矢作川総合第二期地区の概要
本地区は、愛知県の中央部を貫流する一級河川矢作川水系矢作川の中下流域を中心とした安城市外7市にまたがる5,441ヘクタールの水田農業地帯で、「日本デンマーク」と称された先進的農業地域です。
営農は、水稲を中心に水田の畑利用による小麦、大豆等の土地利用型作物のほか、畑での野菜や果樹など多様な農業経営が展開されています。また、自動車産業など商工業が盛んな地域でもあり、本地区の基幹的な農業水利施設(共同施設)によって、農業用水はもとより、工業用水や水道用水も供給しています。
■地区概要図 (平成29年9月時点) | |
![]() 矢総二期地区概要図(PDF : 1,227KB) |
事業の目的
本地区の基幹的な農業水利施設については、国営明治用水土地改良事業(昭和22年度から昭和32年度)により明治用水頭首工を建設し、国営矢作川総合土地改良事業(昭和45年度から昭和63年度)等により幹線用水路等が造成され、農業用水の安定的な供給が図られてきました。
しかし、本地区は平成14年4月に東海地震に係る地震防災対策強化地域、平成15年12月に東南海・南海地震防災対策推進地域に指定されるなど、大規模地震の発生する確率が極めて高い地域であり、大規模地震の発生により基幹的な農業水利施設が損壊した場合、農業生産、家屋や重要公共施設等への二次災害が想定され、地域に甚大な被害を及ぼすおそれがあります。
このため、本事業により明治用水頭首工や幹線用水路等、大規模地震に対して耐震性を有していない施設の耐震化対策を行い、大規模地震の発生による災害を未然に防止するとともに、農業用水の安定供給と農業生産の維持及び農業経営の安定を図るものです。
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管水路継手部の離脱 |
液状化現状による施設の損壊 |
<大規模地震での農業水利施設損壊状況>
受益地域
(平成24年4月時点)
工期及び事業費
予定工期 |
平成26年度から令和16年度 |
事業費 |
385億円(全体事業費(愛知県企業庁との共同事業費を含む):696億円) |
お問合せ先
矢作川総合第二期農地防災事業所調査設計課
電話:0566-71-4611