香川ぴっぴ通信 第169号 2023(令和5)年1月6日 中国四国農政局香川県拠点
もくじ
- 1【ひとこと】
・新年の御挨拶……地方参事官 小野寺 慎司 - 2【お知らせ】
・パネル展「持続可能な農業と消費について考えてみませんか~みどりの食料システム戦略~」の開催について
・「食料・農業・農村基本法」の検証・見直しの検討について
・鳥インフルエンザの監視体制の強化について
・令和5年度農林水産予算概算決定の概要について
・令和4年度第2次補正予算が成立しました
・消費税インボイス制度、準備はできていますか?
・肥料価格高騰対策について
・「人・農地など関連施策の見直し」について
・農業経営支援策活用カタログ2022を作成しました
・農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
・農業・農村への理解の醸成を目指す新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開催中
- 3【ディスカバー農山漁村(むら)の宝】
- 4【報道発表資料】
・農林水産省及び中国四国農政局 - 5【AFFクイズ】
- 6【コラム】
・休日の過ごし方……農政推進官 篠田
~日本の農業、もっと強く。~
「農業競争力強化プログラム」は、農業者が自由に経営展開できる環境を整備するとともに、農業者の努力では解決できない構造的な問題を解決するために策定されたものです。農林水産省ホームページで説明動画を公開しています。ぜひご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html
1【ひとこと】
★新年の御挨拶
地方参事官 小野寺 慎司
明けましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。皆様の御理解御協力により無事に新年を迎えることができました。皆様はどのようなお正月をお過ごしになられたでしょうか。新型コロナウイルスへの感染者も増加し、病床使用率も増加傾向にありますが、ゆったり、まったり、のんびりとしたお正月を過ごすことができたでしょうか。
さて、昨年の状況を振り返ってみますと、1月になって新型コロナウイルス感染者数が全国的に増加し、香川県でも「まん延防止等重点措置」が適用されるような感染状況になりました。皆様の間でも、様々な面で影響があったのではないでしょうか。香川県拠点でも、自宅勤務などもあり、なかなか県内の関係者の方々とお会いすることができず、一昨年と同様に、公私ともに歯がゆい状況が続いた年でした。そのような中、第7波や第8波の感染拡大もありましたが、ウィズコロナの流れもあり、徐々に通常の生活に近づき、様々な分野の方々との意見交換、ネットワークづくりができるようになりました。意見交換の模様は、中国四国農政局のHPにある香川県拠点のページにおきまして、「フォトレポート」という形で紹介させていただいておりますので、一度ご覧いただけましたら幸いです。
また昨年は、11月に当県でも高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されました。御対応された方々、大変おつかれさまでした。まだまだ安心できる状況ではありませんので、引き続き最大限の警戒をお願いします。
さらに、それまでの新型コロナウイルス感染拡大に伴う生産・物流部門での混乱等が残る中での経済の回復基調に加え、ロシアのウクライナ侵略や円安等の影響により、昨年は様々な物価が高騰した年でした。農業関係でも、園芸施設用の資材や肥料・飼料といった、生産に必要な物資の多くの価格が高騰し、食料安全保障上のリスクの高まりを痛感しました。このため、農水省としては、昨年12月に食料安全保障強化政策大綱を策定するとともに、国内で生産できるものを可能な限り国内で生産する取組を支援するための予算を確保するよう努めているところです。
加えて、昨年5月には「農業経営基盤強化促進法等の一部改正」が成立し、本年4月に施行することとなっています。これにより、将来の農地利用と農地の担い手などについて定める「地域計画」が法定化され、本年4月から2年間で策定することとなりました。生産者の高齢化・減少は待ったなしで進んでいます。是非、将来の農地の姿について、地域の関係者間で積極的に話合いを進めていただきたいと思います。
一昨年の5月に決定された「みどりの食料システム戦略」に関しまして、事業に取り組む方々の支援に資する「みどりの食料システム法」が昨年4月に成立し、7月に施行されました。これにより、諸条件はありますが、環境負荷低減に取り組む生産者や事業者の方々が必要な設備等を購入する場合の資金繰りの支援などが行われることとなりました。中国四国農政局といたしましても、フェアの開催や大学生・高校生といったZ世代への働きかけなどにより、「有機農業」の周知に努めているところです。
このような中、全ての農政の根幹である「食料・農業・農村基本法」は制定から約20年が経過し、その間に、生産者や農村地域の高齢化・減少などが一層深刻化していることに加え、昨今の世界的な食料情勢の変化に伴う食料安全保障上のリスクの高まりなど、我が国の農業を取り巻く情勢が基本法の制定時には想定されなかったレベルで変化していることから、基本法の検証・見直しの議論が昨年10月から2週に1回の割合で行われています。本年も引き続き積極的な議論が行われると思いますので、是非、農水省のホームページで現在の検討状況を御確認いただければ幸いです。
香川県拠点では、昨年と同様に本年も、農政を担う最前線の組織として、現場と農政を結び地域の課題を解決するとともに、農林水産業をはじめとした地域の活性化を促すイノベーションを生むような取組ができるよう努めて参ります。様々な分野の方々の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様の御多幸を心から祈念いたしまして、新年の御挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2【お知らせ】
★パネル展「持続可能な農業と消費について考えてみませんか~みどりの食料システム戦略~」の開催について
我が国の食料・農林水産業は、生産者の減少・高齢化、地域コミュニティの衰退、大規模自然災害・地球温暖化、新型コロナを契機としたサプライチェーンの混乱など、多くの課題に直面しています。
このような中、将来にわたり持続可能な食料システムを構築するため、農林水産省は、令和3年、生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しました。
この戦略の実現には、生産者だけでなく、事業者、消費者の理解と協働が必要です。
中国四国農政局香川県拠点では、この度、高松市中央図書館において、この戦略を紹介するパネル展「持続可能な農業と消費について考えてみませんか~みどりの食料システム戦略~」を開催します。是非お立ち寄りください。
・開催場所:高松市中央図書館 2階(香川県高松市昭和町1丁目2-20 サンクリスタル高松)
・開催期間:令和5年1月17日(火曜日)~1月29日(日曜日)
(休館日:1月23日(月曜日))
・開館時間:《火曜日~金曜日》9時30分~19時
《土曜日、日曜日》9時30分~17時
(お願い)
ご来場される際は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、会場のルールに従ってマスクのご着用等の対策をお願いします。
★「食料・農業・農村基本法」の検証・見直しの検討について
令和4年9月29日に開催された食料・農業・農村政策審議会において、農林水産大臣から審議会に対し、食料・農業・農村基本法の検証・見直しの検討について諮問が行われるとともに、基本法検証部会が設置されました。
基本法検証部会は10月18日に第1回が開催された後、月2回程度のペースで開催され、食料の安定供給の確保(食料安全保障、輸出促進を含む。)、農業の持続的な発展、農村の振興、多面的機能の発揮の各テーマごとに、有識者ヒアリング、施策の検証、意見交換等が実施されることとなっています。
・食料・農業・農村政策審議会については、こちらをご覧ください。
(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/index.html
・基本法検証部会については、こちらをご覧ください。
(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/kensho/index.html
★鳥インフルエンザの監視体制の強化について
令和4年11月1日に香川県内の養鶏場において、今シーズン国内3例目となる高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されて以降、11月22日、23日、12月11日にも確認され、まん延防止のため防疫措置が行われました。また国内でも相次いで発生しており、本病に対する厳重な警戒が必要です。
このため、飼養者の皆様におかれましては、飼養衛生管理基準の遵守をお願いします。万が一、飼養する家きんに異常を発見した場合には、直ちに最寄りの家畜保健衛生所に連絡してください。
・詳しくは、こちら(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/anzen/inf/index.html
★令和5年度農林水産予算概算決定の概要について
令和4年12月23日に閣議決定された令和5年度予算案において、農林水産関係は総額2兆2,683億円を措置しています。
「食料安全保障の強化に向けた構造転換対策」、「生産基盤の強化と経営所得安定対策の着実な実施、需要拡大の推進」、「2030年輸出5兆円目標の実現に向けた農林水産物・食品の輸出力強化、食品産業の強化」、「環境負荷低減に資する「みどりの食料システム戦略」の実現に向けた政策の推進」など、11項目を重点事項としています。
・詳しくは、こちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r5kettei.html
★令和4年度第2次補正予算が成立しました
令和4年12月2日、令和4年度第2次補正予算が成立しました。農林水産関係予算の重点事項は、「1 物価高騰等の影響緩和対策」「2 食料安全保障の強化に向けた構造転換対策」「3「総合的なTPP等関連政策大綱」に基づく施策の実施」「4 持続可能な成長に向けた農林水産施策の推進」「5 防災・減災、国土強靱化と災害復旧等の推進」の5項目です。
・詳しくは、こちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r4hosei.html
★消費税インボイス制度、準備はできていますか?
令和5年10月1日から消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)が導入されます。
適格請求書発行事業者となるための登録申請は、令和3年10月から始まっており、制度開始の令和5年10月1日から登録を受けるためには、原則として令和5年3月31日までに登録申請手続きを行う必要があります。
なお、令和5年度税制改正の大綱において、インボイス制度について負担軽減措置が講じられることになりました。また、令和4年度補正予算で各種補助金が拡充されました。
・支援措置についてはこちら(財務省ホームページ)
リーフレット「インボイス制度、支援措置があるって本当!?」
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/invoice.pdf(PDF690KB)
・国税庁のインボイス制度特設サイトは、こちらをご覧ください。(国税庁ホームページ)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice.htm
★肥料価格高騰対策について
世界的な穀物需要の増加やエネルギー価格の上昇に加え、ロシアによるウクライナ侵略等の影響により、化学肥料原料の国際価格が大幅に上昇し、肥料価格が急騰しています。
海外原料に依存している化学肥料の低減や堆肥等の国内資源の活用等の取組を行う農業者に対し、肥料コスト上昇分の一部を支援することを通じて、農業経営への影響を緩和する対策を行っています。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/220729.html
★「人・農地など関連施策の見直し」について
農業者の減少の加速化が見込まれる中、生産の効率化やスマート農業の展開等を通じた農業の成長産業化に向け、分散錯圃の状況を解消し、農地の集約化等を進めるとともに、人の確保・育成を図る措置を講じることが必要であることから、農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律が令和4年5月に成立しました。
この法律では、地域の農業者等による話合いを踏まえ、将来の農業の在り方等を定めた地域計画の策定や、地域計画の達成に向けた農地の集約化等の推進への支援等の措置を講じることとしています。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/keiei/koukai/chiiki_keikaku.html
★農業経営支援策活用カタログ2022を作成しました
農林水産省では、農業を営まれる方の経営発展に役立つ様々な支援策を用意していますが、「どのような支援策があるのかよく分からない」等のお声をいただくこともあることから、様々な支援策をとりまとめたカタログを作成しました。
是非、ご活用ください。
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/n_pamph/180529.html
★農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう
農業は、自然災害による収入減少や市場価格の低下など、様々なリスクにさらされる産業です。
このようなリスクに対応して農業経営の安定を図る観点から、農林水産省では、農業経営収入保険制度を設け、平成31年1月から実施しています。
新型コロナウイルス感染症のような想定外のリスクも含めて幅広く補償される制度ですので、是非とも加入をご検討ください。ご加入やご質問につきましては、NOSAI香川までお問い合わせください。
・詳しくは、こちら(NOSAI香川ホームページ)
http://nosai-kagawa.jp/
★農業・農村への理解の醸成を目指す新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開催中
農林水産省は、「食料・農業・農村基本計画」に基づき、食と農のつながりの深化に着目した新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開催中です。
・詳しくはこちら(ニッポンフードシフトホームページ)
https://nippon-food-shift.maff.go.jp/
3【ディスカバー農山漁村(むら)の宝】
農林水産省は「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」として、「強い農林水産業」、「美しく活力ある農山漁村」の実現のため、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良な事例を選定し、全国に発信する取組を行っています。
中国四国農政局管内では、これまでも多数の地区から応募があり、優良事例が選定されましたが、選定には至らなかったもののすばらしい取組が各地で行われています。
このため、中国四国農政局では選定された地区だけでなく、選定に至らなかった多くの地区を応援するため、中国四国応援プロジェクトを実施しております。また、取組情報の発信による横展開を図るため、取組事例集を作成していますので是非ご覧ください。
・詳しくはこちら(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/nouson/kaseika/discover.html
4【報道発表資料】
★農林水産省の報道発表
・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/press/index.html
★中国四国農政局の報道発表
・詳しくはこちら(中国四国農政局ホームページ)
https://www.maff.go.jp/chushi/press/index.html
5【AFFクイズ】
★今回のクイズは、カニについて出題します。
カニの美味しい時期になりました。香川県でカニと言えば「ガザミ」のことですが、その種類は何でしょうか?
(1) タラバガニ (2)ワタリガニ (3) ズワイガニ
(解答は次号)
★前回のクイズは、「農林水産省が公表した令和4年産麦類(子実用)の作付面積及び収穫量によると、香川県の4麦計(小麦、二条大麦、六条大麦、はだか麦)の作付面積は3,220ヘクタールでしたが、このうち小麦の作付面積は何ヘクタールだったでしょう。」でした。お分かりになったでしょうか。
正解は、(1)2,360ヘクタールでした。この数字は、前年産に比べ140ヘクタール増加しています。
・詳しくはこちらの11ページをご覧ください。(農林水産省ホームページ)(PDF:430KB)
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kome/attach/pdf/index-3.pdf
6【コラム】
★休日の過ごし方
ここ数年の新型コロナウィルス感染症の関係で、休日はあまり外出しない日が多くなっています。ほとんどの休日は宿舎で昼寝の日が多いですが、昔はJRや船に乗って出かけたりしていました。
その際には、改札の駅員や係員に頼んで切符をもらったりしていました。ある日実家の押し入れを開くと、過去の旅行でもらった切符類が出てきたので、宿舎に持って帰って、内容を見返しています。
だいたいの切符は、日付ごとにまとめて乗車区間を見れば、どこに行ったか予想が付くのですが、例えば「羽田行きの航空券の半券」だけの場合、そこからどこに行ったのかわからず、暗礁に乗り上げてしまうこともあります。また、感熱紙に印刷された切符の場合、年数が経つと文字が薄くなってしまうことから内容が判別できないこともあります。そのような切符は一旦横によけておくと、ほかの切符を見ていたときに思い出すことがあったりします。
今はこのようなことをしながら休日を過ごしていますが、暖かくなってきたら以前のように気兼ねなく旅行に出かけたいと思っています。
農政推進官 篠田
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