青森フォトレポート(令和5年度)
令和5年度
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新着情報
- 青森県営農大学校の学生へ「みどりの食料システム戦略」の説明を行いました(2023年12月1日)
- 青森県農業経営者協会稲作部会と意見交換を行いました(2023年11月22日)
- 菜の花畑で有名な横浜町の養蜂家にお話を伺いました(2023年7月14日)
- 「みどりの食料システム戦略」を生産現場に対し、周知・推進を図るために勉強会を開催しました(2023年6月27日~28日)
- にんにくの作付面積が日本一の十和田市では収穫最盛期を迎えています(2023年6月22日)
青森県営農大学校の学生へ「みどりの食料システム戦略」の説明を行いました(2023年12月1日)
七戸町にある青森県営農大学校は、農業をとおして「食の未来」と「地域社会」を支える人材を育てる2年制の学校です。
青森県拠点では1年生27名を対象に、みどりの食料システム戦略、環境保全型農業直接支払制度や県内の活用事例を説明しました。
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説明する県拠点職員 | 教室の様子1 | 教室の様子2 |
青森県農業経営者協会稲作部会と意見交換を行いました(2023年11月22日)
青森県の水田農業の中核的な担い手である農業経営者協会稲作部会員の皆さんから、水稲や大豆などに関する猛暑の影響をはじめ、飼料用米など需要に応じた生産の取組、水田の畑地化支援やブロックローテーション、農作物の適正な価格形成や肥料など生産資材の価格高騰に関する意見などが出され、本県の水田農業を取り巻く現状について熱の入った意見を交わしました。
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挨拶する山﨑会長 | 挨拶する齋藤地方参事官 | 意見交換の様子 |
菜の花畑で有名な横浜町の養蜂家にお話を伺いました(2023年7月14日)
横浜町の「澤谷養蜂園」では、毎年5月から7月までの間、「菜の花」から始まり、「トチ」、「アカシア」、「うつぎ」、「くり」などの花を求めて、約2週間単位でミツバチの巣箱を移動させてハチミツを採取しています。今年は天候に恵まれ、特に「トチ」は花の量が多く、開花期間が長かったことから、ハチミツの量も多く糖度も高いとのことでした。
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菜の花に花粉と蜜を集めるミツバチ (澤谷養蜂園提供) |
澤谷養蜂園の澤谷昭さん久美子さん夫婦 | 意見交換の様子 | ||
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巣箱の設置の様子 (澤谷養蜂園提供) |
採蜜作業の様子 (澤谷養蜂園提供) |
ひときわ大きい1匹の女王蜂(中心)と 約3万匹の働き蜂が巣を構成 (澤谷養蜂園提供) |
「みどりの食料システム戦略」を生産現場に対し、周知・推進を図るために勉強会を開催しました(2023年6月27日~28日)
青森県拠点では、「みどりの食料システム戦略」の推進と「みどり認定」を受けた生産者等への支援内容を地域や生産現場での理解を深めるため、青森県の協力を得ながら、東北農政局生産部の担当者を講師に招き勉強会を開催しました。
【6月27日】拠点会議室において、県、地域県民局、市町村、JAに参集いただき、(1)みどりの食料システム法に基づく取組状況及び「みどり認定」を受けた生産者等への支援策、(2)グリーンな栽培体系への転換サポート事業の活用方法、(3)青森県からは、「みどり認定」に関する認定基準や申請の受付時期等の検討状況について情報提供いただきました。その後、地域や生産現場に対する支援内容の周知を図るための意見交換を行い、参加者の理解を深めました。
【6月28日】JA十和田おいらせが取組む、「土壌診断システムと健康な土づくり」を実践する、ピーマンのほ場(十和田市)等において現地調査を行いました。意見交換の中でJA担当者から、「土壌診断結果を活用し、必要な肥料成分のみを施肥することで、肥料の削減と環境にやさしい農業の実践と高品質な野菜作りにもつながる」と説明があり、「持続性の高い農法」について学びました。
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勉強会の様子 | 挨拶する齋藤地方参事官 | 説明を行う東北農政局担当者 | ||
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ピーマンの生産ほ場 | 土壌分析の様子 | JA十和田おいらせとの意見交換の様子 |
にんにくの作付面積が日本一の十和田市では収穫最盛期を迎えています(2023年6月22日)
十和田市の株式会社甲田ファー夢では、堆肥や緑肥を使った土づくりに取組み、良質なにんにくの生産を目指して取り組んでいます。
ほ場では、次々と掘り起こされたにんにくを、従業員が1個ずつ手作業で根切りをするなど、収穫作業の真っ直中でした。
今年のにんにくの作柄について、代表の甲田秀行さんは、「今年も良質のにんにくが収穫できたので、たくさんの人に食べてもらいたい」と胸を張ります。また、「すりおろした生にんにくに醤油をかけ、生カツオにのっけて食べると最高に旨い!」と、乾燥前の新鮮な生にんにくの美味しい食べ方を教えていただきました。夏に備えて一度試してみてはどうでしょうか。
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大粒のにんにくを手に 作柄などをお話しいただいた甲田さん |
トラクターによる ビニールマルチのはぎ取りの様子 |
にんにくが次々と掘り起こされます |
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にんにく収穫時期に産地のあちらこちらで見られる風物詩 にんにくの山での根切り作業の様子 |
特製の草刈鎌で1個ずつ丁寧に根切りされます |
今年は豊作!さくらんぼ観光農園を訪問し作柄などについてお話を伺いました(2023年6月15日)
県南地域の中でも果物の生産が盛んな南部町にあるさくらんぼ観光農園、蹴揚(けあげ)農園を訪問しました。
園主の蹴揚福男さんからは、「昨年は、天候不順によりさくらんぼの作柄は良くなかったが、今年は、開花期の強風の影響が心配されたものの、その後、天候に恵まれたため作柄は良好」とのお話をいただきました。また、さくらんぼを美味しく仕上げるため摘果作業を行いますが、最近は人手不足により苦労しているとのことです。同農園では、市場デビュー5年目を迎えるルビー色でハート形の大玉品種「ジュノハート」も栽培しており、消費者からの問い合わせも多いとのこと。
蹴揚さんは、「今年は観光バスの予約も多数入っていることから、沢山のお客さんにさくらんぼ狩りを楽しんでもらいたい」と笑顔で話していました。
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![]() 着色具合を確かめる蹴揚さん ![]() |
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(写真左上から時計回りに)収穫して作業場の選果用トレイに移し、色と大きさを選別しながら一粒ずつ丁寧に贈答用の箱に詰めると、深紅に輝くさくらんぼの宝石箱が完成します! | 艶やかなルビー色が眩しい 大粒でハート形の「ジュノハート」 |
純白の甘くジューシーな「野辺地葉つきこかぶ」を生産する若き生産者と意見交換しました(2023年6月8日)
下北半島の付け根に位置する野辺地町の周辺では、6月~8月に太平洋からの冷たい偏東風(ヤマセ)が吹きつける地域ですが、涼しいところでもよく育つ、こかぶの生産に取り組んでいます。平成24年には地域団体商標の認定を受け、地域ブランド名「野辺地葉つきこかぶ」の産地として厳選出荷に取り組んでいます。
若手生産者の村山玲央さんは、こかぶの収穫(5月~10月)が始まると深夜0時から収穫を始め、午前中にJAに出荷、午後は畑作業を行って20時に就寝する生活パターンに変わるとのこと。
村山さんは「土づくりを基本に安全で美味しい、鮮度バツグンの「葉つきこかぶ」を消費者に届けたい。こかぶは生でも美味しいけど葉も余すことなく色んな料理に使えます。てんぷらはお薦めですよ。」と元気に教えていただきました。
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葉つきこかぶを生産する村山夫婦 | 外葉の除去等の調整作業 | 丁寧に手作業で洗浄 | ||
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洗浄後は純白のこかぶに変身 | 長い葉がついたまま 箱詰めし出荷されます |
やわらかい表皮をむくと完成する こかぶの白い花 |
りんごの高密植栽培による新規就農者の確保をテーマにした現場研修と意見交換を行いました(2023年5月25日)
青森県拠点では、りんごの生産現場の課題に取り組む弘果総合研究開発(株)(以下「弘果総研」という。)にご協力をいただき、りんごの高密植栽培(注)の実証ほ場やモデル園地での現場研修と意見交換を実施しました。
現場研修では、青森市浪岡地区の田中一幸さんの11年目を迎えた栽培園地と、弘前市小沢地区で弘果総研が栽培管理する、経営モデル園地の取組状況をお聞きしました。
意見交換において弘果総研の葛西憲之社長は、「担い手の減少により、地域の基幹産業であるりんごの生産減少に危機感を持っている。実証ほ場の成果を踏まえて、モデル園地で新規就農者の独立就農を支援しながら、担い手の確保と産地全体の底上げを図りたい。」と話していました。
地元企業による積極的な取組により、りんごの高密植栽培の一層の拡がりが期待されます。
(注)りんごの高密植栽培とは、わい小化する木を多く植栽(樹間約1メートル×列間約3メートル)することで、早期多収と高収益を目指す栽培方法です。
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青森市浪岡地区の田中さん(左)の園地 | りんごの日焼けや防風対策等として 遮光カーテン資材の実証 |
高密植栽培で11年目を迎える 田中さんのりんご園地 |
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弘前市小沢地区に今年度開設した りんごの高密植栽培のモデル園地 |
弘果総研の葛西社長(中央)、吉崎業務部長(右)、ほ場を所有する農事組合法人しみずの石山理事(左) | 意見交換の様子 |
ドローンを活用した水稲生産に取り組む農業者と意見交換しました(2023年5月16日)
青森市で水稲生産を中心に営農する(株)佐藤農園では、田植えの真っ最中です。同農園では、作付けの一部にドローンを活用した種籾のは種や農薬散布作業を行うことで省力化に取り組んでいます。
代表の佐藤大輔さんからは、「湛水直播の収量は地域の標準単収よりも若干下回るが、育苗や田植作業などが不要となり、経営面積の拡大も対応できるようになった。」との利点と併せて、「バッテリー駆動時間が短いことや、機種毎に操縦資格を取得する必要がある。」など、今後の課題に関するお話がありました。
訪問した日は、晴天で風もなく、穏やかな水面には、スマート農業に挑戦する経営者の姿が空中を滑るように移動するドローンとともに映っていました。
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佐藤代表によるドローンの操縦 | 操縦者の他に3名の補助者で作業 | 佐藤代表(右)と県拠点職員(左) | ||
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ドローンに種子をセッティング | 鉄粉をコーティングした種籾を使用 | は種直後の水田の様子 |
未利用資源を活用した循環型社会を目指す環境緑花工業(株)を訪問しました(2023年5月15日)
八戸市の環境緑花工業(株)は、造園・土木、樹木生産・販売、廃棄物処理に加え、木質バイオマスを利用した環境負荷の少ない施設園芸に取り組んでいます。
連棟型の耐候性ビニールハウスでは、造園業から排出される樹木等の廃材を加工し、ボイラー燃料として利用。ハウス内は植物の生育ステージに合わせた環境に制御され、国内では珍しい楕円形のスナックトマト、みつば等の葉物野菜を栽培しています。
山谷代表取締役は「“緑”という資源が地域で循環する社会になって欲しい。未利用資源を産業と組み合わせることで、雇用と地域の活性化に結びつけ、環境問題や食料問題の課題解決に取り組む人材を育成したい。今後は、高校生や大学生向けに農業・環境を学べる場として活用していくと共に、未利用のウッドチップと地域の養鶏場から排出される鶏ふんを利用した有機肥料の製造にも興味を持っています。」と話していました。
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山谷代表(右)と山谷専務(左) | 国内では珍しい楕円形スナックトマト | ロックウール水耕栽培で安定した収量を確保 | ||
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日々収穫されるみつば | 意見交換の様子 | 廃材を加工したボイラー用燃料 |
菜の花が咲き誇る横浜町で、なたねの生産・加工・販売活動を行うNPO法人を訪問しました(2023年5月1日)
下北半島の中間部、陸奥湾に面した横浜町は、国内有数の菜の花を咲かせるなたねの作付け地域です。5月の大型連休を前に例年よりも早く一斉に開花し、一面に広がる鮮やかな「黄色いじゅうたん」は、訪れた人を和ませています。
むつ市のNPO法人「菜の花トラスト」では、なたねのは種や収穫、搾油や農作業体験活動を通じて、横浜町の菜の花畑を守り育てる活動を行っています。
特に、製造しているなたね油は、天日干しした菜種を非加熱で時間をかけて搾油し、自然ろ過を数回に分けて精油することで、外国産のなたね油とは風味が全く異なり味わい深いとのこと。
令和4年には活動から20周年を迎え、代表の宮茂(みやしげる)さんは「苦労も多かったが、色々な人に助けてもらった。長く続けるためにも多くの人に菜の花トラストのなたね油の魅力を広めたい。今旬の山菜のてんぷらには相性抜群なので、是非試してほしい。」と話していました。
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青空に伸びる菜の花 | 菜の花トラストの作付けほ場 | 代表の宮茂さん(左)、青森県拠点職員(右) | ||
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農作業体験活動(菜種と肥料混ぜ合せ)の様子 (菜の花トラスト提供) |
天日干しの様子 (菜の花トラスト提供) |
搾油の様子 (菜の花トラスト提供) |
令和4年度「飼料用米多収日本一」コンテストにおける東北農政局長賞の授与式を行いました(2023年4月28日)
4月28日、令和4年度「飼料用米多収日本一」コンテストにおいて、東北農政局長賞を受賞した五所川原市の高橋俊惠(たかはしとしえ)さんに対して、齋藤地方参事官から表彰状の授与が行われました。高橋さんは、同コンテストにおいては一昨年の「協同組合日本飼料工業会会長賞」、昨年の「農産局長賞」、そして今回の「東北農政局長賞」と3年連続の栄誉に輝きました。
高橋さんは、「特に増収を意識して栽培管理をしてきたつもりはないが、肥料の効果が効率よく発揮できるよう栽培管理を行ってきた。令和5年からは、息子夫婦が後継者として本格的に営農に取り組むこともあり、これまでの栽培管理を継続しつつ、更なる増収に向けて取り組んで行きたい。」と意気込みを語って下さいました。
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表彰状授与 高橋俊惠さん(左)、齋藤地方参事官(右) |
受賞の喜びを語る高橋俊惠さん(右)とご子息の佑典さん(左) | 賞状を手にする高橋さんとご家族、齋藤地方参事官 |
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