環境に配慮し、水稲や大豆の大規模経営で地域の農業をけん引
有限会社 林農産 代表取締役 林 幸治(はやし こうじ)さん(黒部市)
【取組内容】
経営規模:約90ha(水稲60ha、大豆24ha、ネギ2.4ha、サトイモ1.0ha、丸イモ0.5ha 等)
水稲や大豆、白ネギを計90haで生産する大規模経営を行う。先進的な経営を展開し、地域をけん引してきた取組が評価され、第52回日本農業賞「個別経営の部」で優秀賞に選出された。
家族経営を行っていたが2005年に法人化し、規模を拡大。現在は家族3名(本人・妻・母)と常時雇用の5名の8名で作業を行っている。通年で作業を確保するため白ネギ栽培に乗り出し、現在はサトイモや丸イモなどにも取り組む。
(有)林農産代表取締役の林さん
【お米の生産について】
たい肥等を活用した土づくりと、化学肥料・農薬の使用低減を一体的に行う、環境にやさしい農業に取り組む農業者として、富山県からエコファーマーの認定を受ける。環境保全に配慮した農業を実践し、GAP認証を取得。
お客様からの注文を受けてから精米するため、つきたての新鮮なお米を提供。また要望に応じ、玄米・精米・無洗米と精米具合を選べる。
富山県黒部市という水田農業に適した場所で、環境にも人にも優しいお米づくりに取り組む。
特別栽培米コシヒカリ
てんたかくの稲穂
黒部川の良質な水と、黒部峡谷から吹き出る風“あらせ”による昼夜の寒暖差が、おいしいお米に一役買っている。
昼夜の寒暖差が大きい土地では、昼の間に太陽の光をたっぷりと浴びることにより光合成でデンプンが作られ、夜の低い気温では、栄養を米粒にしっかりと蓄え、甘味の強いモチモチとしたお米が育つ。
農薬や化学肥料を減らし、有機質肥料・牛糞・鶏糞を用いた環境にやさしい農業を目指している。
【さまざまな取り組み】
農作業の負担軽減に向けて、スマート農業を積極的に取り入れる。直進運転を自動化する直進アシスト田植機、農薬散布用のドローン、収量が把握できるコンバイン、作業進捗の管理ができるPCソフトなどを導入する。
ネギの定植の様子
田植えの様子
農福連携の取組も行っており、市内の就労継続支援B型事業所と、白ネギの出荷調整作業、大豆の種子の選別、サトイモの出荷作業を行う。
地元のJAくろべ管内のネギ生産者でつくる部会、黒部秋冬ねぎ生産組合の組合長及びJA富山県青壮年組織協議会の参与を務める。
【栽培作物について】
通年でむらなく作業を確保できるよう、園芸作物にも力を入れている。
お米、蕎麦、丸イモ、サトイモ、ネギ、大豆、ぶどうなど、さまざまな作物を栽培している。
【林農産 ホームページ】
有限会社 林農産|富山県黒部の米販売農家 コシヒカリ・もち米新大正糯を生産直売 (hayashi-nousan.com)
【林農産 Instagram】
@hayashi_nousan.kurobe • Instagram写真と動画
ハウス栽培のぶどう