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中国四国農政局

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    フォトレポート(愛媛県)令和5年度

    愛媛県拠点が携わった農林水産施策(会議、イベント等)や農山漁村の風景などを紹介しています。

    令和5年度 |9月8月7月6月5月4月

    これまでのフォトレポート
    フォトレポート(愛媛県)令和4年度令和3年度令和2年度令和元年度

    9月

    樹々との対話でうまいかんきつを作る

    • 撮影場所:愛媛県四国中央市
    • 撮影日:令和5年9月14日

    鈴木氏(左)との意見交換の様子
    鈴木氏(左)との意見交換の様子

    温州みかんのでき具合を確認する鈴木氏
    温州みかんのでき具合を確認する鈴木氏

    四国中央市でかんきつと米を栽培している有限会社果山園(かざんえん)代表の鈴木登雄氏と意見交換を行いました。

    同社のかんきつは、除草剤の使用を最小限に抑え、有機質肥料を使用して化学肥料を削減するとともに、糖度上昇を目的にマルチ栽培を導入しています。また、収穫した果実はウェブサイトやSNSを活用して、直接、消費者に届けるほか、「みかんの自動販売機」を設置して気軽に購入できる工夫もしています。

    同氏は、「マルチの敷設や樹々の状況を一本ずつ観察して水分量を調整することは大変な労力が必要ですが、お客様に喜んでいただくために、量より質(味)を追求しています。」とにこやかに語られていました。

    なお、同氏は地元の小学生を対象に、農業の良さを伝える農業体験活動も行っているとのことです。


    薬用作物で6次産業化

    • 撮影場所:愛媛県西予市
    • 撮影日:令和5年9月14日

    川西さん夫婦と販売商品
    川西さん夫婦と販売商品

    薬用作物栽培状況(川西さん提供)
    薬用作物栽培状況(川西さん提供)

    西予市三瓶町の川西高司・美楠子夫妻は、薬用作物を約11アール、かんきつを約80アール栽培しており、トウキ茶や化粧品など薬用作物の6次産業化にも取り組んでいます。

    「農作業で肌荒れした母親の手が心に残っている。農業を頑張る女性を応援したいという思いから化粧品開発を始めた。」と話す高司さんは、皮膚の炎症を鎮静化し肉芽形成を促進する作用がある薬用作物をベースに、宇和海産パールと野村町産シルクをエキス化して配合。香りや使い心地などは美楠子さんの意見を積極的に取り入れ、「四国西予ジオパーク」の海(パール)・里(シルク)・山(薬用作物)をイメージした化粧品を開発しました。

    高司さんは、「これからも新しい薬用作物を栽培し、新しい商品を開発して健康を支える手助けをすることが喜びです。」と話されていました。


    高原トマトの産地維持に向けた取組

    • 撮影場所:愛媛県久万高原町
    • 撮影日:令和5年9月11日

    研修生(右)との意見交換の様子
    研修生(右)との意見交換の様子

    ハウス内のトマトの様子
    ハウス内のトマトの様子

    夏季冷涼な気候を活かしたトマトの産地である久万高原町では、農家の高齢化が進み、担い手不足が課題となっています。

    その課題を解決するため、久万農業公園研修センターでは2年間の研修により、施設園芸の実習、経営者として必要な農業簿記等の習得等を行っています。研修の修了者には、新規就農の際に必要な初期費用の一部が補助金として町から支給されるなど、手厚いサポートが行われています。県外から来た研修生は、「研修修了後はこの地でおいしいトマトを育てたい」と力強く話されていました。

    同センターが設立された平成10年度から現在までに研修修了後45名が定住し、うち32名が就農されています。また、トマト農家としてだけではなく、地域の担い手としても活躍されているとのことです。

    東温市内外のどてかぼちゃが勢ぞろい!

    • 撮影場所:愛媛県東温市
    • 撮影日:令和5年9月10日

    展示されたどてかぼちゃを見る来場者
    展示されたどてかぼちゃを見る来場者

    どてかぼちゃと一緒にはい、チーズ!
    どてかぼちゃと一緒にはい、チーズ!

    令和5年9月10日、東温市のレスパスシティ駐車場にて、第38回どてかぼちゃカーニバルが開催されました。どてかぼちゃ(飼料用の巨大かぼちゃ)のコンテストは全国各地で開催されていますが、日本で初めて開催したのは重信町農業後継者協議会(現東温市青年農業者協議会)です。

    本イベントは、1985年から開催されていますが、ここ数年は、コロナ禍により中止や限定開催となっており、通常開催は4年ぶりとなりました。

    約120個ものどてかぼちゃが並ぶ会場では、かぼちゃタワーや重量当て、もちまきなどの催しが行われ、表彰式では、最重量の東温市長賞を始めとした受賞者が発表されるたびに会場が歓声に包まれました。

    閉会式では、東温市青年農業者協議会副会長が「今後もこういった催しを作り上げていきたい。」と抱負を述べられていました。


    中学生が地域の方々と野菜苗の植え付け

    • 撮影場所:愛媛県新居浜市
    • 撮影日:令和5年9月7日

    地域の方々との準備の様子
    地域の方々との準備の様子

    野菜苗の植え付け作業
    野菜苗の植え付け作業

    9 月7日、新居浜市立別子中学校の全校生徒19名と地域の方々が土を耕し、白菜、キャベツ、大根などの野菜苗を植え付けました。

    同校が別子ファームと名付けているこの活動は、地域の方々と一緒になって野菜を作ることで、地域の活性化と別子山地域の認知度向上を目的として、4年前に生徒の発案により始まりました。

    この日、作業に参加した生徒は、「この取組を始めてから、地域の方々との交流も深まり、たくさんの人の協力で野菜が育つことに感謝しています。初めは分からないことばかりでしたが、地域の方々のおかげで年々スキルも上がって野菜が大きく育った時には充実感で一杯です。」と、額に汗しながら笑顔で話していました。

    なお、この日植え付けた野菜苗は11月に収穫して販売会を開催し、地域の方を始め、広く市民の方々にも食べていただくこととしています。

    8月

    観光梨園、収穫順調

    • 撮影場所:愛媛県大洲市
    • 撮影日:令和5年8月29日

    袋掛けされた梨
    袋掛けされた梨

    国道沿いに設けられた直売所
    国道沿いに設けられた直売所

    愛媛県内有数の梨どころ大洲市では、多くの観光農園が8月上旬から開園し、猛暑にもかかわらず家族連れなどでにぎわっています。

    そのうちの一つ、幸野観光なし園では「安心できる美味しい果物作り」をモットーに、幸水・豊水・あきづき・新高・豊月などの梨を約3ヘクタールの園地で栽培し、梨狩りのほか、ネットや自社直売所・JA産直市でも販売しています。同園では、梨を害虫や病気から守るため袋掛け栽培しており、冬場には土づくりのために堆肥も投入しています。

    同園の幸野さんによると、今年は、5月以降天候に恵まれたことから、玉太りが良く糖度も高く仕上がっているので、できるだけたくさんの人においしい梨を食べて欲しいとのことです。

    今後、台風が来ないことを祈りながら収穫は10月中旬頃まで続く予定です。

    無農薬・無化学肥料栽培にこだわって茶園経営

    • 撮影場所:愛媛県四国中央市
    • 撮影日:令和5年8月23日

    大西氏(左)との意見交換の様子
    大西氏(左)との意見交換の様子

    急傾斜地に広がる茶畑
    急傾斜地に広がる茶畑

    四国中央市新宮町は県内でも有数のお茶どころとして知られていますが、その標高約350メートルの山間地で茶栽培を行っている、大西茶園代表の大西嘉一郎氏と意見交換を行いました。

    大西茶園では、昭和58年から農薬と化学肥料を使用せず、堆肥や茅(かや)などを使い環境に優しいお茶の栽培に取り組み、製茶から販売までを一貫して行う「自園自製」のお茶づくりを行っています。また、急傾斜地の標高差をいかし、同じ品種でも標高の低いところから高いところまで順番に収穫を行うことで、効率的な作業体系を確立しています。

    少子高齢化による人手不足のため、収穫最盛期における労働力不足が懸念されるところですが、同氏は「現状の栽培面積をなんとか維持しながら、魅力ある商品を生み出して、大西茶園のファンを増やしていきたい。」と静かに力強く語られていました。


    農福連携でキクラゲ栽培

    • 撮影場所:愛媛県内子町
    • 撮影日:令和5年8月2日

    作業の様子(和光ワールド提供)
    作業の様子(和光ワールド提供)

    きくらげ農場
    きくらげ農場

    株式会社和光ワールドでは、「誇れる産品を農場からテーブルへ」を理念に誰もが活躍できる地域社会を目指し、3年前から農福連携により栽培した、きくらげを生産しています。
     
    現在は、8名の障害を持った方がきくらげ栽培すべての工程に携わり、生産が行われています。 

    今回は触法者の雇用先確保に向けて、愛媛県拠点が、同社と松山刑務所とのマッチングを行い、職場体験の受入れや栽培技術指導の相談にも乗っていただきました。 

    今後同社では、農福連携できくらげ栽培を確立させることで、一人でも多くの方々のやりがいにつながる活躍の場、人とつながる居場所として、地域の課題解決に地域とともに取り組む意向です。また、同様の取組を他県にも展開していく予定です。 

    7月

    巨大瓢箪(ひょうたん)に出会う

    • 撮影場所:愛媛県西条市
    • 撮影日:令和5年7月28日

    大きく育つ瓢箪と安倍氏
    大きく育つ瓢箪と安倍氏

    自慢の作品が並ぶ室内
    自慢の作品が並ぶ室内

    西条市丹原町の農道を走っていると、突然、巨大な瓢箪がぶら下がった畑が目に飛び込んできました。この瓢箪は、安倍勉氏が30年程前から栽培されているもので、最も大きな瓢箪は高さ110センチ、胴回り165センチ、重さは60キロもあります。

    同氏はNPO法人全日本愛瓢(あいひょう)会の理事を務められており、名誉総裁の秋篠宮皇嗣殿下を迎え、毎年行われる展示会の審査員長もされているとのことです。

    瓢箪の年間栽培作業としては、1月末頃にハウスで種をまき、3月中旬頃畑に定植し、9月中旬頃に収穫となります。その後は、水槽の水に漬けて内部を腐らせ、中身を全て抜く作業等を行いますが、やはり長年の経験と手間暇をかけなければ良いものはできないそうです。

    「いつかは胴回りが2メートル以上の瓢箪を作る。」を夢に、大ベテランとなった今でも、同氏の飽くなき探究心はとどまるところを知りません。


    猛暑の五十崎(いかざき)に集った農業高校生達が発表会で熱い意見を

    • 撮影場所:愛媛県内子町
    • 撮影日:令和5年7月26日

    熱弁を振るう発表者
    熱弁を振るう発表者

    授賞式の様子
    授賞式の様子

    「農Guys農Life~土から離れては生きられぬ~」をスローガンに、愛媛県学校農業クラブ連盟は、令和5年7月25日及び26日、喜多郡内子町の五十崎自治センターにおいて、令和5年度第1回各種発表県大会を開催しました。

    大会では、県内の農業関連学科を設置する高校13校からそれぞれの代表が集まり、意見発表、プロジェクト発表の分野で日頃の学習成果を発表しました。各種発表の最優秀受賞校は、8月23日及び24日に香川県で開催される四国大会に出場し、全国大会を目指します。

    各分野類別の最優秀受賞校は以下のとおり。

    意見発表分野1類:野村高校  2類:南宇和高校 3類:北宇和高校三間分校
    プロジェクト発表分野1類:丹原高校  2類:大洲農業高校  3類:伊予農業高校


    久万高原町産ホップを地ビールに~原料ホップ収穫される~

    • 撮影場所:愛媛県久万高原町
    • 撮影日:令和5年7月26日

    ホップを収穫する生島氏
    ホップを収穫する生島氏

    収穫したホップ
    収穫したホップ

    水口酒造株式会社は、久万高原町の一般社団法人ゆりラボと連携し、この夏、久万高原町産ホップのみを使ったクラフトビールを製造・発売する予定です。

    7月26日、水口酒造は、昨年度まで地域おこし協力隊員として活躍されていた生島氏のほ場において、上記ビールに使用するホップの収穫会を開催しました。

    同社の水口専務取締役は、「弊社の酒は地元原料の使用を基本としているが、日本酒と違いビールは地元原料の入手が困難だった。地元でホップが栽培されたのならば、我々が消費者の元に届けたいと思った。将来、必要量が入手できるようになれば、全ビールに地元産ホップを使いたい。」と語られていました。

    また、生産者の生島氏は、「ホップが当町の特産品の1つになればよい。また、人とのつながりなど、広がりを大事にしたい。」と意気込んでいました。

    【関連URL】
    「ホップ栽培に挑戦しています」(令和4年7月12日フォトレポートの記事)
    https://www.maff.go.jp/chushi/nousei/ehime/photo/photo-r4.html#s220712


    純国産鶏と直販にこだわって経営を改善

    • 撮影場所:愛媛県四国中央市
    • 撮影日:令和5年7月11日

    みどり認定のチラシに目を通す熊野
    みどり認定のチラシに目を通す熊野氏

    たまご専門店の外観
    たまご専門店の外観

    愛媛県拠点は、鶏卵の直販体制を整備し、同業他社との差別化を図った経営を行っている、有限会社熊野養鶏の代表取締役熊野憲之氏と意見交換を行いました。

    同社では、商標登録した自社ブランドの鶏卵を自動販売機などで直販しています。また、それらを使用した加工品の販売や、採れたて卵を使った料理を提供する食堂を併設した「たまご専門店」も経営しています。

    就農当初、自らが鶏卵の販売価格を決められない状況に危機感を抱き、純国産鶏「もみじ」の導入と直販へのシフトにより経営を安定化させてきたそうです。

    「直販なので販売価格は自由に決められるものの、消費者の生産費に対する理解が一層進まなければ適正な価格まで上げることは難しい。今は大変な状況ですが、これからもこだわりを持って頑張りたい。」と同氏は力を込めて語られていました。


    えひめ農業未来カレッジ(愛媛県立農業大学校)への施策説明

    • 撮影場所:愛媛県松山市
    • 撮影日:令和5年7月11日

    施策説明の様子
    施策説明の様子

    説明を聞く総合農学科の学生
    説明を聞く総合農学科の学生

    令和5年7月11日、愛媛県拠点は、えひめ農業未来カレッジ(愛媛県立農業大学校)において、日本の食料事情やみどりの食料システム戦略などについて説明を行いました。

    愛媛県立農業大学校は、今年度からサブネームを「えひめ農業未来カレッジ」とし、農業DX人材の育成に取り組んでおり、農業経営に必要な専門的知識・技術を身につけ、社会情勢の変化に対応できる視野と創造力・適応力を持った人材の育成を図っています。その中で、農業の現状並びに農林水産省が果たすべき役割及びその施策について、理解を深めてもらうため、総合農学科の2年生35名を対象に説明を行いました。

    学生からは、「みどりの食料システム戦略を学べて良かった」、「農業従事者の高齢化が進んでいることがわかった」などの感想が寄せられました。


    愛媛県立伊予農業高等学校への施策説明

    • 撮影場所:愛媛県伊予市
    • 撮影日:令和5年7月5日

    真剣に説明を聞く生徒たち
    真剣に説明を聞く生徒たち

    講師と意見交換
    講師と意見交換

    令和5年7月5日、愛媛県拠点は、愛媛県立伊予農業高等学校生物工学科1年生40名に対し、「みどりの食料システム戦略」について説明を行いました。

    同校は、「徳・知・体の調和のとれた人格の完成をめざし、民主的な国家及び国際社会の有為な形成者となるにふさわしい人間力を培い、豊かな人間性や自ら学び自ら考えるなど生きる力を備えた心身ともに健全な生徒の育成を期する」を教育方針に、「地域社会に溶け込み、地域と一体となった教育の推進」を指導目標として、平成30年に100周年を迎えた歴史のある伝統校で、中予地区唯一の農業専門高校です。

    意見交換では生徒から、「将来就農したいと思っている。その際は有機農業に取り組んでみたい」と力強い発言がありました。また、担任の先生からは、「生徒たちには少し難しい内容だと思いますが、これからの授業や、社会に出てから徐々に分かってくると思います。」と感想を述べられました。


    農業高校生がアイガモを水田に放つ

    • 撮影場所:愛媛県伊予市
    • 撮影日:令和5年7月3日

    アイガモのヒナを水田へ放飼
    アイガモのヒナを水田へ放飼

    水田で仕事中のアイガモ集団
    水田で仕事中のアイガモ集団

    愛媛県立伊予農業高等学校では、20年位前からアイガモ農法による水稲栽培を通して環境に対する意識の向上を図っています。

    7月3日、生物工学科の1年生40名は、先生からアイガモのヒナを1羽ずつ受け取り、「ヒノヒカリ」を田植した水田36アールに放しました。初めてアイガモを手にした生徒から、「かわいい」という声が上がっていました。

    アイガモは、水稲の穂が出てくる8月下旬頃まで水田を泳ぎ回り、害虫やジャンボタニシ、雑草を食べ、水かきで土をかき混ぜてくれるおかげで、根から酸素が吸収されやすくなります。また、アイガモのフンが肥料となり、化学肥料や農薬に頼らず、秋にはお米が収穫できる予定です。

    6月

    甘くておいしいエコラブスイカの収穫

    • 撮影場所:愛媛県大洲市
    • 撮影日:令和5年6月27日

    大きく育ったエコラブスイカ
    大きく育ったエコラブスイカ

     収穫適期を見定める井上氏
     収穫適期を見定める井上氏

    愛媛県内有数のスイカの産地、大洲市で「エコラブスイカ」の収穫が終盤をむかえています。

    大洲市では、11戸の農家が、盆地特有の寒暖の差を生かし、農薬の使用を極力減らして栽培したスイカのうち、糖度が11.5度以上あるものを、JA愛媛たいきの独自ブランド「エコラブスイカ」として出荷しています。

    東大洲地区にある井上氏の大型トンネルの畑では、5月下旬から収穫が始まり、大きいもので重さ10キロ程に育ったスイカを次々に収穫しています。また、今年は天候に恵まれ例年以上に糖度も高く、14度を超えるものもあったということです。

    JA愛媛たいきによると、収穫は7月上旬ごろまで続き、出荷量は約260トン。主に県内向けに出荷されているということです。


    愛南マダイ応援隊の活動

    • 撮影場所:愛媛県松山市
    • 撮影日:令和5年6月21日、6月24日

    ミーティングの様子
    ミーティングの様子

    土曜夜市で販売するフルーツポンチ
    土曜夜市で販売するフルーツポンチ

    学校法人松山大学では、新型コロナウイルス感染症の影響で、愛媛県愛南町の養殖まだいの需要が落ち込んでいる問題を受け、2020年に「愛南マダイ応援隊」を学生が立上げ、愛南町の魅力を取材し、撮影した動画を用いてSNSで発信し、全国への需要喚起に取り組んでいます。

    今年2月、一般社団法人全国農協観光協会が主催する「第3回学生地域づくり・交流大賞」において2年連続優秀賞を獲得するなど、コロナ禍でも継続して愛南町を元気にする様々な活動を続け、立上げから4年目を迎える本年は、養殖まだいに限らず、愛南町特産の「愛南ゴールド(河内晩柑)」にも取組を広げています。

    現在、26名の学生が活動しており、週一回のミーティングを行っています。今回のミーティングでは、土曜夜市で販売する「愛南ゴールド(河内晩柑)」を使ったフルーツポンチについて、話合いが行われました。

    今後は、8月に愛南町において、まだい養殖の現場見学や「愛南ゴールド(河内晩柑)」を使ったゼリーの作成体験などのフィールドワークを行い、応援隊のチームワークを深めて、愛南町の更なる魅力発見に繋げる予定です。


    愛媛県立大洲農業高等学校への施策説明

    • 撮影場所:愛媛県大洲市
    • 撮影日:令和5年6月21日

    宮本地方参事官による講義の様子
    宮本地方参事官による講義の様子

    熱心に講義を聞く生徒
    熱心に講義を聞く生徒

    令和5年6月21日、愛媛県拠点は愛媛県立大洲農業高等学校生産科学科3年生32名に対し、みどりの食料システム戦略等の農業政策を知ってもらって、今後の農林水産業の展開に関心を持ってもらうことを目的とした出張講座を行いました。

    同校は、来年度には、創立100周年を迎える歴史と伝統のある学校です。

    農業専門高校として、様々な関係機関と連携した取組を行い、地域との絆を深めながら、作物を作り、花を育て、新しい技術を取り入れた、科学的・効率的な農業を学んでいます。

    講義を聞いた生徒からは「有機農産物の良さを、消費者側にもっと知ってもらう必要がある」、「SNSを利用して本戦略を発信し、若い世代へ理解してもらうことが大切」、「有機農業に興味はあるが、我が家でぶどうを栽培しており、農薬を使わず果樹を栽培するのは無理だと思う」などの感想が出されました。


    宇和海のシラス漁、最盛期を迎える

    • 撮影場所:愛媛県伊方町
    • 撮影日:令和5年6月21日

    夜明けとともに出漁(朝日共販提供)
    夜明けとともに出漁(朝日共販提供)

    水揚げされたしらす(朝日共販提供)
    水揚げされたしらす(朝日共販提供)

    四国の最西端に位置する佐田岬半島のほぼ中間、伊方町瀬戸地区に所在する朝日共販株式会社では、「シラス加工品」の原材料となる、シラス(イワシの稚魚)漁が最盛期を迎えています。

    シラスの漁場は同社の目の前に広がる宇和海。2隻の船の間に張った約200メートルのひき網でシラスを捕らえ運搬船に移し、加工場近くの港に水揚げして直ちに釜で茹であげます。

    同社代表取締役社長の福島氏によると、「シラス漁はシンプルで鮮度が命。漁から「釜あげしらす」になるまでに最短30分。昔は「ちりめん(乾燥したシラス)」が主力でしたが、現在は加工・冷凍技術や流通網の進歩、消費者の嗜好の変化により「釜あげしらす」が主流になっています。」とのことです。

    宇和海のシラス漁は3月頃から始まり、翌年1月末まで続きます。


    令和4年度未来につながる持続可能な農業推進コンクール(GAP部門)表彰式を開催しました

    • 撮影場所:愛媛県愛南町
    • 撮影日:令和5年6月20日

    受賞した農業科の生徒たち
    受賞した農業科の生徒たち

    中国四国農政局及川次長による食料・農業・農村基本法見直しに関する授業
    中国四国農政局及川次長による食料・農業・農村基本法見直しに関する授業

    中国四国農政局は、6月20日、愛媛県立南宇和高等学校(以下「南宇和高校」という。)において、「令和4年度未来につながる持続可能な農業推進コンクール」に係る中国四国農政局長賞の表彰式を開催しました。

    受賞された南宇和高校は、平成30年4月に、かんきつでは高校生初のGLOBALG.A.P.の認証を取得しており、その後も、帳簿の電子化による書類管理の簡素化や、電子化したマニュアルの共有による上級生からのスムースな引継ぎなど、継続と生産効率の向上に向けた取組を行っているほか、地域内外にGAPの取組を情報発信しています。

    代表の生徒は、「これからも農業振興につながる取組を積極的に行っていきたい。」と抱負を述べました。

    表彰式後は、中国四国農政局及川次長による食料・農業・農村基本法見直しに関する授業が行われ、農業科3年生の生徒13名は、真剣な表情で話に聞き入っていました。

    【関連URL】
    (プレスリリース)令和4年度中国四国地域未来につながる持続可能な農業推進コンクール中国四国農政局長賞表彰式(愛媛県立南宇和高等学校)の開催について
    https://www.maff.go.jp/chushi/press/se_kankyo/230608.html


    泥だらけになりながら田植えに挑戦

    • 撮影場所:愛媛県大洲市
    • 撮影日:令和5年6月17日

    目安のひもに沿って並び田植えに挑戦
    目安のひもに沿って並び田植えに挑戦

    泥の感触を楽しみながらマンツーマンでレッスン
    泥の感触を楽しみながらマンツーマンでレッスン

    愛媛県立大洲農業高等学校の生徒が指導者となって、小学生と体験学習を行う「大農うきうきわくわくスクール」が6月17日に開校しました。

    初回の今回は田植え、小学2年生14人と高校生20人ほどが参加。小学生一人に高校生一人がついて、マンツーマンで手植えに挑戦しました。

    最初はお互い緊張気味で、「足が抜けん、田植えって大変だぁ」と悪戦苦闘でしたが、コツをつかむとどんどん上達し、「だいぶできた、早くおいしくなーれ」と歓声が上がりました。

    子どもたちは、日頃できない自然とのふれあいを体験し、笑い声と笑顔の絶えない一日となりました。

    今年のスクールは全5回開かれ、この後、ピザや乳酸菌飲料、お弁当作りのほか、稲刈り体験などが行われる予定です。


    愛媛県立西条農業高等学校への施策説明

    • 撮影場所:愛媛県西条市
    • 撮影日:令和5年6月14日

    講義の様子
    講義の様子

    講義についての感想発表
    講義についての感想発表

    令和5年6月14日、愛媛県拠点は愛媛県立西条農業高等学校において、「みどりの食料システム戦略」について説明を行いました。

    西条農業高等学校は、地域に根ざし地域と連携した農業教育を推進し、地域資源を活かした農業の発展や、地域産業の活性化に寄与できるスペシャリストとして必要な力を育成しています。その中で、将来、農業の担い手や指導者として主役となる高校生に、同戦略の理解を深めてもらうため、野菜専攻及び果樹専攻の2年生16名を対象に施策説明を行いました。

    生徒からは「環境に配慮した良い戦略だが、農家の負担が大きいと感じる」、「若い世代にはネットやSNSを利用した情報発信が効果的」などの感想が寄せられました。


    初夏の味「唐川びわ」が収穫最盛期

    • 撮影場所:愛媛県伊予市
    • 撮影日:令和5年6月14日

    「唐川びわ」を収穫する芳岡氏
    「唐川びわ」を収穫する芳岡氏

    収穫された「唐川びわ」の選別作業
    収穫された「唐川びわ」の選別作業

    伊予市唐川地区の山間で「唐川びわ」の収穫が最盛期を迎えました。

    同地区のびわの栽培は約200年前に始まり、品種改良を重ねて品質向上を目指した結果、大玉で肉厚な果肉が特徴の「唐川びわ」が生まれました。平成28年には「ますます、いよし。ブランド」として伊予市のブランド認定品になっています。

    同地区でびわ栽培を続ける農家の芳岡氏によると、今年は寒波の影響で収穫量は少ないが品質は上々とのこと。6月末まで毎日収穫して、主に地元農協へ出荷しており、伊予市内の産直市にも出荷をしているそうです。

    同氏は「おいしい唐川びわを食べてください」と笑顔で話されていました。


    高原でキャベツが丸々と太っています!

    • 撮影場所:愛媛県砥部町
    • 撮影日:令和5年6月14日

    斜面にぎっしりと育った高原キャベツ
    斜面にぎっしりと育った高原キャベツ

    収穫する農園の方々と収穫したキャベツ
    収穫する農園の方々と収穫したキャベツ

    砥部町広田地区の満穂(みつほ)では、5月末からキャベツの収穫が始まっており、7月いっぱいまで収穫されるそうで、撮影当日も各所で丸々と太ったキャベツが、ほ場一面を埋め尽くす光景が見受けられました。

    広田地区では、標高500メートルという夏でも冷涼な気候や昼夜の寒暖差を活かした高原野菜が栽培されており、それらの野菜は、甘みが増すことや他産地との出荷時期の違いなどの特徴を持っています。
    また、栽培においても、土に茅(かや)を混ぜ込むなど、土作りの工夫をしています。

    西岡農園の西岡弘安氏は、「昼夜の寒暖差があるので、甘みのあるおいしいキャベツになる。」と、自信に満ちた表情で語られていました。


    豊かなむらづくり全国表彰事業の現地調査

    • 撮影場所:愛媛県西予市
    • 撮影日:令和5年6月9日

    取組主体の百姓百品グループからの説明
    取組主体の百姓百品グループからの説明

    百姓百品直売所での説明百姓百品直売所での説明

    中国四国農政局は、6月9日、西予市野村支所において「豊かなむらづくり全国表彰事業」における現地調査を実施しました。

    この事業は昭和54年度から実施されており、毎年、11月23日の勤労感謝の日を中心に開催される「農林水産祭」において表彰を行うものです。むらづくり活動の全国的な展開を助長し、地域の連帯感の醸成、コミュニティ機能の強化を図り、農山漁村の健全な発展に資することを目的としています。

    本年度、愛媛県から「百姓百品グループ」の推薦があり、中国四国農政局むらづくり審査会における農林水産大臣賞及び中国四国農政局長賞選定の審査のための現地調査が実施され、取組概要の説明や、ほ場・出荷施設等の現地視察の後、グループと意見交換を行いました。


    砕石場生まれの堆肥で儲かる農業を応援します

    • 撮影場所:愛媛県新居浜市
    • 撮影日:令和5年6月1日

    クリンカアッシュを手にする岡氏(手前)
    クリンカアッシュを手にする岡氏(手前)

    堆肥プラントとできた堆肥
    堆肥プラントとできた堆肥

    新居浜市で砕石の製造販売を行っている西日本砕石株式会社が、愛媛大学との共同研究により、火力発電所で発生する廃棄物「クリンカアッシュ」(石炭灰)と、飲料製造工場で廃棄されていた窒素成分や栄養価の高い茶殻を混ぜて発酵させ、有機JAS資材に適合した堆肥の製造に成功しました。

    昨年には、念願の堆肥プラントを完成させ、製造能力が大幅にアップし利用者の要望に応じられるようになりました。

    同社代表取締役の岡氏は、「砕石事業で培った技術や設備等を活用できることから、多くの同業者に堆肥事業を広めたい。また、持続可能な儲かる農業にもつながれば。」と今後への期待を語られていました。

    5月

    樫谷棚田でオーナーによる田植え

    • 撮影場所:愛媛県大洲市
    • 撮影日:令和5年5月29日

    田植えを終えた棚田
    田植えを終えた棚田

    オーナー田ごとに設置されたプラカード
    オーナー田ごとに設置されたプラカード

    指定棚田地域の一つである大洲市戒川地区の「樫谷(かしだに)棚田」で、5月26日から5月29日にかけて棚田オーナー、トラスト関係者約120名による田植えが行われました。

    樫谷は標高約500メートルにあり、すり鉢状で奥行きのある景観から「天空の隠れ里」と呼ばれています。樫谷の棚田は約3ヘクタールで257枚の水田があり、樫谷棚田保存会代表の城本氏によると、昔は水を確保しながら作業を進めるため、棚田すべての田植えが終了するには約1か月近くかかったとのこと。今年は、残り数枚ですべての田植えが終了する予定です。

    このあとは、10月の棚田オーナー、トラスト会員による収穫体験に向け、保存会を中心に大切にお世話を続けていくと話されていました。

    愛媛・南予地域の現地視察

    • 撮影場所:愛媛県愛南町、宇和島市、西予市
    • 撮影日:令和5年5月18日、19日

    代表から出荷作業の説明を受ける農政局長(右)
    代表から出荷作業の説明を受ける農政局長(右)

    玉津地区の復旧現場で市職員の説明を受ける様子
    玉津地区の復旧現場で市職員の説明を受ける様子

    令和5年5月18、19日、山本中国四国農政局長が愛媛県南予地域でかんきつ生産、畜産経営に関する現地視察及び意見交換を行いました。

    愛南町では、町の特産品である河内晩柑を生産する「株式会社みかん職人武田屋」で、選果・出荷作業の見学後、減農薬栽培や6次産業化に取り組みながら生産規模を拡大している現状の説明を受け意見交換を行いました。

    愛南町長とは、食料・農業・農村基本法や河内晩柑の欧州輸出に向けた取組等についての意見交換を行いました。

    宇和島市では、西日本豪雨で被災した玉津地区で、「再編復旧」や「原形復旧」の現場等の視察を行った後、「株式会社玉津柑橘倶楽部」において、事業の進捗状況や課題等について、意見を交わしました。

    また、西予市では、生産から販売までデジタル技術を活用した畜産業を営む「株式会社ゆうぼく」で、経営現状や課題等について、意見交換を行いました。


    水田農業の高収益化・省力化を目指して

    • 撮影場所:愛媛県西条市
    • 撮影日:令和5年5月18日

    意欲的に水田農業を語る井上氏(右)
    意欲的に水田農業を語る井上氏(右)

    収穫を迎えるたまねぎ
    収穫を迎えるたまねぎ

    現在、水田農業の高収益化を進めることで、農業・農村の活性化や担い手の確保を図っていくことが重要となっています。

    そうした中、県内でも有数の米どころである西条市の禎瑞(ていずい)地区で、大規模経営に取り組んでいる若手農業者の井上雅貴氏と意見交換を行いました。同氏は平成24年に新規就農して以降、米、はだか麦、たまねぎなどを主に栽培しています。

    この地区では農地の区画や農道が広く整備されているため、大型機械の導入による農作業の省力化が図られており、高齢の方も一緒になって農業に取り組んでいます。

    同氏は「これからも地区内の若手農業者が中心となって、地域の農業を守っていきたい。今後、低コストで効率の良い農機具が開発されることを期待しています」と将来への可能性を笑顔で語られていました。


    「はだか麦」の収穫が最盛期を迎える

    • 撮影場所:愛媛県松前町
    • 撮影日:令和5年5月15日

    収穫期を迎えた「はだか麦」
    収穫期を迎えた「はだか麦」

    「はだか麦」の収穫作業
    「はだか麦」の収穫作業

    愛媛県内では、5月中旬から「はだか麦」の収穫が最盛期を迎えており、生産者は収穫作業に追われています。 

    令和4年産「はだか麦」は県下で1,480ヘクタール作付けされ、収穫量は昭和62年以降、36年連続日本一を誇っています。令和5年産は好天に恵まれ、平年よりも収穫量が多いと見込まれています。

    撮影した松前町は、令和4年産「はだか麦」の作付面積が234ヘクタールで、愛媛県の「はだか麦」作付面積のうち16パーセントを占める県内有数の産地です。 

    収穫作業は、おおむね5月下旬まで続く見込みです。


    【関連リンク】
    「中国・四国地域麦類の販路拡大等プロジェクト」について


     

    4月

    令和4年度「飼料用米多収日本一」中国四国農政局長賞表彰式

    • 撮影場所:愛媛県大洲市
    • 撮影日:令和5年4月26日

    受賞された山口氏(中央)
    受賞された山口氏(中央)

    表彰式後の意見交換会
    表彰式後の意見交換会

    「飼料用米多収日本一」は、生産技術の面から先進的で他の模範となる飼料用米生産者を表彰し、その成果を広く紹介することで飼料用米生産農家の生産に係る技術水準の向上を図ることを目的として、実施しています。

    「地域の単収からの増収の部」においてこの度、大洲市の山口善裕(よしひろ)氏が中国四国農政局長賞に輝き、JA愛媛たいき総合営農センターにて表彰式を開催しました。

    受賞された山口氏は、平成24年産から飼料用米生産に取り組み、JA愛媛たいき飼料米研究会の一員として、耕種農家と畜産農家との連携や地域の水田農業の維持、食料自給率の向上などに努めており、山口氏は表彰式で「今後も地域の飼料用米の拡大に努めて参ります」と抱負を述べられました。

    式の後に、JA愛媛たいき職員を交え、飼料用米生産の具体的な取組内容や今後の課題などについて意見交換を行いました。


    宇和海に切り立つ段畑で収穫を待つジャガイモ

    • 撮影場所:愛媛県宇和島市
    • 撮影日:令和5年4月13日

    春を迎えた遊子水荷浦の段畑
    春を迎えた遊子水荷浦の段畑

    石垣に囲まれたジャガイモ
    石垣に囲まれたジャガイモ

    令和5年4月、ジャガイモ(ばれいしょ)の葉が茂り青々とした段畑。遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の最も美しい光景です。

    令和4年12月に取材した遊子水荷浦の段畑でジャガイモの収穫を迎えようとしていました。

    収穫を前にジャガイモの様子を見に来られていた生産者は、「1月の雪と寒さにより一部茶色くなった葉もあり収穫は遅れているが、収量は例年並みと思われる。」と少し心配そうでした。
    遊子水荷浦のジャガイモは早堀りジャガイモとして有名で、皮が薄くて柔らかく水分を多く含んでおり、ホクホクとした食感が特徴です。

    生産者は、「先祖代々受け継いだ狭い段畑には愛着があり、来年も美味しいジャガイモを作りながら段畑を大切に守っていきたい。」と話されていました。

      お問合せ先

      愛媛県拠点
      〒790-8519
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