ノウフク・アワード「東海の受賞団体の紹介」
国民運動としての機運を高め、農福連携の全国的な展開につなげることを目的として、全国で農福連携に取り組んでいる団体・企業や個人を募集し、農福連携の優れた取組をノウフク・アワードとして表彰しています。令和2年度にノウフク・アワード2020を初開催、令和6年度はノウフク・アワード2024の受賞者を決定し、令和7年2月に表彰式及びシンポジウムの開催を予定しています。
お知らせ
「ノウフク・アワード2024」受賞団体が決定しました(令和6年11月21日)(農林水産省へリンク)
「ノウフク・アワード2024」受賞22団体
令和6年度における「ノウフク・アワード2024」は22団体が受賞されました。
東海農政局管内からは、次の4団体が受賞されました
『東海農政局管内の受賞団体』
【準グランプリ賞】株式会社ココトモファーム(愛知県犬山市)
米の生産・加工・販売を一貫して行うとともに、地域内外の企業や障害者就労施設等と連携したバウムクーヘンの開発・販売等を通じて、多様性のある働く場を創出。
農福連携を通じて地域の農業者との交流が深まり、地域の要望に応える形で荒廃農地を再生し、農地面積を拡大。
施設外就労で受け入れていた障害者のうち、2名を正社員に雇用。
ココトモファームツアーでのB型事業所作業体験
地域外農福商工連携による6次化商品開発
【優秀賞】株式会社JAぎふはっぴぃまるけ(岐阜県岐阜市)
障害者が地域社会において共生可能な状況を実現し、農業など仕事を通してくらしの幸福を実現するとともに、地域の障害者の雇用を創造する。
障害者の適材適所の人事と雇用の安定化を図り、資格取得や一般就労への転職を支援。
令和5年度、平均月収が前年度比12,079円増加し、令和2年度比では36,652円の増加を実現。
ユニバーサル体験農園「まるけふぁ~む」
岐阜農林高校との農作業風景
【フレッシュ賞】岐阜県立岐阜本巣特別支援学校(岐阜県岐阜市)
蕎麦栽培を通して、障害を持つ子どもたちの笑顔がこぼれる素敵な農業時間を創出。
一面のルビー色の蕎麦畑は、誰もが足を止める映えスポットとして話題になり、地域の活気のきっかけとなっている。
ルビー色の蕎麦
収穫のひととき
【チャレンジ賞】株式会社ケアプロフェッショナル(三重県伊勢市)
伊勢市で初となるワイン専用ぶどうを栽培、ワイン醸造所を整備しワイン作りを開始。
農福連携により障害者と健常者が支え合いながら地域で生き生きと働ける場を創出。
ぶどう栽培のアドバイスを受けている様子
自社製品(干し芋、ジャム、ワイン)
「ノウフク・アワード2023」受賞24団体
令和5年度における「ノウフク・アワード2023」は24団体が受賞されました。
東海農政局管内からは、次の3団体が受賞されました
『東海農政局管内の受賞団体』
【優秀賞】株式会社LSふぁーむ(岐阜県岐阜市)
米の生産・加工・販売、バウムクーヘンの加工・販売等を通じて、45名(令和5年度)の障害者の働く場を創出。
玄米だんご加工施設の整備
エアドーム式農業ハウスの開発
ヌマダイコン(ハーブ)の栽培技術を確立
【優秀賞】社会福祉法人まつさか福祉会 多機能型事業所 八重田ファーム(三重県松阪市)
ハウス35aでいちごを生産。約2.5haの露地でナバナ、金ゴマ、ニンニク、カボチャ等を生産。いちごジャム等への加工にも取り組む。
農地面積が25a(平成30年度)から3ha(令和5年度)に増加。県内大手スーパーと直接取引を開始。
就労継続支援B型事業所の利用者の平均工賃月額は取組当初の約25,000円(平成27年度)から約38,000円(令和5年度)に増加。
県内の医療少年院からの依頼で農業研修の実習を担当。生きづらさを抱える在院生に農業技術を指導。
主力のASIA GAP認証いちご
いちごの収穫作業
加工食品の製造にも障害者が従事
【フレッシュ賞】全国農業協同組合岐阜県本部(岐阜県岐阜市)
農業分野で障害者が活躍できる場の創出を目指し、通年でいちご栽培に従事する障害者を直接雇用。
栽培知識・技術向上に伴い、栽培面積が5a(令和3年)から10a(令和4年)に増加。
市場出荷パック数が約6,000パック(令和3年)から14,600パック(令和4年)に増加。
定期的に個別面談やメンタルミーティングを開き、精神状態の確認とケアを行い、安定就業に繋げている。
岐阜県のブランドいちご「美濃娘」をハウス栽培
口頭では伝わりにくい留意点を動画で確認
「株式会社JAぎふはっぴぃまるけ」との農作業体験実習
「ノウフク・アワード2023」受賞24団体の概要はこちらです
農福連携等応援コンソーシアム (農林水産省へリンク)
「ノウフク・アワード2022」受賞23団体
令和4年度における「ノウフク・アワード2022」は23団体が受賞されました。
東海農政局管内からは、次の3団体が受賞されました
『東海農政局管内の受賞団体』
【準グランプリ】社会福祉法人朋友 就労継続支援B型事業所 Cotti菜(三重県鈴鹿市)
近隣の耕作放棄地を借り、障害者が季節の野菜を栽培。
農作業の他、カフェ運営や総菜の製造など、活動の幅を広げ、好きな作業、得意な作業を選択することができ、作業能率を向上。
理事が設立メンバーとなり、一般社団法人三重県障がい者就労促進協議会を設立し、三重県内の就労促進に貢献。
就労継続支援B型事業所「わか菜の杜」と「Cotti菜」を合わせた令和3年度の平均工賃は53,007円を達成。
わか菜の杜(農業部門)
ノウフクJASの認証取得
Cotti菜(飲食部門)
【優秀賞】株式会社DAI 就労継続支援A・B型それいゆ(岐阜県関市)
担い手不足が原因で毎年収穫量が減少していた地域の特産品「円空さといも」を行政、JA、地域農家と連携し、障害者が労働力となり生産に携わり、安定した生産を継続、栽培面積の拡大に貢献。
自社生産野菜の6次産業化や、企業からの加工委託も請け負い、年間を通じた作業の創出と岐阜県の平均を上回る工賃を実現。
円空さといも
毛羽取り、選別作業
農福連携により地域を再生し、持続可能な共生社会を目指す
【フレッシュ賞】株式会社ココトモファーム(愛知県犬山市)
「障害がある人もない人も一緒に働ける居場所を創る」ことを目指して、6次産業化をベースとした農福連携に取り組む。
米の生産から加工品の製造・販売までを自社で一貫して行い、障害者一人一人の特性に合わせ、活躍の場を創出し、所得向上を実現。
障害者の皆さんと稲の種まき作業
自社製粉100パーセントのグルテンフリーバウムクーヘン
地域との連携
「ノウフク・アワード2022」受賞23団体の概要はこちらです
農福連携等応援コンソーシアム (農林水産省へリンク)
「ノウフク・アワード2021」受賞25団体
令和3年度における「ノウフク・アワード2021」は25団体が受賞されました。
東海農政局管内からは、次の3団体が受賞されました
『東海農政局管内の受賞団体』
【優秀賞】株式会社イシイナーセリー(三重県鈴鹿市)
造園や緑化工事に欠かせない植物「タマリュウ」の生産、定植、除草などの作業を連携先である就労継続支援A型事業所「きらら」に年間を通じて委託。
「きらら」では、知的、精神、身体障害、ひきこもりなど、12名が農作業に取り組む。
賃金設定は、作業したポットの数やマットの枚数だけでなく、仲間へのフォローや出勤率なども考慮し、自己肯定感を下げないよう工夫。
タマリュウ(玉竜)
マットタイプを利用した造園施工の様子
サービスエリアの花壇整備
【フレッシュ賞】株式会社JAぎふ はっぴぃまるけ(岐阜県岐阜市)
2020年、地域共生社会の実現を目指し、単位農協で全国初の特例子会社を設立。
障害者向け体験農園、特別支援学校から実習生の受け入れ、マルシェの開催。
JAぎふや行政と連携を図り、地域で農を通じた「障がい者雇用ネットワーク」を構築。
障害者向け体験農園「まるけふぁ~む」
「はっぴぃマルシェ」
【フレッシュ賞】遊士屋株式会社(三重県伊賀市)
農福連携で最高品質のいちごを生産販売。
福祉施設と連携し、雇用創出・農業カリキュラムの場として確立。
生産したいちごをタイ、バンコク、シンガポール、台湾、香港などへ輸出。
多様な年齢、背景を持つメンバーが働く
地域とともにある農園
「ノウフク・アワード2020」および「ノウフク・アワード2021」の概要はこちらです
農福連携等応援コンソーシアム (農林水産省へリンク)
お問合せ先
農村振興部都市農村交流課
担当者:農福連携担当
代表:052-201-7271(内線2527)
ダイヤルイン:052-223-4630