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東海農政局

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 「職業としての農業」を知っていただくための講演を行っています!

東海農政局は、転職、起業を考える社会人や学生の皆さんの職業選択に「農業」を加えてもらえるよう、『職業としての農業』を知っていただくための広報活動を行っています。
具体的には、大学や農業高校等において、農政局職員からは農業界の現状や就農の方法・支援策などを説明し、また、現場で活躍されている若手農業者による講演では仕事の内容、農業の魅力、農業への思いなどを伝えています。


皆さまの大学や高校でも、就職ガイダンスやキャリア授業、業界研究のテーマに「職業としての農業」の出前講義・出前授業を取り入れてみませんか。

出前講義・出前授業や当局担当者の派遣などのご要望がありましたら、ぜひ以下の問合せ先までご連絡ください。皆さまお申し込みをお待ちしています。

これまでの取り組みの概要は、以下のとおりです。

三重県立久居農林高校(令和5年2月10日)NEWアイコン



三重県立久居農林高校(津市)において、植物コース 2年生24名の高校生を対象に出前授業を行いました。
当日は、ヒラク農園の牧谷拓(まきたに ひらく)さんにご講演いただきました。

牧谷さんは同高校の卒業生で、2008年に親元就農し、2012年にハウスを建てたことを機に農業経営者として農業で生きていこうと決め、ミニトマトの生産に取り組んできました。現在は三重県トマトほ場共進会で5年以上連続受賞されています。今回は、「ミニトマト生産者からみなさんへ~私の農業・農業への思い~」をテーマにご講演いただきました。

講演では、ご自身の経験を踏まえて「仮説を立てた上でいい失敗にしよう」、「ブランドとは誇りを持つことであり、その過程で生まれてくる」、「学問と実践は別物であり、大切なのは『再現』できるかどうか」などの話をされ、最後に「高校は人生の分岐点の一つなので、思い切り悩んで自分で考えて、いい選択をしてほしい。」という言葉で締めくくられました。

講演後に実施した高校生へのアンケートでは、「トマトを育てていく上で大事なことや商売をする上で重要なことをいろいろ教わることができた。」、「失敗したとしても工夫して考えておいしいトマトを作っているのがとてもすごいと思ったし、光合成など授業で教わったことが話に出てきてよかった。」などの感想が寄せられました。

講演資料「ミニトマト生産者からみなさんへ~私の農業・農業への思い~」(1)(PDF : 1,691KB)
講演資料「ミニトマト生産者からみなさんへ~私の農業・農業への思い~」(2)(PDF : 1,386KB)


牧谷さんが栽培、収穫したミニトマトとオリジナル商品パッケージ

三重県立明野高校(令和4年11月14日)



三重県立明野高校(伊勢市)において、生産科学科及び食品科学科 2年生77名の高校生を対象に出前授業を実施しました。
当日は、東海農政局から「農業という仕事、就農までのステップ」について説明した後、(有)マルシゲ清水製茶の清水加奈(しみず かな)さん(写真右)、まる万製茶の堤智春(つつみ ちはる)さん(写真左)にご講演をいただきました。

清水さんは、かぶせ茶を約10ha栽培され、直接販売、「かぶせ茶カフェ」を通じてお茶文化の普及を実践されています。堤さんは、明治23年創業の100年以上続く老舗茶農家の5代目で、6次産業化として新たに製菓部門を立ち上げ、かぶせ茶農家にしかできない濃厚なお茶スイーツを販売されています。今回の講演では、「三重の「かぶせ茶」が私たちの一生の仕事」をテーマにお話いただきました。

「農業は農繁期や市場価格に左右されるが、頑張り次第で収入が増えるので、良くも悪くも自分次第」、「会社員の時に全国のお茶を学び、小売・喫茶開店のノウハウを得たり、魅せ方やお客さまへの伝え方を学ぶことができ、さまざまな経験が農業に活かされている」などの話があり、今後は三重のかぶせ茶のブランド力と価値を高め、知名度を上げて次世代へつなげたいと語られました。

講演後に実施した高校生へのアンケートでは、「今までの経験が生きてくるということを聞き、一歩一歩大切にしようと思った。」、「自分が生産したお茶でお菓子を製造するなど、販売の方法によって成果が得られると思った。」などの感想が寄せられました。

講演資料「三重の「かぶせ茶」が私たちの一生の仕事」(PDF : 1,004KB)

清水製茶茶園清水製茶かぶせ茶カフェ
清水さんが経営される茶園(左)、「かぶせ茶カフェ」の店内(右)

HP掲載写真(万次郎プリン).jpg   
堤さんが経営されるお菓子工房「万次郎」の商品(左:万次郎プリン、右:レアチーズケーキ)

岐阜県立岐阜農林高校(令和4年6月21日)  



岐阜県立岐阜農林高校(岐阜県北方町)において、園芸科学科 1年生40名の高校生を対象に出前授業を実施しました。
当日は、東海農政局から「農業という仕事、就農までのステップ」について説明した後、(株)細野ファームの細野晃大(ほその あきひろ)さんに、ご講演をいただきました。

細野さんは、2014年に農業を始め、2016年にトマトの生産・販売を目的とした(株)細野ファームを設立されました。現在は、ハウスにおいてIoTを活用したスマート農業を行っており、6次産業化としてトマトジュース等の加工品も販売されています。今回の講演では、「農業2.0」と題し、新しい農業のあり方についてお話いただきました。

農業に再現性をもたせるため、各種環境データを測定し、スマートフォンによりハウス内の最適な栽培環境をコントロールしていることや、農業がカーボンニュートラル等の社会的意義のある産業であることを伝え、今後は街づくりの一環として大規模なハウスを建設することなどにより、社会に貢献していきたいと語られました。

講演後に実施した高校生へのアンケートでは、「自然のエネルギーを私たちの生きるためのエネルギーに変えられることがとてもかっこいいと思った。」、「農業の意味や経営方法について曖昧だったが、関心が深まった。」などの感想が寄せられました。

講演資料「農業2.0」(1)(PDF : 1,912KB)
講演資料「農業2.0」(2)(PDF : 1,055KB)



細野さんが作られているミニトマト及びそれらが原料となっている商品

愛知大学(令和元年7月12日)

愛知大学(豊橋市)において、地域政策学部 3年生15名の大学生を対象に出前授業を実施しました。
当日は、東海農政局から、『職業としての農業を考えてみよう』をテーマに、農業界の人材の現状や農業をはじめる方法、国の就農支援策などについて説明した後、「榎本はちみつベリーファーム」の代表である榎本佐和子(えのもと さわこ)さんから、「農業を選択して~就農して気づいたこと、変わったこと~」と題して講演を行っていただきました。

榎本さんは、御自身が経営される「榎本はちみつベリーファーム」において、完熟・非加熱の『生はちみつ』やブルーベリーやラズベリーなどのベリー類、平飼い・アルカリイオン水で育てられたウコッケイから採れる卵、サツマイモなど、幅広い商品を作られています。
講演では、農業を仕事にしたきっかけについて「もともと、趣味で養蜂やブルーベリーの栽培を始めたが、ブルーベリーの樹が100本、はちみつが100キロ以上採れるようになった頃から、農業を仕事にできないかと考えるようになった」と語られ、加えて「農業を仕事にするにあたって、どうすれば限られた農地で多くの利益を出せるか、どこで自身が作った農産物を購入してもらえるのか等、農地の問題や売り先の問題などのあらゆる問題に直面し、就農前は不安が大きかった」とのお話もありました。
また、榎本さんが農業を始めるために「悩んだときは、まずやってみることが大切だと思う。その過程で失敗してしまった場合は、なぜ失敗したのかについて考え、それを改善しつつ、再度計画を立てて実行するといったPDCAサイクルを意識して、何度も試行錯誤した」とのお話もありました。
さらに、テレビアニメ「昆虫物語 みなしごハッチ」を例に出しながら、大学生に向けて、ミツバチの特性などについて分かりやすく説明していただきました。

講演の最後には、「自分が楽しいと思えることをして、それを理解してくれる人を作って、その中で利益を上げていけるようになることを目指したい。もし、これから農業を始めたいと思う人がいれば、ぜひその人達と一緒に農業をやっていきたい。」と語られました。

 講演後に実施したアンケートでは、大学生から「何をやるにも、自己分析、ニーズの把握、アピールの仕方が非常に大切であると思った。」「新規で農業を始めることの大変さを改めて知ることができた。」などの感想が寄せられました。


出前授業の様子


榎本さんが作られている商品(はちみつ、ブルーベリー)及びそれらが原料となっているスイーツ

過去5年間の開催実績(平成30年度~令和4年度)

開催時期 開催場所 講演テーマ 講師
令和5年2月10日 三重県立久居農林高等学校 「ミニトマト生産者から
みなさんへ
~私の農業・農業への思い~」
「ヒラク農園」
牧谷拓(まきたにひらく)様
令和4年11月14日 三重県立明野高等学校 「三重の『かぶせ茶』が私たちの一生の仕事」 「有限会社マルシゲ清水製茶」
清水加奈(しみずかな)様
「まる万製茶」
堤智春(つつみちはる)様
令和4年6月21日 岐阜県立岐阜農林高等学校 「農業2.0」 「株式会社細野ファーム」
細野晃大(ほそのあきひろ)様
令和4年1月28日 三重県立久居農林高等学校 「ミニトマト生産者から
後輩のみなさんへ
~私の農業・農業への思い~」
「ヒラク農園」
牧谷拓(まきたにひらく)様
令和3年10月25日 三重県立明野高等学校 「三重の『かぶせ茶』が私たちの一生の仕事」 「有限会社マルシゲ清水製茶」
清水加奈(しみずかな)様
「まる万製茶」
堤智春(つつみちはる)様
令和3年7月19日 岐阜県立岐阜農林高等学校 「データと数字でみる農業経営
~これからの日本の農業~」
「株式会社細野ファーム」
細野晃大(ほそのあきひろ)様
令和3年2月5日 三重県立久居農林高等学校 「ミニトマト生産者から
後輩のみなさんへ
~私の農業・農業への思い~」
「ヒラク農園」
牧谷拓(まきたにひらく)様
令和2年11月19日 岐阜県立岐阜農林高等学校 「データと数字でみる農業経営
~これからの日本の農業~」
「株式会社細野ファーム」
細野晃大(ほそのあきひろ)様
令和2年11月16日 三重県立明野高等学校 「三重の『かぶせ茶』が私たちの一生の仕事」 「有限会社マルシゲ清水製茶」
清水加奈(しみずかな)様
「まる万製茶」
堤智春(つつみちはる)様
令和2年1月31日 三重県立久居農林高等学校 「思いを持ち正しい選択を考える」 「ヒラク農園」
牧谷拓(まきたにひらく)様
令和元年11月25日 三重県立明野高等学校 「三重の『かぶせ茶』が私たちの一生の仕事」 「有限会社マルシゲ清水製茶」
清水加奈(しみずかな)様
「まる万製茶」
堤智春(つつみちはる)様
令和元年7月12日 愛知大学 「農業を選択して~就農して気づいたこと・変わったこと」 「榎本はちみつベリーファーム」
榎本佐和子(えのもとさわこ)様
令和元年6月19日 岐阜県立岐阜農林高等学校 「経営理念の大切さとこれからの農業」 「細野ファーム」
細野晃大(ほそのあきひろ)様
平成31年2月14日 岐阜県立岐阜農林高等学校 「6次産業化の取り組み」 「PLUS株式会社」
三輪 忠士(みわ ただし)様
平成31年2月1日 三重県立久居農林高等学校 「思いを持ち正しい選択を考える」 「ヒラク農園」
牧谷 拓(まきたに ひらく)様
平成31年1月23日 岐阜県立岐阜農林高等学校 「経営理念の大切さとこれからの農業」 「細野ファーム」
細野 晃大(ほその あきひろ)様
平成30年12月12日 岐阜県立岐阜農林高等学校 「経営理念の大切さとこれからの農業」 「細野ファーム」
細野 晃大(ほその あきひろ)様
平成30年11月12日 三重県立明野高等学校 「三重の『かぶせ茶』が私たちの一生の仕事」 「有限会社マルシゲ清水製茶」
清水 加奈(しみず かな)様
「まる万製茶」
堤 智春(つつみ ちはる)様

お問合せ先

経営・事業支援部経営支援課

担当者:就農促進対策推進係
代表:052-201-7271(内線2355)
ダイヤルイン:052-223-4620

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