消費者・実需者のニーズを踏まえた新たな価値の創出に関する研究（プロジェクト研究）

  地域ブランド産品の輸出等にかかる取組事例の現地調査と、それに基づく定性分析により、ビジネスとして地域ブランド産品を継続的に輸出等する際の成功要因や課題を把握する。

  GI産品のもつ地域の風土や伝統等のストーリー（情報）がどのように提示されれば消費者の高い評価につながるのか、その解明のための消費者分析に向けて、文献調査や現地調査等に基づき、ストーリーの提示方法等を検討する。

  ブランド牛肉を対象に実施した過年度の消費者アンケート調査の結果に基づき、産品の購入経路や情報経路、ブランドに関する知識や評価、満足度の関係を分析し、ブランドについて発信された情報の消費者による受け止め方を明らかにする。

  品種や商標などの知的財産を活用して競争力強化を図っている国内外の知的財産活用の先行的な取組事例の調査・分析を行い、知的財産活用上の問題点や方向性を検討する。

  新規食品の安全確保等に向けた外国の制度について文献調査等を行い、制度の仕組みや背景、運用状況等を明らかにする。

  代替タンパク質とされる食品の取扱事業者等を対象に、現地調査等とそれに基づく定性分析等を実施することで、当該食品の流通構造を明らかにするとともに、生産・製造の仕組みやそこでの課題を把握する。

  代替タンパク質に焦点を当て、国内の消費者がどのような選好を有しているのか、また消費者属性に伴って選好に違いがあるのかを表明選好法に基づくアンケート調査によって明らかにし、国内における当該食品の潜在需要を把握する。

  新型コロナウイルス感染症等の影響により食料品へのアクセス条件が大きく変化していると考えられるが、本年度は2020年食料品アクセスマップの推計と公表作業とともに、継続的調査地において食料品アクセスと食生活・健康との関連を定量的に把握する。