フォトレポート(高知県)令和7年度
高知県拠点が携わった農林水産施策(会議、イベント等)や農山漁村の風景などを紹介しています。
7月
選果場への機械導入で作業効率アップ(合同会社公文)
- 撮影場所:高知県芸西村
- 撮影日:令和7年7月8日
令和7年7月8日、芸西村でピーマンの施設栽培に取り組む「合同会社公文」の公文基嗣さんと意見交換を行いました。
同社では低コスト耐候性ハウスにおいて水耕栽培を行っており、年間を通して安定して出荷を行うため、ハウスごとに定植時期をずらして栽培しています。
収穫されたピーマンは、同社の選果場において選別、袋詰め、箱詰めが行われ出荷されています。
出荷先の一つとして、東京都の市場があり、朝収穫したピーマンをその日のうちに空輸しています。
そのため、収穫から出荷までの作業を効率良く行う必要があり、同社では、全自動製函機や自動計量機などを導入して、作業時間を短縮しています。
公文さんは、「できるだけ作業効率を良くすること、また労力軽減となるように、今後も機械の導入や工夫を行っていきたい。」と話されていました。
【関連リンク】
合同会社公文のホームページ
https://kumon.jp.net/(外部リンク)



6月
ぶんたんやゆず等を生産・加工・販売!(株式会社岡林農園)
- 撮影場所:高知県越知町
- 撮影日:令和7年6月23日
令和7年6月23日、高知県拠点は、越知町の「株式会社岡林農園」の岡林富士男さんらと意見交換を行いました。
同社は、8ヘクタールのほ場において、ぶんたん、ゆずなどを農薬を使わずに栽培し、青果を始め、果汁、ドリンク、ジャム、ゼリーなどの加工品を国内外に販売しています。
例年6月は、越知町の生産拠点においては、ほ場の草刈りや飲料の製造などが行われています。
「ぶんたんドリンク」などのかんきつ飲料は、風味が爽やかで、暑い日には冷やしてストレートやチューハイ、ハイボールに混ぜて飲むと最高とのことです。
このほか、インドネシアのスマトラ島において、利用されていなかったかんきつの加工技術の支援に関わった縁で、スマトラ島のコーヒー豆を輸入し、神奈川県横浜市に出店したカフェにおいて、インドネシアコーヒーとかんきつドリンクやスウィーツを提供されています。
岡林さんは、「今後もほ場の面積を増やして経営規模を拡大するなどを検討したい。また、コーヒーに関しては、いずれは現地のインドネシア人に来日してもらい、コーヒー豆の輸入販売やカフェの経営も任せられるようにしたい。」と語られていました。
【関連リンク】
株式会社岡林農園のホームページ
https://buntan-ok.com/(外部リンク)



お年寄りから子供たちへ受け継がれる昔野菜(四万十町)
- 撮影場所:高知県四万十町
- 撮影日:令和7年6月20日
令和7年6月20日、四万十町立十和小学校4年の総合的な学習の時間に、大道(おおどう)の「昔野菜」の種採り体験が行われました。
四万十町十和の奥大道地区では、「たかな・だいこん・かぶ」などの野菜が他品種と交配させない原種に近い形で栽培され、種が代々受け継がれてきました。このため、これらの野菜は、大道の「昔野菜」として地域の人々に親しまれています。
以前は10人程いた生産者が、今では1人だけになりました。このままでは生産者がいなくなり、種が絶えてしまうおそれがあります。そこで、野菜ソムリエ上級プロの資格を持つ方や地域おこし協力隊の方たちが協力し、大道の「昔野菜」を用いた「食育」が地元の小学校で行われるようになりました。
「食育」とは、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人を育てることです。
なお、この取組は令和6年度までは昭和小学校で行われていましたが、学校の統合に伴い、今年から十和小学校で行われています。
当日は、児童8人が教室で関係者から地域で大切に受け継がれてきた「昔野菜」についての授業を受けました。その後、多目的ホールへ移動し生産者や関係者と一緒に横づちなどで種子の殻を割るなどの種採りを体験しました。
今後、児童たちは令和8年1月頃まで、畑づくり・種まき・収穫・調理・販売の体験を通して「食育」の学びを深めていきます。
【関連リンク】
食育の推進(農林水産省のホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/network/about/index.html




みんなで楽しく共食を!(6月は「食育月間」)
- 撮影場所:高知県高知市
- 撮影日:令和7年6月19日
6月は「食育月間」です。さらに毎月19日は「育=19」の語呂合わせから「食育の日」とされており、自分や家族の食生活を見直す機会となっています。高知県拠点においては6月19日を「弁当の日」として、職場に弁当を持ち寄り、みんなで共食をする取組を行っています。
共食とは、集まった人で食卓を囲んで、共に食べることをいいます。
家族が作ってくれた弁当、自分でこだわりを持って作った弁当など、人それぞれが美味しそうな弁当を持って集まりました。
みんなが集まって共食をしたことで、弁当作りの苦労話や世間話がにぎやかに続き、笑いの絶えないランチタイムとなりました。
【関連リンク】
「食育月間」について(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/gekkan/
共食をするとどんないいことがあるの? (農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/evidence/togo/html/part4-1.html


統合環境制御システム及び自動選果機導入で労力軽減(合同会社歩)
- 撮影場所:高知県香南市
- 撮影日:令和7年6月12日
令和7年6月12日、香南市でフルーツトマトを施設栽培する「合同会社歩」の西内亘さんと意見交換を行いました。
同社の施設では、統合環境制御システムを導入しており、トマトの生育に最適な日射量や温度、二酸化炭素濃度を自動調節して管理しています。これにより、生育管理に係る労働時間は、同システム導入前に比べて大幅に軽減されています。
また、収穫したトマトは自社で選果されていますが、選果作業については自動化を順次進められています。選果機に外観確認用カメラや糖度計測器、ベルトコンベアを設置することで、手作業時に比べて格段に作業スピードが上がっています。
西内さんは、「繁忙期の選果に係る労働時間は1日当たり3時間から4時間は削減できたので、その分、トマトの生育管理に力を入れて生産量アップに努めていきたい。また、プライベートの時間も充実していきたい。」と話されていました。
【関連リンク】
合同会社歩のホームページ
https://ayumi.farm/(外部リンク)


5月
高知県立農業大学校への施策説明(いの町)
- 撮影場所:高知県いの町
- 撮影日:令和7年5月22日
令和7年5月22日、中国四国農政局は高知県立農業大学校において、園芸学科28名、畜産学科2名の新1年生を対象に「畜産・酪農をめぐる情勢」について説明を行いました。
なお、農業大学校側からは、国内の畜産の現状と課題を始め、国の施策や技術革新の方向性に加え、国際情勢を踏まえた講義にしてほしいとの要望を受け、講師は中国四国農政局生産部畜産課の職員が努めました。
学生からは、「畜産・酪農についての説明を受けて、しっかり学ぶことができました。ありがとうございました。」「畜産の産出額が多くて驚きました。」などの感想が寄せられました。
中国四国農政局は、令和7年8月に別のテーマで第2回目となる施策説明会を開催する予定です。
【関連リンク】
高知県立農業大学校のホームページ
https://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/?sid=2010(外部リンク)
畜産をめぐる情勢について(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/l_hosin/index.html


4月
災害時用備蓄食料をNPO法人こうち食支援ネットに提供しました!(高知市)
- 撮影場所:高知県高知市
- 撮影日:令和7年4月30日
中国四国農政局は、備蓄の役割を終えた災害時用備蓄食料をフードバンク活動団体等に提供しています。今回、高知県拠点では、四国管内にある農政局の事務所及び事業所から集めたさんま缶詰60缶、さば缶詰72缶をNPO法人こうち食支援ネットに提供しました。
その後、食料・農業・農村基本計画の基本理念の中心に位置付けられた「食料安全保障の確保」につながる「食料の円滑な入手(食品アクセス)の確保」に関して、食料の寄付を通じたフードバンクやこども食堂等の取組について、地域の関係者が連携する体制づくりへの支援等の説明を行いました。
事務局長は「缶詰はすぐに食べることができるので大変ありがたい。備蓄の役割を終えた食料の提供ということは理解しているが賞味期限までもう少し日数に余裕があるとより有効に活用できるので、ご協力いただけたら幸いです。」と話されていました。引き続き、農政局としてもより円滑な提供に努めてまいります。
【関連リンク】
こうち食支援ネットのホームページ
https://kfsn.roufuku.com/(外部リンク)


“第12回宿毛まるごと産業祭”でみどり戦略をPR!
- 撮影場所:高知県宿毛市
- 撮影日:令和7年4月29日
「みどりの食料システム戦略」(以下、「みどり戦略」という)の取組として、令和7年4月29日、宿毛市で開催された「第12回宿毛まるごと産業祭」に参加しました。
前日の降雨が嘘のように晴れ渡った当日、屋外オープニング後、エンディング後のもち投げ、魚のつかみ取り、「小夏の個数、重量当てクイズ&小夏詰め放題!」及び特産品争奪〇×クイズ等の各種イベントが催され、飲食物等の出店者も76団体を数えており、おおよそ11,500人の来場者で大にぎわいの祭りとなりました。
高知県拠点のブースでは、「みどり戦略」に関するパネル展示及び農林水産業の普及促進を図ることを目的としたそれぞれのコーナーを設けました。
ぬりえコーナーでは、表面に「みどり戦略」の紹介、裏面にサステナブルをイメージしたキャラクターのぬりえチラシを配布し、ブース内では親子連れが色塗りを楽しんでいました。
また、パーラー(小型精米機)を使った精米体験コーナーでは、精米作業がどのように行われているか興味をもっていただき、体験した方からも非常に好評でした。
さらに、農林水産省公式You TubeチャンネルBUZZ MAFFコーナーでは、動画配信のほか来場者の方に参加していただき「みえるラベル」のPR動画撮影を行いました。
本祭りを通じて、「みどり戦略」の内容を広くアピールし、熱心な情報交換ができたことは、大きな成果となりました。
【関連リンク】
みどりの食料システム戦略トップページ(農林水産省のホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/
【関連動画】
宿毛まるごと産業祭で「みえるらべる」をPRしてみた




「みえるらべる」高知県内で第1号!(よしい無添加農園)
- 撮影場所:高知県いの町
- 撮影日:令和7年4月16日
農林水産省の推進する農産物の環境負荷低減の取組「見える化」について、高知県内では初登録となった「よしい無添加農園」(以下、農園)のたまねぎが店頭に並んだという情報が入り、令和7年4月16日、収穫期のほ場を訪ねて吉井代表にお話を伺いました。
吉井代表と令和7年1月16日に意見交換を行った際、既に環境負荷低減に見合った農業に取り組まれていることを聞き、「見える化」の取組について説明しました。その後すぐに「温室効果ガス簡易算定シート」を使用して農園のたまねぎについて算定すると、温室効果ガスの削減貢献率が20%以上で星3つの結果となり今回の登録に至りました。
吉井代表は、農薬、肥料、畜産堆肥を使用しない自然栽培について「草と一緒に麦も生やしており、麦の根っこに豊かなフカフカの土が付いている」、「作物に虫が付くからと消毒を行うのではなく、作物に肥料を与えるから虫が付く」など、農業はまず土づくりであるとおっしゃっていました。
同日、販売先のグリーンマーケットMOA高知店を訪問すると、「みえるらべる」を貼った農園の「葉付き新玉ねぎ」が店頭に並んでおり、早速、購入して夕食のサラダにしてみたところ、緑色の葉の部分も自然の甘みがあり、とてもおいしかったです。
現在、拡大中の「見える化」の取組。皆さんも店頭で「みえるらべる」の商品を見つけたら、是非、購入して味わってみてください。
【関連リンク】
よしい無添加農園のホームページ
https://yoshiinouen.stores.jp(外部リンク)
体が喜ぶ農産物の自然栽培を追求(よしい無添加農園)
https://www.maff.go.jp/chushi/nousei/kochi/photo/06photo.html#k250116
見つけて!農産物の環境負荷低減の取組の「見える化」(農林水産省ホームページ)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/being_sustainable/mieruka/mieruka.html



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