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東海農政局

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消費者団体等と東海農政局との意見交換会(三重県会場)(令和5年3月7日)

東海農政局は、消費者行政の着実な推進に向け、地域において活発な活動をされている団体等の皆さんと意見交換会を開催しました。 

日時

令和5年3月7日(火曜日)13時00分から15時30分

場所

東海農政局三重県拠点(三重県津市広明町415-1)

出席団体等

消費者市民ネットワークみえ
生活協同組合コープみえ
公益社団法人三重県栄養士会
三重県食生活改善推進連絡協議会
日本オーガニック給食審議会三重
(順不同)

三重県 農林水産部 フードイノベーション課 職員(オブザーバー)
三重県 環境生活部 くらし・交通安全課 職員(オブザーバー)

主な内容

(1)各団体からの令和4年度の主な活動等の情報提供

<消費者市民ネットワークみえ>
1)「消費者市民の育成に向けた活動」2)「消費者被害の未然防止に向けた活動」3)「ネットワークの充実に向けた活動」4)「消費者問題に関する実態把握に向けた活動」5)「消費者行政への提言・協力活動」の5つを柱にしている。
消費者問題(全般)に関わって取り組んでいるため、「食」や「農」という捉え方でいくと狭いが、今年度、「食」に関しては、SDGsの観点からエシカル消費の普及推進を重点課題として取り組みを進めており、三重県主催の「三重県消費者月間記念講演会」で、エシカル消費の普及・推進に向けた啓発活動に取り組んだ。

<生活協同組合コープみえ>
2003年の3月21日に設立。三重県内の4つの生協が合併してコープみえとなっている。活動の地域は三重県全域で、事業内容としては、宅配事業、共済事業、福祉事業、旅行、その他サービスと、いろんな事業を進めている。
お米づくり体験を毎年行っており、JA津安芸とJA伊賀ふるさとの協力で、田植えと収穫の体験を実施している。津市で約80名、伊賀で約40名が参加して、お米の生産に携わって食を考える機会としている。他に、「たべる*たいせつ・キッズクラブ」という料理会もしているが、コロナ禍で集まれないため、動画を配信して料理教室を行う企画を計画している。

<公益社団法人三重県栄養士会>
本部は日本栄養士会で、各県に栄養士会が設けられており、事業目的は県民の皆さんの健康増進を図る活動を行っていくこと。病院協議会、福祉協議会、地域活動協議会など7つの協議会から成り立っている。具体的な活動としては、三重県民の皆さんを対象に、主に生活習慣病予防のための公開講座を行っている。また、会員を対象とした生涯教育として、年2回、主に三重大学の先生に講演いただいて、会員のスキルアップを行っている。
三重県栄養士会にもケアステーションがあり、そこを拠点として在宅に向けた指導を行っているが、それを担う人材が足りていない。会員は現役で働いてる方がほとんどであるため、人材育成にも戸惑ってるが、在宅の指導も含めて行っている。

三重県食生活改善推進連絡協議会
保健所単位の9地区で、各会長を先頭に推進員がボランティア活動を行っている。コロナ禍では調理実習ができず、その影響で推進員が減少して悩んでいるが、令和5年度に向けては調理実習も行いながら、いろいろな啓発に努めていきたいと思っている。
スローガンは「私達の健康は私達の手で」、愛称はヘルスメイトということで、ピンクのエプロン、ピンクのTシャツ、ピンクのバンダナで、さまざまなところで活動をしている。
「減塩」、「野菜たっぷり」、「地産地消の野菜を使う」の料理や「家庭ごみを減らそう」ということについて話し合いをしながら、啓発に努めている。今後も県民の皆さんに、フレイル(筋力低下)予防の話をしながら、いろんなボランティアとして努めていきたいと思っている。

<日本オーガニック給食審議会三重>
母体はママエンジェルス(注)。市民が自らアクションを起こして、批判やデモなどではなく、行政、学校、病院等さまざまな立場の方と対話と提案によって共感し合いながら、素敵な未来を実現していきたいという形で、さまざまなテーマで動いている。
日本オーガニック給食審議会は、省庁とのやり取り、行政や学校教育関係の方と対話をしながら進めている。最近では、議員レクといって、日本中の議員、行政関係者、農政関係者を対象に、みどりの食料システム戦略の活用法を市民側から提案した勉強会をしており、毎回100名以上の方が日本中から参加している。
また、オーガニック給食、有機農産物や有機水田に対するアンケートを実施し、1万3,000件の市民の声を集めた。

(注)ママエンジェルスは、市民の立場から行政機関に対して、社会的課題を解決するために対話を行い、相互理解を図り共同で課題を解決するための施策の実現を目指す、母親を中心とした消費者団体。会員数は全国で3,753名、活動チーム数は383。そのうち、「給食にオーガニックを」という目的で活動をしているのは全国で47チーム。

(2)令和4年度の東海農政局の取り組みについて及び令和5年度に予定している東海農政局の取り組みについて

<三重県環境生活部 くらし・交通安全課>
三重県もエシカル消費に注力しており、令和4年12月17日に、三重エシカル消費普及セミナーを行った。当日は基調講演やパネルディスカッション、トークショーなどを行い、普及啓発を図った。
他にも、11月末にエシカル消費アクションという啓発動画を作り、県のWebサイト内のインターネット放送局に掲載するとともに、YouTubeに公開している。30秒ほどの動画だが、地産地消や食べ残しをしないといったような宣言をしながら、エシカル消費にはさまざまな取り組みがあるということを啓発し、最後に、「未来のためにできるちょっといいことを、エシカル消費を始めませんか」ということで、県民の皆さんの行動変容を促す内容になっている。ぜひ、一度ご覧いただければと思う。

三重県:みえエシカル消費Action! (外部リンク)
https://www.pref.mie.lg.jp/MOVIE/v1002600018.htm

  • 取り組み全般について

<日本オーガニック給食審議会三重>
せっかくさまざまな取り組みをしてくださっているが、その取り組みについて知らなかった。私たち日本オーガニック給食審議会のネットワークを使用すれば、多くのママさんや消費者に東海農政局のさまざまな取り組みを伝えることに協力できると感じた。

(3)食料・農業・農村基本法検証について

<消費者市民ネットワークみえ>
飼料作物の国産化推進について、耕作放棄地は三重県内にも全国にも多くあるため、飼料米などで耕作放棄地が活用されるようにぜひ推し進めていただきたいと思う。併せて、食品ロス削減とフードバンク支援を積極的に進めていただきたい。
最後に、みどりの食料システムについて農業関係で資材などにプラスチックが使われているが、マイクロプラスチックの問題はかなり重要になっているため、河川流出等しっかり管理していただきたい。また、そういったものを使わない環境負荷低減に向けて優しい素材を使うようにしていただきたい。

<公益社団法人三重県栄養士会>
栄養士は、何かしら食材に携わる仕事をしている。あらゆる食材の価格が上がっており、ある程度決められた金額の中で栄養価を補いつつ食事を賄う必要があり、みんな困っている。価格の高騰対策をぜひお願いしたい。

<オーガニック給食審議会三重>
昨年、農業経験のないお母さんが自然農で畑を始め、そこで採れた無農薬の野菜を津市内の学校給食に納品している。エンジェルス農園を徳島で始めたのも農業経験のない普通のお母さん。
有機農業は難しいとか、価格が高いとかいろいろな意見もあるが、実際に取り組んでいるモデルと実績を知ってもらうことで、あの人がやれるのなら私もやれるのかもとなる。認識を変えるきっかけには、モデル作りとその発信が必要ではないかと思う。

懇談会の様子

       

お問合せ先

消費・安全部消費生活課

担当者:消費者対応班
代表:052-201-7271(内線2807)
ダイヤルイン:052-223-4651

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