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東海農政局

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「東海地域の未来のために、エシカルな消費を進めてみませんか」を開催しました(令和4年12月22日)

東海農政局は令和4年12月22日(木曜日)に、東海地域で関心の高まっている「エシカル消費」につながる食品ロス削減や地産地消、伝統継承などに取り組まれている企業・団体等の活動を紹介するセミナーを開催し、130人を超える方々に参加いただきました。
このセミナーでは、幅広い意味を持つエシカル消費の具体的な事例を紹介しました。
また、地産地消の推進や食品ロス削減に繋がる消費行動、多様な食文化の継承などによる地域振興を応援する消費行動をどのように促進するかといったテーマで、講師の皆様によるパネルディスカッションを行いました。

開会のあいさつを行う小林東海農政局長 会場の様子 パネルディスカッションの様子
      開会あいさつ(小林東海農政局長)    会場の様子    パネルディスカッションの様子

1.開催日時及び開催方法

日時

 令和4年12月22日(木曜日)13時00分から15時30分

場所及び開催方法

 場所:AP名古屋8階 B・C会議室(愛知県名古屋市中村区名駅4‐10‐25 名駅IMAIビル)

 「Zoomウェビナー」によるオンライン参加の併用

2.内容

当日の様子(令和5年3月31日まで配信)

テーマ

「東海地域の未来のために、エシカルな消費を進めてみませんか」

情報提供

東海農政局の取り組み紹介、消費者庁の取り組みについて

農林水産省 東海農政局 消費・安全部 消費生活課 担当官
資料はこちら(東海農政局の取り組み紹介)(PDF : 2,048KB)
分割版1(PDF : 465KB)分割版2(PDF : 1,646KB)

資料はこちら(消費者庁の取り組みについて)(PDF : 2,012KB)
分割版1(PDF : 1,277KB)分割版2(PDF : 1,048KB)

    講演

    「東南アジアにおける違法漁業の現状」「フードロス縮小につながる普及活動」

    関根さん

    講師:ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役 関根 健次(せきね けんじ)氏

    (概要)東南アジアにおける違法漁業の現状や、日本の“もったいない精神”を題材にした映画『もったいないキッチン』を制作されたきっかけなど、映画制作、配給会社の代表としての視点でのお話をしていただきました。
    講演資料はこちら(PDF : 2,782KB)
    分割版1(PDF : 1,603KB)分割版2(PDF : 1,477KB)

    旬!を大切にみて♡ふれて♡あじわう♡

    辻さん

    講師:株式会社 篠島お魚の学校 代表取締役 辻 根美(つじ もとみ)氏

    (概要)魚を「見て」「触れて」「味わう」ことができるさまざまな体験の場を消費者に提供する取り組みや、同じ思いをもつ他の生産者と連携し消費者との交流を深めることによる東海地域で獲れた魚介類の地産地消につながる取り組みをご紹介いただきました。
    講演資料はこちら(PDF : 1,939KB)
    分割版1(PDF : 900KB)分割版2(PDF : 1,439KB)

    お得に楽しくフードロスの削減に貢献!「TSUNAGU table」

    佐藤さん

    講師:中部電力ミライズコネクト株式会社 事業開発本部 部長 佐藤 慶(さとう けい)氏

    (概要)商品パッケージの変更や出荷期限を過ぎたなどの理由により、品質に問題は無いものの店舗等での販売が困難となった食品を東海地域の消費者へ届けるサービスを開発するに至った経緯や、地域の食品ロスを削減するためのアイデアをご紹介いただきました。
    講演資料はこちら(PDF : 3,580KB)
    分割版1(PDF : 1,763KB)分割版2(PDF : 2,640KB)分割版3(PDF : 2,070KB)

    「中部電力ミライズコネクト」サイトはこちら(外部リンク)

    「わら納豆」から地域の食を考える

    上條さん

    講師:食養教室 素輪花~そわか~ 食養伝承士・防災士 上條 貴子(かみじょう たかこ)氏

    (概要)稲わらを使った納豆作りを通じ、自然環境の恵みに感謝する心を育み、過去の環境破壊について反省するなどの経験を紹介し、食と環境の課題は人間の行動次第であることについて解説していただきました。
    講演資料はこちら(PDF : 2,358KB)
    分割版1(PDF : 1,177KB)分割版2(PDF : 1,748KB)

    絶滅寸前!養老のひょうたんがヒット商品に変身するまで

    竹内さん

    講師:合同会社 ひだか CEO 竹内 蘭(たけうち らん)氏

    (概要)バーバパパとのコラボやランプシェードの制作など、伝統工芸品に新たな価値を見出し、地域の活性化に取り組んだ事例をご紹介いただきました。
    講演資料はこちら(PDF : 3,017KB)
    分割版1(PDF : 1,442KB)分割版2(PDF : 1,945KB)

    時代は変わっても大切なものは変わらないでいたい

    大島さん

    講師:株式会社りんねしゃ 取締役副社長 大島 幸枝(おおしま さちえ)氏

    (概要)自給自足生活を送っていた時のお話や、「食」を通じてまちづくりに関わった際に時代が変わっても大切であると考えたことをお話しいただき、人や環境にやさしい商品の販売に取り組んだことについてご紹介いただきました。
    講演資料はこちら(PDF : 2,522KB)
    分割版1(PDF : 1,396KB)分割版2(PDF : 1,679KB)

    パネルディスカッション

    原田さん

    エシカル・ペネロープ株式会社 代表取締役 原田(はらだ)さとみ 氏がモデレーターとなり、以下の4つのテーマに関して、6名の講演者によるパネルディスカッションを実施しました。

    • テーマ1「東海地域で獲れたシーフードの地産地消に向けた消費行動について」
    • テーマ2「東海地域で発生した食品ロス削減に向けた消費行動について」
    • テーマ3「東海地域の多様な食文化などの継承による地域振興を応援する消費行動について」
    • テーマ4「参加者から寄せられたエシカル消費を拡大するためのアイデア」

      テーマ4「参加者から寄せられたエシカル消費を拡大するためのアイデア」について

      本セミナーでは、参加者の方からエシカル消費を拡大するためのアイデアを募集しました。いただいたアイデアに対してパネリストの方からご発言いただく予定でしたが、時間の都合上実施できなかったため、以下のとおりご紹介いたします。
      たくさんのアイデアのご提案、ありがとうございました。

      (アイデア)
      コンビニやスーパーの商品棚に手前どりしてもらえるようなポップやそういった意味を持つマークなどを作り、印象付ける。
      (関根様ご回答)
      実際にそのような取り組みが開始されておりますが、消費者の目に触れる機会の多い場所での食品ロス削減啓発告知活動は、非常に有効と考えます。

      (アイデア)
      保育園や幼稚園など就学前にも学ぶ場を設ける。
      (辻様ご回答)
      幼児期の調理体験も大切です。包丁を使える目安は、利き手で包丁の柄をぎゅっと握って持てるかどうかにあります。そのための準備として、ふきんを絞って食卓を拭いたり、豆をさやから出したり、お米をといだりと手首を使うお手伝いを増やしていくと、握力も付いて包丁を持つ姿を安心して見ていられるようになると思います。

      (アイデア)
      商品を購入した際にポイントがたまると割引、景品と交換してもらえるなど特典があると良い。
      (佐藤様ご回答)
      中部電力ミライズの電気やガスを使うとカテエネポイントというポイントが溜まり、例えば電気料金の支払いを始め、さまざまな特典として利用することができます。今後、TSUNAGU tableにおいても、ご利用金額に応じてカテエネポイントを進呈するなどの特典を検討していきたいと考えております。
      また、弊社の他サービスのご利用や中部電力ミライズの電気やガスのご契約に応じて、なんらかの特典も検討していきたいとも考えております。

      (アイデア)
      イベントなどにおいて、料理の匂いで人を呼び込み、触れ合ってもらうことで郷土料理や伝統的な料理を流行らせる。
      (上條様ご回答)
      「五感を使う」良いアイデアだと思います。現代風にアピールすることができそうですね。食べる楽しみを広げるという意味でも、その料理の背景を理解したり、自然や地域を再評価することで価値を見出すことができると、より一層、美味しさを感じたり、郷土料理や伝統食への愛着も湧くかと思います。

      (アイデア)
      プラスチック問題が盛んな現代において、伝統工芸品は天然の素材を手工業で製造しており、地域に根付いたエシカル消費にメリットがある。
      (竹内様ご回答)
      地域の天然素材・人・技を活かす伝統工芸や手工芸はまさにエシカル消費そのもので、故に守り挑戦する価値がある分野だと考えます。消費者の皆様にも伝わるよう今後も工夫してまいります。

      (アイデア)
      認証ラベル・マーク商品のブースを設置する。
      (大島様ご回答)
      認証マーク商品のブースもよいですが、それだけでなく「商品の背景を知って自分で判断して購入する」ことも大切です。作り手を知る事はとても楽しいですよ。

    3.当日の様子(令和5年3月31日まで配信)

    東海地域の未来のために、エシカルな消費を進めてみませんか(1)

    • 東海農政局長挨拶

    • 東海農政局からの情報提供

    • 東南アジアにおける違法漁業の現状

    • フードロス縮小につながる普及活動

    • 旬!を大切にみて♡ふれて♡あじわう

    東海地域の未来のために、エシカルな消費を進めてみませんか(2)

    • お得に楽しくフードロスの削減に貢献「TSUNAGU table」

    • 「わら納豆」から地域の食を考える

    • 絶滅寸前!養老のひょうたんがヒット商品に変身するまで

    • 時代は変わっても大切なものは変わらないでいたい

    東海地域の未来のために、エシカルな消費を進めてみませんか(3)

    • 東海農政局職員によるわら組み作業体験動画

    • パネルディスカッションテーマ1「東海地域で獲れたシーフードの地産地消に向けた消費行動について」

    • パネルディスカッションテーマ2「東海地域で発生した食品ロス削減に向けた消費行動について」

    東海地域の未来のために、エシカルな消費を進めてみませんか(4)

    • パネルディスカッションテーマ3「東海地域の多様な食文化などの継承による地域振興を応援する消費行動について」

    • 閉会挨拶

    4.セミナーに関するアンケートにご協力ください

    食の安全に関するセミナー「東海地域の未来のために、エシカルな消費を進めてみませんか」に関するご意見をお受けしています。
    アンケートにご協力いただいた方のうち希望される方には、粗品をお送りしております。

    食の安全に関するセミナー「東海地域の未来のために、エシカルな消費を進めてみませんか」に関するアンケート

    5.開催後アンケート(12月22日から1月10日実施)集計結果について

    セミナー終了後から1月10日まで、参加者を対象としたアンケートを実施しました。その集計結果をご紹介します。

    • 「エシカル消費について、東海農政局からの情報提供は分かりやすかったですか。」の問いに「よく分かった」「だいたい分かった」と答えた方は、回答者の過半数を超える86%でした。

      問3グラフ
      「エシカル消費について、東海農政局からの情報提供は
      分かりやすかったですか。」という問いに対する回答結果


    • 「講演の内容はいかがでしたか。」の問いに「よく分かった」「だいたい分かった」と答えた方は、回答者の過半数を超える97%でした。
      問4グラフ
      「講演の内容はいかがでしたか。」という問いに対する回答結果

      また、講演に対して参加者の皆さまから多くのご感想をいただきました。その一部を紹介します。
       
      〇皆さんそれぞれの、違ったフィールドでのご活躍の様子を伺うことができ、とても参考になりました。
      〇参加者にとって、具体的に目に見える形での取り組みをされていると感じました。お互いに達成感や納得感が得られることは、継続するうえで重要なことだと感じます。
      〇自分達が食べている魚が、奴隷的な労働環境におかれた方々の犠牲によってもたらされているかもしれないということを、もっと多くの人に知ってもらいたいと感じました。
      〇魚の産地をよく確認して購入したいと思いました。強制労働が世の中から無くなればと思います。この世の中にこんなことがあるのかとショックでした。
      〇親しみやすく、話す内容も分かりやすかったです。篠島に行きたくなりました。
      〇とにかく元気で明るい。篠島の魚を食べたら幸せになれるように思いました。普段の生活に食育を取り入れる、しかもエシカルは自然であるということが素敵でした。ターゲットは中学生という言葉が刺さりました。
      〇食のイメージがないと思われた会社がこんな活動をしているんですね。食品ロス削減の手助けとなるなら、私も一度購入してみようと思います。
      〇フードロス削減と地産地消の両テーマの課題を解決する素晴らしい取り組みだと思います。
      〇伝統食のテーマは主婦としてとても身近でした。
      〇事業再生が一筋縄ではいかない「ひょうたん」という素材をブレイクさせているのは、尋常でないご苦労があると思います。非常に良いマーケティング活動をされていると感じました。
      〇バーバパパのひょうたんは目から鱗でした。知恵を絞れば、埋もれているものに光を当てられると気付かされました。
      〇除虫菊を使用した現地での虫よけの作成などの関わりがとても興味深かったです。
      〇「7代先を見据えた取り組み」という言葉に感銘を受けました。 など
       
    • 「パネルディスカッションのテーマの中で興味を持ったものをお聞かせください。(複数回答可)」の問いに「東海地域で発生した食品ロス削減に向けた消費行動について」を選んだ方が最も多く、38%でした。次いで「東海地域の多様な食文化などの継承による地域振興を応援する消費行動について」が26%という結果でした。

      問6グラフ
      「パネルディスカッションのテーマの中で興味を持ったものを
      お聞かせください。(複数回答可)」という問いに対する回答結果

      また、パネルディスカッションに対して参加者の皆さまから多くのご感想をいただきました。その一部を紹介します。

      (全体)
      〇テーマ数に対してディスカッションの時間が短かったので、テーマ数を少なくするか、ディスカッション時間をもう少し長くしてほしかったです。
      〇地域の特性を活かして多様なアプローチをされていることをもっと知らせ広げていくことが大切だと感じました。など

      (東海地域で獲れたシーフードの地産地消に向けた消費行動について)
      〇地元で獲れた水産物などの地産地消の必要性は理解しており、これは食品ロス削減にもつながると思います。など
       
      (東海地域で発生した食品ロス削減に向けた消費行動について)
      〇食品ロス削減のアイデアについて参考になりました。
      〇食べ残しの現状やその対策など、今後どうすればSDGsを達成できるかのヒントを得られました。など
       
      (東海地域の多様な食文化などの継承による地域振興を応援する消費行動について)
      〇現場の実際の声として問題点や危惧していることを赤裸々に語ってもらうのは良いことだと思います。きれいごとだけでは進まないと思いますので。など

    • 「全体を通して、今回のセミナーはいかがでしたか。」の問いに「とても良かった」「良かった」と答えた方は、回答者の過半数を超える92%でした。

      問8グラフ
      「全体を通して、今回のセミナーはいかがでしたか。」
      という問いに対する回答結果


    • 開催前に実施したアンケートでは「現在取り組んでいるものも含めて、あなたが今後取り組みたいと思う「エシカル消費」は何ですか。(複数回答可)」という問いに対して、「マイバッグを持参する」を選んだ方が最も多く、次いで「必要な量だけ買う」「地元の農林水産物を選ぶ」という結果でした。

      開催後に実施したアンケートでも同様の質問をしたところ、上位3つは変わらないものの、開催前アンケートでは割合の低かった「認証ラベル・マークのある商品を選ぶ」「フェアトレード商品を選ぶ」などの項目の割合が増加しており、今回のセミナーで紹介した取り組みへの理解が深まったと考えられます。

      なお、開催前アンケートと開催後アンケートの回答人数は異なります。ご了承ください。

      問9グラフ
      「現在取り組んでいるものも含めて、あなたが今後取り組みたいと思う
      「エシカル消費」は何ですか。(複数回答可)」という問いに対する開催前後の回答結果


    • 開催前に実施したアンケートでは「あなたが買い物をする際、1.価格 2.環境への配慮 3.社会への配慮 4.人への配慮 5.地域への配慮 6.生物多様性への配慮の6項目で、どのような優先度をつけていますか。優先度が高い順に番号(1~6)の記入をお願いします。」という問いに対して、「1.価格」の優先度を1位とした方が64%で最も多いという結果でした。

      開催後に実施したアンケートでも同様の質問をしたところ、「価格」を優先度1位とした方が最も多いという結果は変わらないものの、その割合は42%へ減少しており、「環境への配慮」や「地域への配慮」を優先度1位とした方が増加しており、セミナーを受講したことにより意識の変化があったと考えられます。

      なお、開催前アンケートと開催後アンケートの回答人数は異なります。ご了承ください。

      問10グラフ
      「あなたが買い物をする際、1.価格 2.環境への配慮 3.社会への配慮 4.人への配慮 5.地域への配慮 6.生物多様性への配慮の
      6項目で、どのような優先度をつけていますか。優先度が高い順に番号(1~6)の記入をお願いします。」
      という問いに対する開催前後の回答結果(カッコ内が開催前の結果)


    • セミナーについて、その他にも以下のようなご意見をいただきました。

      〇講演者の皆さまが、世の中を変えようと頑張っておられていて素晴らしかったです。
      〇パネルディスカッションでのモデレーターの方の仕切りが素晴らしかったです。
      〇外出が難しくなった高齢者にとって、オンラインでのセミナーは知識を得る機会と喜んでいます。
      〇時間が少し長かったと思います。90分から120分くらいで、途中休憩が10分程度あると良いなと思いました。など
       
      開催後アンケートにご協力いただき、ありがとうございました。

    お問合せ先

    消費・安全部消費生活課

    担当者:消費者対応班
    代表:052-201-7271(内線2807)
    ダイヤルイン:052-223-4651

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