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北海道農政事務所

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「アス→ノウ」プロジェクトの一環として、JAむかわ椿理事からお話を伺いました。

【椿理事が語る「アスリート×農業への挑戦」】

   アスリートは目標に向かって努力し続ける意志が強く、厳しい環境でもやり抜く資質を持っています。しかし、農業は決して甘くはなく、その厳しさを事前に理解しておく必要があります。安易に「農業は素晴らしいからやってみなさい」と勧めることはできず、長所と短所を正しく理解したうえで「それでもやりたい」という強い気持ちを持つ方を応援したいです。

   また、“北海道の農業=スローライフ”というイメージとは大きく異なり、のんびり構えていては生計が成り立たないほど厳しい現実があります。新規就農には多額の資金が必要で、自治体の支援があっても十分とは言えず、多くの就農者が“マイナスからのスタート”になることも珍しくありません。

   さらに北海道では、夏の短い農繁期に一年分の収入を確保しなければならず、精神的な負担も大きいです。北海道で農業をするということは、温暖な地域とは異なるメンタリティが求められます。

   そして、スポーツと農業の両立については、競技レベルによって大きく状況が異なります。高い競技レベルを維持しようとすると、農作業ではトレーニングの代わりにはならず、十分な休養も取りにくいため、現役選手が農業と両立することは現実的ではありません。一方で、学生アスリートや競技引退後に指導者や競技役員としてスポーツに関わりたい人にとっては、農業と相性が良いです。北海道には冬の農閑期があり、その時間を活動に充てることで、「農業を基盤にしながら、冬季はスポーツに携わる」という働き方が可能になるからです。特にウィンタースポーツ経験者にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。

   農業は、泥だらけになるほど忙しいですが、農閑期には自由な時間を持つことができ、人間らしい暮らしを送れる仕事でもあります。農業をしていたからこそ、田舎暮らしであったからこそ、家族と過ごす時間を多く持つことができました。夕日を眺めながら穏やかに過ごせるのも、この仕事ならではだと感じています。


撮影データ

◯撮影年月日:令和8年3月11日(水曜日)
◯撮影場所:むかわ町(JAむかわ会議室)


~JAむかわ 椿 文子理事のご紹介~

   リレハンメル・長野両オリンピックのスケート競技ショートトラック日本代表として世界の舞台に立ちました。現役引退後も日本代表コーチとして後進の指導に力を注がれ、日本スケート界を代表するひとりです。しかし、2011年の東日本大震災を契機に食の安全について深く考えるようになり、実家の農業を継ぐことを決意されました。就農後、2018年の胆振東部地震ではハウスが倒壊するという大きな被害を受けました。それでも近隣農家からの支援や助言を得ながら復旧に取組んだ経験が、農業への覚悟と自信を深めるきっかけになったそうです。現在はJAむかわ理事としての職務も担い、地域の農業にも関わりを広げています。
  また、椿理事には令和6年12月に開催した「女性活躍推進セミナー~農業の未来を共に考える~」にもご出席いただきました。理事からは、JAにおける女性役員登用の取組や、地域農業における女性農業者の役割について、現場の視点から率直なご意見を伺いました。

アスノウ


会議中の椿理事【JAむかわの会議室をお借りしてインタビューを行いました】

会議中の椿理事【農林水産省「アス→ノウ」担当者3名からwebインタビューを受けています】
会議中の椿理事【椿理事の優しい語り口は、厳しさを知るからこそ】

ビニールハウス【インタビュー後、椿理事のほ場を見学させていただきました】

ビニールハウスの春レタス【手入れが行き届いたレタスは収穫期を迎えていました】

ビニールハウスの温度管理【ビニールハウス内の温度は適宜管理されています】

レタスの収穫【新鮮なレタスの収穫は、手早く丁寧に行われています】

ダンボールの組み立て【俊敏にダンボールを組み立てる姿に、アスリートらしさが出ていました】

レタスの収穫【椿理事は競技者時代と変わらず、真摯に農業に向き合っていました】

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