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関東農政局

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5.施設の老朽化と合理的な用水配分の必要性【事業に至る経緯】

老朽化の状況

  中信平土地改良事業が完了してすでに30年以上が経過しました。既存の農業用用水施設の中には、亀裂が発生したり、コンクリート内の鉄筋がさびたりと老朽化の著しいものがあり、安全性が低下するとともに維持管理にも多大な労力と経費を要しています。

  これまでに行われてきた事業の効果については3.旧事業の効果で述べましたが、この地の営農を将来にわたり継続し、食料自給率の維持にも寄与していくためには、老朽化したや水路等の施設を適切な時期に更新する必要があり、本地区はまさにその時期を迎えています。

 

梓川頭首工の状況

  完成から50年以上が経過し、コンクリート内の鉄筋の腐食や表層のひび割れなどにより強度の低下が著しい箇所がみられます。今後も損傷が進行した場合、構造的に不安定な状態に陥ってしまう危険性があります。

  また、頭首工に設置されている魚道も、河床の低下により、魚の遡上に支障をきたしている状況にあります。


堰柱摩耗(凍害の影響により表面がはげ落ち、骨材が露出)


魚道(河床低下により遡上できない。)

  

幹線水路の状況

  幹線水路のトンネル内には、コンクリート壁のひび割れや強度低下がみられ、漏水もみつかっています。また、トンネルの背面には空洞ができている箇所もあり、今後もこのような損傷が進行すると、構造物が不安定な状態となる危険性があります。


隧道クラック状況


路側壁クラック状況

 

合理的な用水配分の必要性

  これまでの事業で整備した施設は、広い範囲に設置されているため、各分水施設の配水状況の把握や調整に時間がかかる状況にあります。また、近年の土地利用形態の変化に伴い水需要が集中化してきていることから、適正な用水配分が困難となっています。



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お問合せ先

農村振興部水利整備課
ダイヤルイン:048-740-9836