
梅 R5.6.30
梅雨入りし、蒸し暑い日も多い今日この頃ですが 皆さまは体調を崩したりしていませんか。 「梅雨」の語源は梅の実が熟す頃の雨だから、という説があるそうですが、 その言葉どおり、この時期はお店でもよく梅の実を見かけますね。
先日、和歌山県産と並んで 私の地元 宮城県産の梅が 売られていたので購入してみました。 まだ青い梅ですが、 桃のような とてもよい香りがします。 |
 |
農林水産統計によれば、 令和4年産の梅の都道府県別の収穫量は 東北では、青森県が1,200t、宮城県が1,110t、福島県が823tとなっています。 ちなみに、梅干しで有名な和歌山県は64,400tと、 全国の収穫量96,600tの約7割を占めているそうですよ。
【農林水産省HP 作況調査(果樹)】 令和4年産びわ、おうとう、うめの結果樹面積、収穫量及び出荷量 https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kazyu/ index.html#y5
うちの娘は梅干しが大好物なので いつか我が家でも梅干し作りに挑戦してみたいと思っているのですが、 お天気を見極めて土用干しなどをこなす自信がないので 今年は気軽に仕込める梅シロップを作ることにしました。
 |
梅の実を洗い、 水にしばらくつけてアク抜きしてから 竹串でへたを取ります。 ぽろっと取れて楽しいです。
|
梅と一緒にスパイスを漬けると 「クラフトコーラ」のような味わいになると聞いたので いくつかスパイスも用意してみました。
上がシナモンスティック、 左下がカルダモン、 右下がクローブ。 インド料理屋さんで出される チャイのような、 エキゾチックな香りに 期待が膨らみます。
|
 |

|
アルコールで拭いて 消毒した保存容器に 梅、梅と同量の氷砂糖、 それからスパイスを入れます。 腐敗や発酵を防ぐ効果が あるということで、 お酢も少し加えました。
|
ふた瓶はスパイス入り、 ひと瓶は、スパイスを入れずに 黒酢で漬けてみました。 おいしくできますように。
|
 |
時間をかけてできあがっていく行程を楽しむのも、 梅仕事の醍醐味ですね。 あとは、時々容器をゆすったりしながら ゆっくり梅と氷砂糖がなじむのを待ちたいと思います。
*青梅はおいしそうな香りがしますが、シアン化合物という天然毒素が 含まれており、そのまま食べるのには適していません。ご注意ください。
【農林水産省HP 安全に調理して、梅の美味を楽しみましょう!!】 https://www.maff.go.jp/j/syouan/syoku_anzen/anzen/r0405/ umework.html
令和5年6月30日
味噌 R5.6.23
この間、四国に住む親戚から「麦味噌」をもらったのですが、 普段赤茶色の仙台味噌を食べ慣れている私は、この麦味噌の白さにびっくり。
 |
これがその麦味噌。
|
 |
こちらが仙台味噌。 同じ「味噌」でも、 見た目からしてこんなに違うのですね。 |
米味噌である仙台味噌が大豆に米麹を加えて作られるのに対し、 麦味噌は、大豆に麦麹を加えて作るとのこと。 主に九州や中国、四国地方の一部地域などで生産されているそうです。 (この麦味噌は愛媛県産でした。)
どのように食べるのがよいか分からなかったので、 農林水産省ホームページの「うちの郷土料理」を参考に、 麦味噌のお味噌汁を作ってみました。
農林水産省ホームページ うちの郷土料理 味噌汁(麦味噌)愛媛 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search _menu/menu/miso_shiru_ehime.html
上記のページのレシピにならい、具は油揚げ、里芋、干し椎茸、豆腐、大根。 白い味噌を使ったので当然ですが、できあがりのスープも白いです。
 |
麦の香りと上品な甘みがあって、 すごくほっとする味。 麦の粒々まで、おいしくいただきました。
|
仙台味噌のような熟成期間が長めの赤い米味噌は色が濃く辛口、 麦味噌は麹の歩合が高く甘みがあるのだとか。 見た目だけでなく味もそれぞれ特色があるのですね。 また、熟成期間などの違いによって、麦味噌でも色の濃い種類もあるそうです。 味噌の世界は奥が深いですね。
今は大きめのスーパーやインターネットのお取り寄せなどで 全国の様々な味噌を買うことができますので、 自分の好みの味噌を見つけてみるのも、おもしろいかもしれませんね。
それに、産地の遠い味噌や種類の異なる味噌を合わせると 風味豊かなおいしい「合わせ味噌」になる、とも聞きますので 今度試してみたいと思います。
ちなみに、 我が家で普段愛用している仙台味噌の 私のおすすめの食べ方は 「味噌おにぎり」。 それも焼きおにぎりではなく、 生の味噌をぬったおにぎりです。 味噌の香りや風味を ダイレクトに味わうことができて とてもおいしいです。 |

|
なお、仙台味噌についてもっと知りたくなった方には、 食育ネットとうほく会員である 宮城県味噌醤油工業協同組合のホームページで、 奥州・仙台おもてなし集団 伊達武将隊の伊達政宗公と一緒に 仙台味噌について学べる動画が公開されており、 とても分かりやすいのでおすすめです。 ぜひご覧になってみて下さい。 (個人的には、工場を見学中の政宗公がいい味を出していて、すごく好きです!)
宮城県味噌醤油工業協同組合ホームページ 「政宗公見聞 仙台みその今を知る」 [外部リンク] http://www.omiso.or.jp/pg161.html
令和5年6月23日
食育活動表彰 R5.6.16
今回は「食育活動表彰」についてご紹介します。 農林水産省では食育を推進するあらゆる取組を募集し、その功績を称えるとともに、 全国に展開していくことを目的として「食育活動表彰」を行っています。
【ボランティア部門 食育推進ボランティアの部】 消費・安全局長賞 京津畑自治会(岩手県) *活動期間24年* 郷土料理伝承活動 ~自らの“手弁当”からはじまる集落の活性化・地域づくり~
京津畑自治会では、幅広い世代が参加し、郷土料理をテーマに調理し出展する 「京津畑まつり『食の文化祭』」を毎年開催し、 一関地方に古くから伝わる郷土料理の継承の一旦を担っています。 京津畑はわずか40世帯、人口120人の小集落でありながら、 このお祭りは県内外からの約1,000人もの人でにぎわうそうです。
そして、この「食の文化祭」をきっかけに起業した 郷土食の女性加工グループ「やまあい工房」の活動は 20年間地域に活力をもたらしており、 自治会も継続して支援しているとのこと。 食の文化祭を長年続けていく中で、かつての山里の食が再び脚光を受け、 さらに現代風にアレンジされ、 若者にも「新鮮な食事」として見直されているそうです。 また、「やまあい工房」の皆さんが郷土食を工夫発展させて お弁当や惣菜の加工販売・高齢者世帯への配食サービス、 小中高校への出前講座など、多様な食の活動を行い 地域の活力となっています。
懐かしいふるさとの味を未来につなげる、素晴らしい取組ですね。 受賞された皆さま、関係者の皆さま、おめでとうございます!
受賞結果など詳細については、農林水産省HPに掲載されています。 取組内容が動画でも紹介されていますので ぜひご覧になってみてください。
(農林水産省HP 第7回活動表彰結果) https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/hyousyo/7th/result.html (農林水産省HP 第7回 食育活動表彰 受賞者の取組紹介動画 京津畑自治会) https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/hyousyo/7th/movie.html#kyotsuhata_7
さて、今年度も 第8回目となる食育活動表彰の 募集を開始しました。 優れた取組は 第19回食育推進全国大会 (令和6年6月1日(土曜日)大阪府開催) で表彰される予定です。 これまで続けられてきた活動を振り返る 良い機会にもなりますので 食育活動を行っている皆さま、 奮ってご応募ください。
|
 |
第8回食育活動表彰 【募集締切】 令和 5 年 8 月 31 日(木曜日)必着 【募集対象】 ボランティア部門(都道府県、政令指定都市、大学等の長からの推薦) 教育関係者・事業者部門(自薦及び他薦)
応募方法等詳細については、農林水産省 HP をご覧ください。 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/hyousyo/8th/boshu.html
皆さまのご応募を心からお待ちしております 。
令和5年6月16日
イベント情報 R5.6.9
今回は、「食育ネットとうほく」の会員である 公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)が 6月17日(土曜日)に開催するイベント 「第27回MELONフェスタ みやぎSDGs環境アドベンチャー」 をご紹介します。
 公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)は 緑と水と食をとおして暮らしを考え、地球と地球環境の保全に寄与するために、 多くの市民、知識人、協同組合、企業、団体で作られた環境NGOです。 体を作る大切なごはんを安心して食べ続けられるように、 環境に配慮した「食」と「農」を推進し、学習会や見学会、 農家の方と消費者をつなぐ体験講座などを行っています。
毎年開かれる「MELON会員と市民のつどい~MELONフェスタ~」ですが、 今年は、30周年記念事業「MELONみやぎSDGs環境アドベンチャー」の キックオフイベントとして開催されるそうです。
【MELONみやぎSDGs環境アドベンチャー(第27回MELONフェスタ)】 開 催 日 : 2023年6月17日(土曜日) 11:00~15:30(入退場自由) 開催場所 : せんだいメディアテーク1階オープンスクエア (宮城県仙台市青葉区春日町2-1) 参加対象者 : 一般市民(親子連れ歓迎) *入場料・参加費無料 、入退場自由
ステージプログラムでは
・「みやぎの海~豊かな海のことを知ろう!」 (三陸でとれる魚介類や水産加工品等についてのお話。) ・「みやぎの食~産地の近くで旬を食べよう!」 (セリをはじめ在来作物の紹介、農家の仕事等についてのお話。)
などなど、 食育につながる興味深いミニ講話もたくさん聞くことができます。 その他にも お魚のクイズラリーや、手持ちサイズの「へちまたわし」を作るワークショップ が開かれるほか、来場者プレゼントやお楽しみ抽選もあるそうですよ。 ご家族でお出かけになってみるのも楽しそうですね。
詳しくは、 公益財団法人 みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON) のホームページをご覧ください。 https://www.melon.or.jp/wp/2023/05/11/melonfesta27th/[外部リンク]
令和5年6月9日
6月は食育月間です R5.6.2
食育基本計画において、 毎年6月は「食育月間」と定められています。
「食育」とは、 子どもの頃から様々な経験を通じて 「食」に関する正しい知識や 「食」を選ぶ力を身に付けて 健全な食生活ができる人を育てようというもの。
|
 |

|
栄養バランスに気をつけて 食べることだけではなく、
〇誰かと楽しく食事をすること 〇災害時に備え食品を備蓄すること 〇食品ロスを減らすこと 〇環境に配慮した食べものを選ぶこと 〇農林漁業体験をしてみること 〇ふるさとの味を食べ伝えること
なども「食育」につながります。
|
心もからだも健康で、質の高い生活を送るために この機会に「食べること」について考えてみませんか。
食育月間には、全国各地で食育をテーマとした多くの取組やイベントが実施されます。 東北農政局では、6月29日(木曜日)に
「学ぼう!SDGsと持続可能な食育の推進」
をテーマに、 令和5年度第1回食育セミナーを開催します。 SDGsと食育の関わりやエシカル消費についての 理解を図り、実践に結びつけることを目的に、 東京農業大学副学長 上岡美保氏と 株式会社明治北日本支社栄養士 中屋沙希子氏を 講師に迎え、講演と意見交換を行います。 皆さまのご参加をお待ちしております。
|

|
【テーマ】「学ぼう!SDGsと持続可能な食育の推進」 【開催日時】6月29日(木曜日)13:30~15:30 【開催場所】東北農政局7階会議室(宮城県仙台市青葉区本町3丁目3番1号) 【募集人員】対面参加(先着30名)及びオンライン参加(Zoom:先着100回線) 【申込締切】6月21日(水曜日)*定員になり次第締め切ります。 【開催内容】 (1) 講演1:「SDGsと食育~新しい時代の食育とは~」 講 師:東京農業大学 副学長 上岡美保 氏 (2) 講演2:「未来はみんなでつくるもの やってみよう!SDGs」 講 師:株式会社明治北日本支社食育・エリアマーケティング一課 栄養士 中屋沙希子 氏 (3) 意見交換
[令和5年度第1回食育セミナー」チラシ(PDF : 477KB)
詳しくは、東北農政局ホームページをご覧下さい。 https://www.maff.go.jp/tohoku/press/syouan/syouhiseikatsu/230601.html
また、「東北農政局消費者展示コーナー」 (仙台合同庁舎B棟1階行政情報プラザ内)では 6月1日(木曜日)~30日(金曜日)の期間、食育月間に関する展示を行い、
〇手軽にできる健全な食事例(食品サンプル展示) 〇食品中に含まれる塩分・糖分・油分の量 〇食育とSDGsの関わり 〇持続可能な食を支えるために、私たちが身近で取り組むことができる行動
などについてご紹介します。
 |
こちらは昨年の展示の様子です。 消費者展示コーナーは どなたでも気軽に見学することが できますので、 お近くにおいでの際は ぜひお立ち寄り下さい。 |
東北農政局 消費者展示コーナー https://www.maff.go.jp/tohoku/press/syouan/syouhiseikatsu/230529.html
そのほか、 6月24日(土曜日)~25日(日曜日)には富山県富山市で
第18回食育推進全国大会inとやま 食で心も体も幸せに とやまから広げるウェルビーイング ~未来へつなげよう 幸せの基盤~
が開催されます。
|
 |
第7回食育活動表彰式、食育推進のためのブース展示、 シンポジウム、ステージイベントなどを実施し、 来場者に楽しく食育に対する理解を深めていただくとともに、 オンラインやデジタルツールを活用したイベント等も実施することで、 会場に足を運べなくても全国から大会に参加することができますので 皆さんもぜひ、参加・視聴してみてはいかがでしょうか。
第18回食育推進全国大会inとやま https://shokuiku-toyamataikai-18th.jp/ [外部リンク]
赤ちゃんからお年寄りまで切れ目なく、生涯にわたって食育は重要です。 おいしく楽しく食べて、健康で心豊かな暮らしのために、 みんなで食育を進めていきましょう。
令和5年6月2日
|