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中国四国農政局

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    香川ぴっぴ通信 第171号 2023(令和5)年2月1日 中国四国農政局香川県拠点

    もくじ

    ~日本の農業、もっと強く。~
    「農業競争力強化プログラム」は、農業者が自由に経営展開できる環境を整備するとともに、農業者の努力では解決できない構造的な問題を解決するために策定されたものです。農林水産省ホームページで説明動画を公開しています。ぜひご覧ください。

    https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html

    1【ひとこと】

    ★令和3年農業産出額及び生産農業所得

    総括統計専門官  大西  宏泰

    令和4年12月27日、農林水産省は、令和3年農業産出額及び生産農業所得を公表しました。

    本統計の目的は、農産物の産出額や農業が生み出した付加価値額を推計し、農業生産の実態を金額で明らかにすることで、皆さんに農業の実態をお伝えすることを目的としています。

    農業産出額は、農業生産活動による最終生産物の品目ごとの生産量に、品目ごとの農家庭先販売価格(消費税を含む。)を乗じた額で、農業生産に必要な肥料などの物的経費を含んだものとなっています。

    また、生産農業所得は、農業生産活動によって生み出された付加価値であり、農業産出額から前述の物的経費を控除し、経常補助金を実額加算して求めたものです。

    香川県について見てみると、令和3年の農業産出額は792億円で、畜産が16億円(5.0%)増加したものの、米が19億円(15.7%)減少したこと等から、前年に比べ16億円(2.0%)減少しました。なお、全国順位は前年同位の35位でした。

    品目別では、いちごが44億円で、前年同位の全国11位、鶏卵が126億円で、前年より4つ順位を下げ19位となりました。香川県における上位5品目は、鶏卵126億円、米102億円、ブロイラー56億円、肉用牛56億円、いちご44億円であり、これらの5品目で香川県全体の約半分を占めています。

    また、生産農業所得は282億円で、前年に比べ8億円(2.8%)減少しました。

    なお、中国、四国、県別の詳細な数値については、今後、政府統計の総合窓口(e-Stat)ホームページに掲載(令和4年3月予定)されることとなっています。 

     ・詳しくは、こちら(農林水産省ホームページ)
        https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/nougyou_sansyutu/index.html#y

    2【お知らせ】

    ★「食料・農業・農村基本法」の検証・見直しの検討について

    令和4年9月29日に開催された食料・農業・農村政策審議会において、農林水産大臣から審議会に対し、食料・農業・農村基本法の検証・見直しの検討について諮問が行われるとともに、基本法検証部会が設置されました。

    基本法検証部会は10月18日に第1回が開催された後、月2回程度のペースで開催され、食料の安定供給の確保(食料安全保障、輸出促進を含む。)、農業の持続的な発展、農村の振興、多面的機能の発揮の各テーマごとに、有識者ヒアリング、施策の検証、意見交換等が実施されています。

    国民各界各層からご意見を幅広く伺いつつ、令和5年度中の改正案の国会提出も視野に、検証・検討が加速化される予定です。 

     ・食料・農業・農村政策審議会については、こちらをご覧ください。
         (農林水産省ホームページ)
           https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/index.html
     

    ★鳥インフルエンザ及び豚熱等の監視体制の強化について

    令和4年11月1日に香川県内の養鶏場において、今シーズン国内3例目となる高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されて以降、11月22日、23日、12月11日にも確認され、まん延防止のため防疫措置が行われました。国内でも相次いで発生しており、本病に対する厳重な警戒が必要です。

    また、令和5年1月4日、坂出市において豚熱に感染した野生イノシシが発見されるなど、飼養豚への豚熱感染リスクが高まっています。

    このため、飼養者の皆様におかれましては、飼養衛生管理基準の遵守をお願いします。万が一、飼養する家きん及び豚の異常を発見した場合には、直ちに最寄りの家畜保健衛生所に連絡してください。

     ・詳しくは、こちら(中国四国農政局ホームページ)
        https://www.maff.go.jp/chushi/anzen/inf/index.html


    ★令和5年度農林水産予算概算決定の概要について

    令和4年12月23日に閣議決定された令和5年度予算案において、農林水産関係は総額2兆2,683億円を措置しています。

    「食料安全保障の強化に向けた構造転換対策」、「生産基盤の強化と経営所得安定対策の着実な実施、需要拡大の推進」、「2030年輸出5兆円目標の実現に向けた農林水産物・食品の輸出力強化、食品産業の強化」、「環境負荷低減に資する「みどりの食料システム戦略」の実現に向けた政策の推進」など、11項目を重点事項としています。 

     ・詳しくは、こちら(農林水産省ホームページ)
        https://www.maff.go.jp/j/budget/r5kettei.html


    ★令和4年度第2次補正予算が成立しました

    令和4年12月2日、令和4年度第2次補正予算が成立しました。農林水産関係予算の重点事項は、「1 物価高騰等の影響緩和対策」「2 食料安全保障の強化に向けた構造転換対策」「3「総合的なTPP等関連政策大綱」に基づく施策の実施」「4 持続可能な成長に向けた農林水産施策の推進」「5 防災・減災、国土強靱化と災害復旧等の推進」の5項目です。

     ・詳しくは、こちら(農林水産省ホームページ)
        https://www.maff.go.jp/j/budget/r4hosei.html

    ★消費税インボイス制度、準備はできていますか?

    令和5年10月1日から消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)が導入されます。

    適格請求書発行事業者となるための登録申請は、令和3年10月から始まっており、制度開始の令和5年10月1日から登録を受けるためには、原則として令和5年3月31日までに登録申請手続きを行う必要があります。

    なお、令和5年度税制改正の大綱において、インボイス制度について負担軽減措置が講じられることになりました。また、令和4年度補正予算で各種補助金が拡充されました。

     ・支援措置についてはこちら(財務省ホームページ)
        リーフレット「インボイス制度、支援措置があるって本当!?」
        https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/invoice.pdf(PDF690KB) 

     ・国税庁のインボイス制度特設サイトは、こちらをご覧ください。(国税庁ホームページ)
        https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice.htm

     
    ★肥料価格高騰対策について

    世界的な穀物需要の増加やエネルギー価格の上昇に加え、ロシアによるウクライナ侵略等の影響により、化学肥料原料の国際価格が大幅に上昇し、肥料価格が急騰しています。

    海外原料に依存している化学肥料の低減や堆肥等の国内資源の活用等の取組を行う農業者に対し、肥料コスト上昇分の一部を支援することを通じて、農業経営への影響を緩和する対策を行っています。

     ・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
        https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/220729.html

    ★「人・農地など関連施策の見直し」について

    農業者の減少の加速化が見込まれる中、生産の効率化やスマート農業の展開等を通じた農業の成長産業化に向け、分散錯圃の状況を解消し、農地の集約化等を進めるとともに、人の確保・育成を図る措置を講じることが必要であることから、農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律が令和4年5月に成立しました。

    この法律では、地域の農業者等による話合いを踏まえ、将来の農業の在り方等を定めた地域計画の策定や、地域計画の達成に向けた農地の集約化等の推進への支援等の措置を講じることとしています。

     ・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
       https://www.maff.go.jp/j/keiei/koukai/chiiki_keikaku.html
      

    ★農業経営支援策活用カタログ2022を作成しました

    農林水産省では、農業を営まれる方の経営発展に役立つ様々な支援策を用意していますが、「どのような支援策があるのかよく分からない」等のお声をいただくこともあることから、様々な支援策をとりまとめたカタログを作成しました。

    是非、ご活用ください。

     ・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
        https://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/n_pamph/180529.html

    ★農業を経営する皆様へ~収入保険で備えましょう

    農業は、自然災害による収入減少や市場価格の低下など、様々なリスクにさらされる産業です。

    このようなリスクに対応して農業経営の安定を図る観点から、農林水産省では、農業経営収入保険制度を設け、平成31年1月から実施しています。

    新型コロナウイルス感染症のような想定外のリスクも含めて幅広く補償される制度ですので、是非とも加入をご検討ください。ご加入やご質問につきましては、NOSAI香川までお問い合わせください。

     ・詳しくは、こちら(NOSAI香川ホームページ)
        http://nosai-kagawa.jp/

    ★農業・農村への理解の醸成を目指す新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開催中

    農林水産省は、「食料・農業・農村基本計画」に基づき、食と農のつながりの深化に着目した新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を開催中です。

     ・詳しくはこちら(ニッポンフードシフトホームページ)
        https://nippon-food-shift.maff.go.jp/

     

    3【ディスカバー農山漁村(むら)の宝】

    農林水産省は「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」として、「強い農林水産業」、「美しく活力ある農山漁村」の実現のため、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良な事例を選定し、全国に発信する取組を行っています。

    中国四国農政局管内では、これまでも多数の地区から応募があり、優良事例が選定されましたが、選定には至らなかったもののすばらしい取組が各地で行われています。

    このため、中国四国農政局では選定された地区だけでなく、選定に至らなかった多くの地区を応援するため、中国四国応援プロジェクトを実施しております。また、取組情報の発信による横展開を図るため、取組事例集を作成していますので是非ご覧ください。

     ・詳しくはこちら(中国四国農政局ホームページ)
        https://www.maff.go.jp/chushi/nouson/kaseika/discover.html

     

    4【報道発表資料】

    ★農林水産省の報道発表
    ・詳しくはこちら(農林水産省ホームページ)
      https://www.maff.go.jp/j/press/index.html

    ★中国四国農政局の報道発表
    ・詳しくはこちら(中国四国農政局ホームページ)
     
    https://www.maff.go.jp/chushi/press/index.html

    5【AFFクイズ】

    ★今回のクイズは、びわについて出題します。

    農林水産省が公表した令和4年産びわ、おうとう、うめの結果樹面積、収穫量及び出荷量によると、令和4年産びわの全国の収穫量は2,530トンで、香川県の収穫量は128トンでした。これは全国都道府県順位の上位何位だったでしょう?

      (1) 5位 (2)25位 (3) 45位

      (解答は次号)

    ★前回のクイズは、「瀬戸内海沿岸では、江戸時代から塩づくりが盛んに行われていました。宇多津町には、当時の製法で塩づくり体験ができる施設があります。どのような製法で塩がつくられていたのでしょうか?」でした。お分かりになったでしょうか。

    正解は、(1)入浜式塩田でした。宇多津町の宇多津臨海公園内の中で入浜式塩田が復元されており、塩づくり体験もできますので、一度行ってみてはいかがでしょうか。 

    6【コラム】

    ★柞田飛行場(観音寺市)

    皆さんは、太平洋戦争末期、観音寺市に海軍の飛行場(通称「柞田(くにた)飛行場」 ) があったことをご存知でしょうか。

    飛行場の敷地は現在の同市柞田町や出作町などにまたがり、約350戸が立ち退きを余儀なくされました。当時、飛行場の建設予定地に住んでいた妻の父家族も現在の観音寺市豊浜町に引っ越すことになり、大変苦労されたそうです。

    昭和20年3月に観音寺海軍航空隊ができ、通称「赤とんぼ」と呼ばれた練習機を使って特攻訓練が終戦の日まで行われていましたが、滑走路の工事は完了しないまま終戦を迎えることになりました。

    終戦後、施設や滑走路は取り壊され、現在は住宅や田畑が広がっており、飛行場跡地を伝える痕跡はほとんど残っておらず、飛行場があったことを知る人も減ってきています。

    こうした中、風化する記憶を伝えようと、令和3年に観音寺市の市民団体によって、地域の高齢者から聞いた体験談をもとに「柞田飛行場」という絵本が観音寺市の助成を受けて200冊制作され、地元の小中学校や図書館などに寄贈されました。

    ロシアによるウクライナ侵攻、世界各地で続く紛争、北朝鮮をめぐる動向などを鑑みると、改めて平和の尊さ、ありがたみを実感しています。

                                                                                                    行政専門員  大西


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      https://www.maff.go.jp/chushi/nousei/kagawa/index.html

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     ◆農業競争力強化プログラム
      https://www.maff.go.jp/j/kanbo/nougyo_kyousou_ryoku/index.html

     ◆農業保険(収入保険・農業共済)
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