第8回選定結果(令和3年11月19日)
東海農政局版優良事例として2地区及び1名を選定しました
東海農政局では、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第8回選定)に応募のあった40地区及び4名から、東海農政局版の優良事例として、次の2地区及び1名を選定しました。
2地区及び1名の概要を紹介します。
団体 コミュニティ部門
- 一般社団法人 押井(おしい)営農組合(愛知県豊田市)
自給の喜びを消費者と共に分かち合う長期契約栽培「自給家族」方式で農地を守り、集落を消滅の危機から救う活動に取り組んでいます。
「地域まるっと中間管理方式」による集落営農組織への農地集積により、農地が荒れることがない仕組みを構築しています。農業労働力は農都交流が生み出したUIターンの半農半Xの若者たちが担い、関係人口で集落を維持しています。
農家民泊の体験プログラムが「自給家族」の原点
団体 ビジネス部門
- 株式会社アグリトリオ(愛知県豊橋市)
農家の人手不足解消のため個人と農家をマッチングする「農 How」と、福祉事務所と人手不足の農家をマッチングする「農 Care」のプラットフォームを運営しています。
そこで得た農家、障がい者等の課題に対応すべく、障がい者が地元JAや地元農家の規格外を含む花をアレンジメントフラワーにして販売しています。サブスクリプション販売にも取り組み、地域活性化と農福連携産地PRを実践しています。
アレンジメント作業風景
個人部門
- 小山 舜二(こやま しゅんじ)氏(愛知県新城市)
四谷千枚田を地域の宝と位置づけ、50歳を迎えた平成3年から棚田保全活動を開始されています。以降30年、多くの賛同者とともに地域(むら)づくりを実践されています。
棚田の理解を図るため、棚田写真展の開催、都美術館への出展等視覚を通じ知名度アップを目指しています。また棚田の多様な機能を活かした生きもの再生、自然観察会、稲作体験、各種研修の実施、余剰米の継続提供など、率先して活動に取り組まれています。
四谷千枚田をバックに 灯そう千枚田
全国選定で東海農政局管内から3地区が選定されました
内閣官房及び農林水産省は、令和3年11月19日(金曜日)に「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」有識者懇談会を開催し、全国で34地区及び4名の優良事例を選定しました。
東海農政局管内(岐阜県、愛知県及び三重県)からは3地区が選定され、「一般社団法人 三重県障がい者就農促進協議会」がグランプリを受賞しました。
3地区の概要を紹介します。
団体 コミュニティ部門
- 安城農林高校エグプロ研修班 with 岡崎市(愛知県岡崎市)
安城農林高校と岡崎市が官学連携の包括協定を締結し、ゆるキャラ「オカザえもん」や地元団体・企業等を巻き込み、地域の名産鶏「岡崎おうはん」による地域農業の魅力向上と環境保全に取り組みながらSDG’sを実践しています。
岡崎おうはんの飼料に竹炭を活用し、卵の低脂質・低コレステロール化に成功しています。この健康卵を使った商品開発や新マスコット考案による普及活動、竹林整備事業で伐採した竹を炭にし飼料化するなど、持続可能な農業に貢献しています。
官学連携・岡崎おうはん普及に向けて
- 一般社団法人 三重県障がい者就農促進協議会(三重県津市)
農業経営者と就農を希望する障がい者の双方にかかわり就農を支援・指導する「農業ジョブトレーナー」の養成講座を開催しており、これまでに延べ396人を養成しています。この「農業ジョブトレーナー」が福祉事務所や農業経営体をサポートすることで、農福連携を推進しています。
特別支援学校と連携した農業実習実践、農福連携マルシェの開催、JA三重中央会と連携した施設外就労のマッチング、農福連携に関する地域のワンストップ窓口設定を通じて、農福連携のすそ野拡大に貢献しています。
施設外就労によるJA津安芸のキャベツの収穫
団体 ビジネス部門
- 有限会社 牧成舎(岐阜県飛騨市)
新型コロナウィルスの影響による学校給食向けの牛乳・乳製品の販売休止を契機に、牛乳メーカーとしてクラウドファンディングをいち早く立ち上げてEC(電子商取引)を強化し、SNS発信による消費者密着型販売により経営を改善しています。
クラウドファンディングでの定期購入、県下乳業メーカー6社共同クラウドファンディグやEC販売の企画、SNSのPRキャンペーン等により売上は年2億9千万円に上り、うちEC販売は11%、3千3百万円に拡大しています。
牛乳メーカー6社合同クラウドファンディング掲載
お問合せ先
農村振興部農村計画課
担当者:企画班
代表:052-201-7271(内線2514、2527)
ダイヤルイン:052-223-4629
FAX番号:052-220-1681