3.旧事業の効果【事業に至る経緯】
中信平は、2.国営中信平土地改良事業で述べたような水利施設の整備事業によって、地区内の農地への安定的な用水の供給が実現しました。この結果、県下でもトップクラスの穀倉地帯へ変貌するとともに、標高700m前後の畑地帯では準高冷地という地形条件を生かした野菜やりんごの栽培が盛んとなって一大産地を形成するまでに発展しました。さらに高速道路や広域農道などの交通網が整備され、首都圏、中部、京阪神地方の食料供給基地としての重大な役割を担っています。
右のグラフは長野県下におけるほ場整備率の推移を示したものですが、水田の状況を見てみると昭和41年が11%、昭和50年が25%、平成16年が79%と面整備が順調に実施されてきていることがわかります。また当地区について平成16年の状況を見てみると水田は89%、畑は72%であり、県下でも整備が先行して行われ、効率的な農業生産の基盤が整備されています。
また、品目別農業粗生産額の推移をみてみると、長野県全体では昭和50年に対し平成17年は減少していますが、中信平二期地区については、畑かん用水の整備によりその他野菜や果実などの作物に作付け体系が変化したことにより、粗生産額が増加しています。
出典:長野県松本地方事務所
品目別農業粗生産額割合(%)
出典:長野県農林業市町村別統計
品目別作付面積割合の変化(%)
出典:長野県農林業市町村別統計
リンゴの収穫
レタスの収穫






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