令和7年度愛知県学校給食セミナー「学校給食への地場産物・有機農産物等の活用」を開催しました
東海農政局は、7月30日に大府市において学校給食セミナーを開催し、愛知県内の小・中学校の栄養教諭・学校栄養職員、行政担当者などの学校給食事業関係者13名の参加がありました。
ほ場見学では、つむぎて農園 杉山 修一氏から自然栽培の栽培方法の説明や、慣行栽培との違いなどの説明がありました。
また、事例紹介では大府市産業振興部 寺島 晴彦氏から、地場産物・有機農産物等の学校給食への導入事例の紹介がありました。
参加者が加わった意見交換では、地場産物等の活用の現状やこれからの進め方、食農教育のあり方などが話し合われました。
オーガニックファーマーズ名古屋 吉野 隆子氏からは、地場産物や有機農産物等を学校給食へ導入する際の課題についてお話をいただきました。
ほ場見学の様子
意見交換を行う参加者
開催概要
テーマ
「学校給食への地場産物・有機農産物等の活用」
開催日
令和7年7月30日(水曜日)
実施場所
- ほ場見学:つむぎて農園(愛知県大府市米田町)
- 講演、事例紹介、意見交換、個別相談:つむぎてや(愛知県大府市共和町5-155)
講演
自然栽培の説明と学校給食への農産物の導入について講演いただきました。
給食の導入における配達や野菜の規格に関する難しさや、安定的な供給に向けての説明をいただきました。
日頃からの、給食関係者とのやりとりが重要であることについて説明いただきました。
- つむぎて農園 代表 杉山 修一(すぎやま しゅういち)氏
事例紹介
地場産物・有機農業で生産された農産物の学校給食への提供や、有機農業で生産された米を「おおぶニック学校給食米」としてブランド化を図るなど、大府市の事例を紹介いただきました。
生産、流通、消費などさまざまな視点での取り組みについても、資料を用いて説明いただきました。
- 大府市 産業振興部 部長 寺島 晴彦(てらしま はるひこ)氏
参加者から事前にいただいた質問への回答
有機野菜は規格・品質の均一化が難しいという質問に対して、給食を調理する給食センターと農家が丁寧な事前打ち合わせをすることが大切であるとし、調理しやすいよう大きめの品種を栽培してもらうように変更した事例の紹介がありました。
また、給食で使用する有機野菜の量の確保についての質問に対しては、複数の農家と契約してリスクを分散することや、年間を通じて使用する野菜の量や種類を計画し、農家と共有することで作付計画に反映してもらうなどの回答をいただきました。
意見交換
参加者から、児童、生徒に有機野菜とそれ以外の野菜の違いをどう説明するかなどの質問があり、講師から実際に畑で農業体験を行うことや有機農家に直接話を聞くなどのアドバイスを受けました。
今回のセミナーから地場産物や有機農産物等の利用拡大に向けて、課題解決のヒントが得られ、今後の検討や行動につながるものとなったという声をいただきました。
- オーガニックファーマーズ名古屋 代表 吉野 隆子(よしの たかこ)氏
お問合せ先
消費・安全部消費生活課
担当者:西内、阪本、加藤
代表:052-201-7271(内線2810)
ダイヤルイン:052-223-4651