「令和6年度東海地域農業女子セミナー」を開催しました（令和7年2月13日）

東海農政局は、令和7年2月13日（木曜日）に、農業経営の改善や地域活動の促進、女性農業者同士のネットワークづくりのため「令和6年度東海地域農業女子セミナー」を開催し、講演会と交流会を行いました。

当日は、東海地域の農業女子プロジェクトメンバーをはじめとする女性農業者、地方自治体担当者の32名（会場参加：21名、オンライン参加：11名）が参加しました。

講演会

会場参加者の皆さんと、講演会に聞き入る参加者たち

当日は、地域で活躍する女性農業者の農業経営や地域活動について、農業女子PJメンバーの中垣野歩さん（なかがき農園：岐阜県恵那市）と井上早織さん（株式会社アグリー：三重県名張市）が講演しました。

「農業で仲間と幸せになる」ことをミッションとして

中垣さんは、新規就農した夫を支えているうちに農業の魅力を感じて、自らも2018年に就農。大玉トマト、ミニトマト、イチゴを生産しています。

「農業で仲間と幸せになる」ことをミッションとして、SNSによる情報発信、配達・マルシェでの直接販売、地域の子どもたちや仲間との活動などに取り組んでいます。やりたいことや想いを恥ずかしがらずに周りに話し、ワクワクすることを常に挑戦し伝え続けたことが、仲間やお客様とのさまざまな縁につながったと話していました。

農業女子PJメンバーの中垣野歩さん（なかがき農園：岐阜県恵那市）

「運と縁とタイミング」を大切に

井上さんは、2011年に夫婦で名張市に移住して就農。水耕栽培で小松菜、水菜、リーフレタスなどを生産しています。

就農後の会社の低迷期から、女性の感性や自身の経験を最大限にいかして、食育やブランディング、SNSでの拡散などに取り組み、農業経営を発展しました。また「運と縁とタイミング」を大切にし、農福連携事業の取組やM＆Aによる会社の継承を行っており、今後もいろいろな方とのご縁を大切にしながら農業のすばらしさを多くの人に知ってもらい、農業の発展に貢献していきたいと話していました。

農業女子PJメンバーの井上早織さん（株式会社アグリー：三重県名張市）

また、東海農政局からは、令和6年度の東海地域の農業女子PJメンバーによるチーム“はぐくみ”活動や地域グループ活動、農業女子PJ公式ウェブサイトでの情報発信、農業女子PJメンバーの登録拡大（東海地域で97名、愛知県の登録者数が全国第1位）などを報告しました。

交流会

交流会として、講師のお2人も交えた茶話会を実施し、楽しい雰囲気の中で、日頃のこと、農業経営のことなどを情報交換しました。
参加者からは、「販路開拓や規模拡大を決めるに当たり今回のセミナーは学びになりました」「それぞれの悩みがその場でつながることで解決できました」などの感想がありました。

東海農政局では、今後も農業女子PJと連携し、女性農業者やグループの活動に関する情報発信や活動支援に取り組んでいきます。

楽しい雰囲気の中で、日頃のこと、農業経営のことなどを情報交換した交流会