食育の推進に役立つエビデンス(根拠)(1)共食をするとどんないいことがあるの?
共食をする(誰かと一緒に食事をする)ことや孤食(ひとり食べ)をしないことと、私たちの生活はどのように関係しているのでしょうか。日本人を対象とした研究から分かったことをご紹介します。
共食をするとこんないいこと
- 共食をすることは、自分が健康だと感じていることと関係しています
- 共食をすることは、健康な食生活と関係しています
- 共食をすることは、規則正しい食生活と関係しています
- 共食をすることは、生活リズムと関係しています
共食ってなに?
- 本パンフレットにおける「共食」とは、“誰かと一緒に食事をすること”を指します。“誰か”には、家族全員、家族の一部(親など)、友人、親戚などが含まれます。この“誰か”、すなわち共食する相⼿や人数は研究によって様々です。
- 詳細は、エビデンステーブルに掲載しています。エビデンステーブル(農林水産省ホームページ)
共食をすることは、自分が健康だと感じていることと関係しています
共食をすることは、自分が健康だと感じていることと関係しているという研究結果が複数報告されています。
共食をするとこんないいこと
共食が多い人や孤食が少ない人は、そうでない人と比較して…
- 小学生を対象とした研究では、朝の疲労感や体の不調がなく、健康に関する自己評価が高いことが報告されています*1。
- 中学生を対象とした研究では、心の健康状態がよいことが報告されています*2。
- 成人や高齢者を対象とした研究では、ストレスがなかったり、自分が健康だと感じていることが報告されています*3。また、孤食が多い高齢者は、うつ傾向の者が多いことも報告されています*4。

*1論文番号(共食):12,17,18,23
*2論文番号(共食):26,27,36
*3論文番号(共食):4,50,55,61,62
*4論文番号(共食):55,59
共食をすることは、健康な食生活と関係しています
共食をすることは、健康な食生活と関係しているという研究結果が複数報告されています。
共食をするとこんないいこと
共食が多い人や孤食が少ない人は、そうでない人と比較して…
- 野菜や果物といった健康的な食品の摂取が多く、インスタント食品やファーストフード、清涼飲料水の摂取が少ないことが報告されています*1。
- 乳幼児~小学生を対象とした研究では、主食・主菜・副菜をそろえてバランスよく食べていることが報告されています*2。
- 中学生や高齢者を対象とした研究では、多様な食品を食べていることが報告されています*3。

*1論文番号(共食):3,21,22,25,30,37,39,51,57,58,61
*2論文番号(共食):7,11
*3論文番号(共食):27,55,61
共食をすることは、規則正しい食生活と関係しています
共食をすることは、規則正しい食生活と関係しているという研究結果が複数報告されています。
共食をするとこんないいこと
共食が多い人や孤食が少ない人は、そうでない人と比較して…
- 乳幼児を対象とした研究では、食事や間食の時間が規則正しいことが報告されています*1。
- 小学生~高齢者を対象とした研究では、朝食欠食が少ないことが報告されています*2。

*1論文番号(共食):3,5,6
*2論文番号(共食):7,10,20,22,30,48,52
共食をすることは、生活のリズムと関係しています
共食をすることは、生活リズムと関係しているという研究結果が複数報告されています。
共食をするとこんないいこと
共食が多い人や孤食が少ない人は、そうでない人と比較して…
- 起床時間や就寝時間が早いことが報告されています*1。
- 小学生を対象とした研究では、睡眠時間が長いことが報告されています*2。

*1論文番号(共食):3,5,6,12,50
*2論文番号(共食):12,20,22
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