GAP(農業生産工程管理)
GAPとは
「GAP(Good Agricultural Practices)」とは、農業生産の各工程の実施、記録、点検及び評価を行うことにより、食品安全や環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための取組のことです。GAPの実施は、生産管理・効率性の向上や経営意識の向上にもつながるといった効果があり、農業人材の育成や我が国の農業の競争力強化にも有効な手段です。
農林水産省ではGAPの推進に当たり、GAPをすること、GAP認証をとることの両方を進めることとしています。
労働安全では、GAP(農業生産工程管理)の周知を通じた現場の改善活動、農業者への安全確保の声かけ・注意喚起等の農作業安全対策の取組を推進します。
詳細はこちら!
Goodな農業! GAP-info(農林水産省へリンク)
国際水準GAP
農林水産省では、SDGsへの世界的な関心の高まりや輸出の拡大等の背景を踏まえ、従来の「食品安全」「環境保全」「労働安全」にさらに、「人権保護」「農場経営管理」を加え5分野を満たした国際水準GAPを推進しています。
- 国際水準GAPの推進について(農林水産省へリンク)
- 国際水準GAPガイドライン(農林水産省へリンク)
PDCAサイクルの重要性
GAPではいろいろなルール作りや基盤作りがありますが、一度ルール作りや取組を行えばそれで完成というわけではありません。さらに改善を続けることによって生産性の向上や競争力の強化が図れ、次世代に引き継げる農業経営を構築することができます。

東海各県リンク
- GAP(農業生産工程管理)の推進(岐阜県)(外部リンク)
- 愛知県におけるGAPの推進について(外部リンク)
- GAP(三重県)(外部リンク)
GAPに取り組む産地の動向等
未来につながる持続可能な農業推進コンクール
「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」(GAP部門)における東海地域の受賞者の取組や成果を広く紹介することにより、東海地域における持続可能な農業を円滑かつ効率的に推進することとします。
令和4年度未来につながる持続可能な農業推進コンクールGAP部門受賞者
| 賞 | 受賞者 | 所在地 | 概要 |
| 農産局長賞 | イノチオみらい株式会社 | 愛知県豊橋市 | 受賞者の概要(PDF : 1,714KB) |
令和3年度未来につながる持続可能な農業推進コンクールGAP部門受賞者
| 賞 | 受賞者 | 所在地 | 概要 |
| 農林水産大臣賞 | 愛知県立渥美農業高等学校 | 愛知県田原市 | 受賞者の概要(PDF : 712KB) |
令和2年度未来につながる持続可能な農業推進コンクールGAP部門受賞者
| 賞 | 受賞者 | 所在地 | 概要 |
| 農林水産大臣賞 | JA三重中央 美杉清流米部会 | 三重県津市 | 受賞者の概要(PDF :1,937KB) |
令和元年度未来につながる持続可能な農業推進コンクールGAP部門受賞者
| 賞 | 受賞者 | 所在地 | 概要 |
| 生産局長賞 | 岐阜県立岐阜農林高等学校 | 岐阜県本巣郡北方町 | 受賞者の概要(PDF : 233KB) |
| 就労継続支援A型事務所シグマファームとういん | 三重県員弁郡東員町 | 受賞者の概要(PDF : 207KB) | |
| 東海農政局長賞 | 三重県立明野高等学校 | 三重県伊勢市 | 受賞者の概要(PDF : 203KB) |
東海地域のGAP取組事例
国際水準GAPの認証取得に向けた特徴的な活動等を紹介します。
| 農場名 | 取組事例 |
| 美杉清流米部会 | 「美杉清流米」の拡大に向けて、JGAP団体認証を取得(PDF : 774KB) |
| 株式会社大雅 | 観光農園のGAP取得など、経営拡大に取り組んでいます(PDF : 162KB) |
| 農事組合法人桂茶生産組合 | GAP認証の継続により安定生産・取引を実現しています(PDF : 155KB) |
| 三重県立明野高等学校 | GAP教育を推進、拡大しています(PDF : 135KB) |
| 平山農園株式会社 | GAP認証などを通じた経営強化に取り組んでいます(PDF : 164KB) |
(令和2年1月1日更新)
全国のGAP取組事例
GAPの取組の更なる普及と取組の高度化に資することを目的として、具体的なGAP導入事例等を取りまとめています。
詳しくはこちらからご覧ください。
- GAP取組事例(農林水産省へリンク)
国際水準GAPの認証を受けた農場を紹介
GAP農産物マッチングサイト
国際水準GAPに取り組む農業者と実需者のマッチングをサポートします。
- GAPマッチングサイト(外部リンク)
東海地域のGAP取得農業者
国際水準GAPの普及・啓発活動の一環としまして、管内の認証を取得した農場のうち主なものを紹介します。
(本Webサイトへの掲載を希望される方は、本ページ記載のお問い合わせ先へご連絡願います。)
GAP認証を取得した農場とその農産物(三重県)
みえのGAP認証農場と農産物カタログ(令和7年9月版)(PDF:5,698KB)(外部リンク)
東海地域の主な国際水準GAP取得農場
| 農場名 | 国際水準 GAPの種類 |
認証 形態 |
認証取得品目 | 所在地 | URL/お問い合わせ先 |
| 農事組合法人桂茶生産組合 | ASIAGAP | 団体 | 茶 | 岐阜県揖斐川町 | https://www.ibicha.jp/ |
| 株式会社大雅 | GLOBALG.A.P. | 個別 | いちご | 岐阜県山県市 | https://15meijin.com/ |
| 有限会社JAにしみの興農社 | JGAP |
個別
|
リーフレタス
|
岐阜県大垣市
|
0584-73-8113 |
| 有限会社ひるがのラファノス | GLOBALG.A.P. |
個別
|
だいこん、にんじん、トマト
|
岐阜県郡上市
|
https://www.hirugano-raphanus.com/ 0575-72-2061 |
| 有限会社橋場農園 | GLOBALG.A.P. |
個別
|
トマト
|
岐阜県高山市
|
https://hasibanouen.net/ 0577-78-1161 |
| 大熊農園 | JGAP |
個別
|
トマト、ミニトマト
|
岐阜県本巣市
|
大熊農園 |
| イノチオみらい株式会社 農場:イノチオファーム豊橋 |
GLOBALG.A.P. |
個別
|
ミニトマト |
愛知県豊橋市
|
https://www.inochio-mirai.co.jp/ |
| 株式会社めぐりとまと | JGAP | 個別 | ミニトマト | 愛知県豊橋市 | 株式会社めぐりとまと |
| 大野精工株式会社(King Farm) | GLOBALG.A.P. | 個別 | トマト、ミニトマト、いちご | 愛知県西尾市 | 0563-52-0173 |
| 平山農園株式会社 | ASIAGAP | 個別 | かんきつ |
三重県尾鷲市
|
https://amanatsuya-owase.stores.jp/ |
| 株式会社鈴鹿山麓夢工房 | JGAP |
個別
|
しいたけ
|
三重県鈴鹿市
|
http://www.suzuka36.com/index.html 059-371-3636 |
| 株式会社アクア菰野辻農場 | JGAP |
個別
|
小松菜、ベビーリーフ、水菜、リーフレタス
|
三重県菰野町
|
https://aqua-komono.com/ 059-396-0006 |
| 美杉清流米部会 | JGAP |
団体
|
水稲
|
三重県津市美杉町
|
JA三重中央・農作業支援センター美杉 059-272-1122 |
(令和7年9月19日更新)
また、教育機関において生徒・学生がGAPを学び、自ら実践することで、農業生産技術の習得に加えて、経営感覚を兼ね備えた人材として、国際水準GAPの取得に向けた活動を紹介します。
| 学校名 | 国際水準 GAPの種類 |
認証取得品目 | 認証取得のきっかけ |
| 三重県立明野高等学校 | ASIAGAP | 茶(緑茶・紅茶) | 明野高等学校における認証取得のきっかけ等(PDF : 415KB) |
| GLOBALG.A.P. | コンバイン作物(米) | ||
| 岐阜県立岐阜農林高等学校 | ASIAGAP | かき | 本校は平成30年度より文部科学省が行うスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(注)(以下「SPH」という)事業への申請の際、国際水準GAPの学習を通して、農業生産技術の習得だけではなく、経営感覚や国際感覚についても学習を進めている。また、29年末に岐阜県では県内すべての農業高校において、GAPの実践を推進することになり、本校ではSPHの研究テーマの1つに「水稲の品質向上とGLOBALG.A.P.認証取得」を掲げてGAPに取組み、30年11月に「米」でGLOBALG.A.P.を取得した。 なお、本年度、野菜(トマト)でのGLOBALG.A.P.認証取得に向け取組中。 (注)社会の変化や産業の動向等に対応した、高度な知識・技能を身に付け、社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成するため、先進的な卓越した取組を行う専門高校を指定し、実践研究を行う事業。 |
| 愛知県立渥美農業高等学校 | GLOBALG.A.P. | トマト | GAPに興味を持ったハウス野菜担当教諭が、労働安全や食品安全などのルールを生徒自ら考え実践することを目的に、賛同した生徒6名(現在は10名)と、平成30年12月にGAP研修班を結成。既にGLOBALG.A.P.をトマトで認証取得している地元法人の指導の下、同品目でのGLOBALG.A.P.認証取得を目指し取組を開始。令和2年1月に認証取得した。 |
(令和7年9月19日更新)
GAP関連予算及び事業
関連予算
有機JAS認証、GAP認証取得等支援事業(PDF : 395KB)
関連事業
- 事業の要綱・要領等(農林水産省へリンク)
外部リンク集
お問合せ先
生産部環境・技術課
担当者:課長補佐(肥料安定供給確保推進)、資材対策係
代表:052-201-7271(内線2261、2263)
ダイヤルイン:052-746-1313




