザー向け農薬散布ドローン」であり、日本の農家の助けになる農業機械です。農薬散布ドローンとして必要な機能を搭載した上で、非常にお求めやすい価格を実現しました。来春に販売予定ですので、ご関心のある方はお気軽にお問合せください。 |
株式会社クボタケミックス [外部リンク] |
ICTほ場水管理システム「WATARAS」は、スマホやパソコンを利用して、水田へ行かずに 1)水田の水位や給水状況の確認 2)遠隔操作による自動給水やタイマー給水 を可能にし、水管理作業の省力化や節水を実現します。 またご利用条件によりましては、収量アップや品質向上に繋がる事例も出ております。設置後のサポート体制の充実、冬季の取外し不要、多種類の給水栓に設置可能なども「WATARAS」ご利用上の利点です。 |
株式会社ISEKI Japan 東北カンパニー [外部リンク] |
・ヰセキスマート農機 ・自動抑草ロボット アイガモロボット ・CHCNAV 自動操舵システム NX510 ・CHCNAV GNSSレベリング IC100 |
ヤンマーアグリジャパン株式会社 | 自動操舵システム データ連動型農機等 |
株式会社クボタ [外部リンク] |
みどりの食料システム戦略に役立つクボタの技術紹介 ・温室効果ガス削減に向けた技術・化学農薬の使用量低減に向けた技術 ・化学肥料の使用量低減に向けた技術 ・有機農業の取組面積拡大に向けた技術 |
農研機構 東北農業研究センター | ・スマート農業施設等供用について 農研機構の「ほ場」「スマート農機」「専門家派遣」などがご利用いただけます。 ・両正条田植機などの水田有機農業の新しい技術 |
農林水産省 スマート農業技術活用促進法 相談窓口 [農林水産省へリンク] |
令和6年10月1日に施行された「スマート農業技術活用促進法」は、農業者の減少等の農業を取り巻く環境の変化に対応して、農業の生産性向上を図るため「生産方式革新実施計画」と「開発供給実施計画」の2つの認定制度を設けるものであり、認定を受けた農業者や事業者は金融等の支援措置を受けることができます。 本フォーラムにおける相談窓口では、これらの認定制度のご説明や申請に向けた各種ご相談を受け付けます。 |


お問合せ先
生産部環境・技術課
担当者:新技術実装グループ
代表:022-263-1111(内線4099)
ダイヤルイン:022-221-6193