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東海農政局

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令和7年度三重県学校給食セミナー「学校給食への地場産物・有機農産物等の活用」を開催しました

東海農政局は、8月8日に多気郡多気町において学校給食セミナーを開催し、三重県内の小・中学校の栄養教諭・学校栄養職員、行政担当者など学校給食事業関係者6名の参加がありました。
今年度は有機栽培を行うほ場の見学を行いました。まず、たき土力の会ほ場を見学し、北川農園 北川 清生氏から循環型農業の栽培方法の説明や、慣行栽培との違いなどの説明を受けました。
次に、多気町 農林課 課長 井田 保氏および多気町 教育課 学校給食センター 係長 前川 悟氏から、地場産物の学校給食への導入事例の紹介がありました。
その後の参加者との意見交換では、地場産物等の活用や課題の共有、地場産物の使用割合を上げるために何が必要かなどについて話し合いました。
オーガニックファーマーズ名古屋 吉野 隆子氏からは、地場産物や有機農産物等を学校給食へ導入する際の課題についてお話がありました。


ほ場見学の様子


意見交換を行う参加者

開催概要

テーマ

「学校給食への地場産物・有機農産物等の活用」

開催日

令和7年8月8日(金曜日)

実施場所

  • ほ場見学:たき土力の会ほ場(三重県多気郡多気町西山672)
  • 講演、事例紹介、意見交換、個別相談:BANKYO文化会館2階会議室(三重県多気郡多気町相可1587-1)

講演

  • 北川農園 園主 北川 清生(きたがわ きよお)氏

循環型農業の推進と学校給食への農産物導入について講演がありました。
栽培から給食センターへの納品までの流れや、規格にあった野菜を一定量確保することなどの苦労について、また、農家と給食関係者が直接コミュニケーションをとることの大切さなどのお話がありました。


事例紹介

  • 多気町 教育課 学校給食センター 係長 前川 悟(まえがわ さとる)氏

多気町学校給食センターの現状、地場産物の学校給食への導入の取り組みについて紹介がありました。
多気郡産のコシヒカリ「ぎんひめ」を学校給食に取り入れているという事例の紹介や、調達する主菜・副菜の産地の優先順をできる限り町内産、県内産、国内産の順で決定していると説明がありました。


参加者から事前にいただいた質問への回答

  • オーガニックファーマーズ名古屋 代表 吉野 隆子(よしの たかこ)氏

地域の生産者さんを知り、つながるための手立てを知りたいという質問に対して、講師から農産物直売所やファーマーズマーケットへの訪問、市町村の担当部署へ問い合わせを行い、農家の情報収集をしてはどうかなどの提案がありました。また、地場産物を納入してもらえそうな農家を見つけた際には、学校給食導入への目的や思いを明確に伝えることが大切だと説明がありました。
給食で使用する野菜の価格や規格の厳しさについての質問に対しては、旬の野菜を活用することで、安く、おいしく、栄養価の高いものを取り入れられるという回答がありました。旬の野菜は、収穫量が多いため、安定供給も実現でき、規格に合う野菜の選定もしやすいとの説明がありました。



意見交換

参加者から当日納品や配送の難しさについての質問があり、講師から配送を地域のお母さんが手伝っているという事例が紹介され、地域全体で給食を支えていくことが大切だというアドバイスを受けました。また、農産物を保管できるストックヤード活用の可能性についても意見が交わされました。
参加者からは、「現場レベルの声が聞けて勉強になった。」「生産者と栄養教諭のつながりの大切さがわかった。」「学んだことを食育等に活かしたい。」などの声が上がりました。

お問合せ先

消費・安全部消費生活課

担当者:西内、阪本、加藤
代表:052-201-7271(内線2810)
ダイヤルイン:052-223-4651